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パンズ・ラビリンス

奇才ギレルモ・デル・トロ監督節が感じられる傑作『パンズ・ラビリンス』(2006)。

今回は、『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言・名セリフをまとめていきます。

胸に響く名セリフと名場面を振り返っていきましょう。

目次

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言・名セリフ一覧表

母カルメン 「おとぎ話ね。あなたはもうこんな夢物語を信じたりする歳じゃないでしょ?」
母カルメン 1人でいるのが辛いからよ。」
パン 「これはあなたの進むべき道を示す本です。1人でいるときに開いてください。そうすれば本はあなたに未来を示し何をするべきかを教えてくれることでしょう。」
大佐 「人は皆平等だと奴らは信じているが、それは間違った思想だ。人は平等ではない。」
メルセデス 「私は卑怯者だわ。」
フィリップ 「もしもの時は息子を救え。」
フィリップ 「もう大きいんだから、人生はおとぎ話じゃないってことが分かるはずよ。」
医者 「何も疑問を抱かずに、ただ従うなんてことは、あんたのような人間にしか出来ないからだ。」
パン 「私の言う通りにすると約束したはずだ。早く弟を渡せ!」
メルセデス 「あなたの名前さえ教えない。」

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言・名セリフを一覧でまとめました。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言・名セリフを紹介

『パンズ・ラビリンス』(2006)©Picturehouse

『パンズ・ラビリンス』(2006)は本編に英語字幕はありませんが、特典映像にて監督によるコメンタリー(音声解説)字幕がありますので、監督のコメントに沿って名言と名セリフを紹介していきます!

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言1.「おとぎ話ね。あなたはもうこんな夢物語を信じたりする歳じゃないでしょ?」

母カルメン ©Picturehouse

オフェリアが読んでいる本を見て母が言った言葉です。

大人は子供におとぎ話を聞かせ、迷信を信じさせ、喜ばせたり恐怖を植え付けるのに、大人になるとそんなものを信じて......と言うのは何故なのでしょうか。

子供の時は夢を見ても、大人になると現実を見ろと言うのは変なことだとこの映画を観て感じました。

私達は皆、大人になっていきますが、大人になると忘れがちな童心や好奇心はずっと忘れずにいたいものですよね。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言2.「1人でいるのが辛いからよ。」

オフェリア ©Picturehouse

オフェリアが母カルメンにどうして再婚したのかと訪ねた時に答えた言葉です。

母は大佐と結婚することで一人ではなくなりましたが、果たして本当に辛さから逃れられたのかは疑問の多いところです。

身体のことを考えれば、危ない状況下の中へカルメンを連れてくるのは、大佐の自己中心的な考えからですし、それが死を招いたのも事実です。

現実世界と魔法の世界は互いに影響を与えます。

果たして母は死んだあと、幸せになったかどうかはラストで推測出来ます。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言3.「これはあなたの進むべき道を示す本です。1人でいるときに開いてください。そうすれば本はあなたに未来を示し何をするべきかを教えてくれることでしょう。」

パン ©Picturehouse

パンは守護神であり、オフェリアの忠実なしもべでした。

時を経て、オフェリアがただの人間になっていないか調べるためは、満月が満ちる前に3つの試練に挑む必要がありました。

『パンズ・ラビリンス』(2006)で登場する月には意味があります。

月は女性のシンボルであり、成長のシンボルであり、オフェリアの成長過程をなぞるために重要な要素でした。

本もまた進むべき道を示す本であり、道しるべなのです。

聖書ではバイブルという意味は教科書でありますので、まさにオフェリアにとってこの本は、道しるべであり、教科書であるのです。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言4.「人は皆平等だと奴らは信じているが、それは間違った思想だ。人は平等ではない。」

大佐 ©Picturehouse

食事の際に、大佐が言った言葉です。

「もし奴らを皆殺ししなければならないのなら、私は喜んで殺します。」

という言葉、行動からも大佐の残虐さは明白であり、自分の方が敵よりも優位だと捉えているのが分かります。

彼は終始、悪の象徴のように描かれていますが、彼のような人物が戦争では勝利するのだろうと思いました。

『パンズ・ラビリンス』(2006)は空想でありますが、戦争を描くことに対してはとかくリアルで、歴史への残虐さを思い描かされます。

情けがあれば、戦争など出来る精神ではいられないでしょう。

何が戦争を乗り越えられるかと考えたときに、狂えるか、狂えないかだと映画を観て感じました。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言5.「私は卑怯者だわ。」

