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究極のプレデター登場!!映画『ザ・プレデター』(2018)の評価と考察【あらすじ、感想、ネタバレあり】

熱狂的なファンを持つ『プレデター』シリーズ。

シリーズの4作目である『ザ・プレデター』(2018)は、これまでのシリーズにはない展開とファンの間でも賛否の評価が分かれる作品となりました。

物議を生んだ本作の感想と考察をネタバレ、あらすしを合わせて紹介していきます。

『ザ・プレデター』(2018)の作品情報とキャスト


ザ・プレデター (吹替版)

作品情報

原題:The Predator
製作年:2018年
製作国:アメリカ
上映時間:101分
ジャンル:SF、アクション

監督とキャスト

監督:シェーン・ブラック
代表作:『ナイスガイズ!』(2016)『アイアンマン3』(2013)

出演者:ボイド・ホルブルック/吹替:小川輝晃(クイン・マッケナ)
代表作:『LOGAN ローガン』(2017)

出演者:オリヴィア・マン/吹替:木下紗華(ケイシー・ブラケット)
代表作:『オーシャンズ8』(2017)

出演者: トレヴァンテ・ローズ/吹替:三宅健太(ネブラスカ・ウィリアムズ)
代表作:『バード・ボックス』(2018)

出演者:ジェイコブ・トレンブレイ/吹替:鶴翔麒(ローリー・マッケナ)
代表作:『ワンダー 君は太陽』(2017)『ルーム』(2015)

監督のシェーン・ブラックは、シリーズ第1作でアーノルド・シュワルツェネッガー演じる主人公率いる特殊部隊の隊員ホーキンスを演じたことでも知られています。

『ザ・プレデター』(2018)のあらすじ

アメリカ軍特殊部隊のスナイパーであるクイン・マッケンナ。

彼は南米にて仲間の軍人と共に出動した作戦中に突如飛来した宇宙船の墜落に巻き込まれる。

なんとか生き延びた彼は、プレデターの宇宙船で装備具を私書箱で送ったが、容量オーバーにより自宅に届く。

装備具を手にした息子が誤って起動させてしまった装置は、プレデターを呼び寄せるものだった。

これまで以上の進化を遂げたプレデターとの死闘が始まる!

【ネタバレあり】『ザ・プレデター』(2018)の感想

プレデター:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

結論から言って感想は、「これは求めてるプレデターじゃない」と思いました。

プレデターは1987年に第1作が公開されて以来、地上波で何度も放送されている人気作。私も第1作が大好きで数え切れないくらい観ています。

・プレデター1匹で筋肉隆々の軍人を次々に倒す様子

・エイリアンの大群を薙ぎ倒す力強さ
・倒した人の皮を剥いで吊るす残虐さ
・罠を見破り、見たこともない兵器を駆使する知性

強さと知性を兼ね備えたプレデターは最強の生物と呼ぶにふさわしい存在でしょう。

プレデターへの理想と思い入れが強かったからこそ、本作の期待値は上がりきっていました。

しかし、本作は私が求めていた内容とは、全く異なる作品だったといえます。

プレデターはアルティメット・プレデターの下位互換なのか!?

ザ・プレデター

プレデターを倒すアルティメットプレデター:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

プレデターに軍人が殺られ、戦っていく度に明らかになっていく生態や、新兵器でどうやって人を狩るのか。

プレデターはハンターであるため、残虐な狩りの模様をを期待して映画を観にいくと見事に裏切られます。

本作では最強生物であるはずのプレデターが交配によって誕生したアルティメットプレデター(究極のプレデター)に圧倒的な力の差で敗れてしまいます。

これまでのプレデターを超えるべく、より強い存在を生み出すという方針は”プレデターファン”のことを考慮すると完全に裏目に出たのではないでしょうか。

第1作に原点回帰して、密林での戦闘になる場面までは良かったと思います。

本当に後半の場面ではあるのですが、密林を利用して姿をくらましたプレデターが人間を倒すために姿を露わにした瞬間に集中砲火。

プレデターのステルス機能が意味をなさず、静かに暗殺されていくという恐怖や頭脳戦も、特になく肉弾戦が展開される戦闘シーンは、プレデターである必要性を感じませんでした。