メルセデスと大佐©Picturehouse

メルセデスの言葉です。

その言葉に弟は「そんなことはない。」と言いますが、彼女は敵である大佐と同じ屋根の下で住み、大佐の身の回りの世話をする生活をしています。

祖国のため、皆のためではありますが、その壮絶さは見当もつかないです。

メルセデスも架空の人物ではありますが、正義のため、憎き敵を倒すために、我慢をした実際の人々を思い浮かべます。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言6.「もしもの時は息子を救え。」

オフェリアと母カルメン ©Picturehouse

ギレルモ・デル・トロ監督はこのシーンを、

「この作品の中で最も残酷だと思う場面。」

だと語っています。

この言葉は大佐が医者に命じたもので、身重で病気の妻カルメンの事を指した言葉です。

生まれてくる自分の息子にしか興味を示さない冷酷無情な人格そのものが伺えるシーンです。

そしてこのやり取りを偶然聞いてしまったオフェリア。

ただでさえ母親が病気で心細い状況なのに、これほどにもショッキングで受け入れ難い現実はあるでしょうか。

監督が最も残酷なシーンというのも頷けます。

幼い少女にとって想像を絶する残酷なシーンですよね。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言7.「もう大きいんだから、人生はおとぎ話じゃないってことが分かるはずよ。」

オフェリアと大佐©Picturehouse

世の中は残酷であり、例え傷ついても学ぶことを教えるために、マンドラゴラを火の中に入れ燃やしました。

魔法の根のマンドラゴラは生命のシンボルでもあります。

魔法の根は母カルメンの病を吸収し始めていましたが、マンドラゴラは燃やされてしまい、結局は母死んでしまいました。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言8.「何も疑問を抱かずに、ただ従うなんてことは、あんたのような人間にしか出来ないからだ。」

医者 ©Picturehouse

「何故従わないのか。従う方が身のためなのに。」と言う大佐に対して、医者が言った言葉です。

彼が何に関しても、疑問を抱いたりしなかったのは推測すると父の影響だったと思われます。

常に時計を見るシーンや、死ぬときですら、時間に対して語る様は、父の影響を受けていると大いに推測出来ます。

彼を人間でなく悪魔に変えたのはおそらく父でしょう。

彼はこのあと、メルセデスによって刺され、口を切られるシーンは、子供ながら観たとき、どんなホラー映画より恐怖を感じたことを覚えています。

そのあと自分で口を縫うシーンもとても怖くて残酷です。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言9.「私の言う通りにすると約束したはずだ。早く弟を渡せ!」

オフィリアとパン ©Picturehouse

最後の試練である無垢なるもの血を捧げることがオフィリアの最後の試練でした。

ですが、弟を差し出さなかったオフィリア。

そんなオフィリアに対してパンが言ったセリフです。

王家の地位を捨てても弟を守ろうとしたオフィリアは実に勇敢です。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言10.「あなたの名前さえ教えない。」

メルセデス ©Picturehouse

彼は死ぬ間際に

「息子に伝えろ。父が死んだ時刻を。」

と言いますが、そんな彼にメルセデスが言った言葉です。

弟は生き、その代償として、オフェリアは現実世界では死にましたが、赤ん坊のために聖なる権利を手放そうとしたフェリアは空想の世界に行くことが出来ました。

なぜなら弟という無垢なるものの代わりに、血を流したことが、最後の試練だったからです。

最後に父と母が出てくることを考えると、母自身も女王であったと推測出来ます。

『パンズ・ラビリンス』(2006)の名言・名セリフまとめ

『パンズ・ラビリンス』(2006)は、スペイン内戦終結後の1944年の現実世界とオフェリアの空想世界この二つでストーリーから出来ています。

ギレルモ・デル・トロ監督は、少女がいる世界の色調は暖色で、下の世界は寒色を使って2つの世界を対比させたそうです。

オフェリアは現実世界では死んでしまいましたが、争いものない素晴らしい世界に最後は行きました。

ラストのシーンの門の入り口のにはラテン語で、

"我々の運命は我々の手にかかっている。"

と書かれていました。

つまりオフェリア自身の選択によって運命は変わったのです。

オフェリアは宝探しでなく、自分探しをした中で、本来である王女に戻ったのです。

この話しは単なる少女の成長物語でなく実際の戦争の資料や、たくさんのおとぎ話しを掛け合わせて作られた作品です。

そしてやはりギレルモ・デル・トロ監督の色調はとても素晴らいですね。

魔法は実在しないものですが、その架空の存在を近くに感じさせてくれる、『パンズ・ラビリンス』(2006)。

是非名言も踏まえた上で、ぜひご覧になってください!

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