また、オリジナルを瞬殺したアルティメットプレデターも人間達に大苦戦。

生物種毎のパワーバランスにも粗が目立つ結果に違和感を感じざるを得ませんでした。

『ザ・プレデター』(2018)の主題について

ザ・プレデター

クインとローリー:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

『ザ・プレデター』(2018)の主題としてクインとローリーの親子の絆があります。

息子を守る父の一途な愛情は伝わってきましたことは主題を明確にしていたと思います。

逆に言えば、クインとローリーの親子の絆とケイシーとのやり取りくらいしか意味のあるやり取りはないので、深い内容よりは娯楽要素を強く盛り込む気持ちを感じることができました。

プレデターに深いメッセージ性を盛り込まれたところで興ざめではあるので、この点においては良かったと思います。

粗すぎる内容の本作について疑問点を以下にまとめました。

『ザ・プレデター』(2018)の評価とその理由を紹介していきます。

『ザ・プレデター』(2018)が低評価の理由

プレデター© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

低評価の理由①:回収されない伏線

本作では、アルティメットプレデターだけでなく新キャラとして、スペースドッグ(宇宙犬)と呼ばれるプレデターの猟犬が出てきます。

作品中に登場し、クインらと交戦しますが、宇宙犬は何故か人間に懐く無害な存在という位置付け。

まず懐くことに驚きますが、宇宙犬は全く活躍しません。

続編では少しは役に立つのかどうかは分かりませんが、作品中で2回も説明をスルーされるぞんざいな扱いを受けて活躍も無しという気の毒すぎる宇宙犬

本当に何故登場させたのでしょうか。

宇宙犬に留まることなく、今後の伏線とも考えられるシーンを随所に盛り込んできますが、全く回収されずに終了を迎えます。

雑すぎる展開にある意味でB級要素を残した作品とも捉えることができました

低評価の理由②:囚人との絆について

しかし、クインと出会った囚人達が何故命を投げ打ってまでプレデターとの戦闘に手を貸してくれるのか説明が浅かったように感じました。

死闘の末にプレデターに5人全員が殺られてしまうのですが、命に変えてまでもクインの息子を取り返すメリットが脱獄囚である彼らにあったのかが疑問です。

プレデターの討伐を成功させれば自由の身となることを確約するなどといった、相応の条件の提示が無ければ、命を代償にすることはないと思います。

低評価の理由③:生物学者ケイシーの戦闘力

さらに、生物学者のケイシーが何故あんなに強いのか。

一人でプレデターを追いかけ回したり、普通にライフル持って密林に飛び込んでいったりと常人には真似できない運動能力を見せつけます。

生物学者であるはずの彼女の運動能力に関する説明もないため、この点にも疑問を感じざるを得ませんでした。

ツッコミどころも多く、内容としても満足いくものではなかったと感じる部分が多い作品ですが、良かった点もいくつかありました。

『ザ・プレデター』(2018)の評価

高評価①:戦闘シーンの爽快度

ケイシー:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

シリーズ最新作だけあって殺人のスピード感や切れ味は抜群。

銃火器も本格的に感じましたし、装備の特性やSF要素は強くなっていたと思います。

暗闇での戦闘の臨場感とスピード感には驚かされましたし、手に汗を握る場面もありました。

高評価②:俳優の演技、囚人達のキャラ設定

クインに協力してくれる囚人達:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

クインの息子役をジェイコブ・トレンブレイは、『ルーム』で初めて観たときは、女の子だと勘違いしてしまったほど、スッキリとしていてイケメンの少年。

子役とは思えない演技力は表情だけで物事を語る説得力があり、魅力的だったと思います。

さらに、本作の囚人達は施設へと向かうバスの中で、それぞれのキャリアが明らかになっていきます。

個性的なキャラクターの数々に思わず笑ってしまい、応援したくなる人たちばかりでした。

ユーモアに富んでいて良いと思ったからこそ、最期くらいは丁寧に扱って欲しかったと思いました。

『ザ・プレデター』(2018)

宇宙船を操作するプレデター:© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Not for sale or duplication.

今までにあった『プレデター』シリーズのプレデターの強さを求めて観てしまうと、喪失感も多いですが、アクション作品としては充分に楽しめるのではないでしょうか。

最後シーンで一瞬映ったアイアンマンを彷彿とさせるスーツが登場したことも本作の評価を大きく分けるポイントだったと思います。

色々言ってきましたが、とにかく細かいことは気にせず、B級作品として楽しむるかどうかが賛否の分かれ目になることでしょう!

観ているだけでワクワクできるSF映画をおすすめランキングとして紹介しているので、チェックしてみてください。

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