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映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)は多様性について考えさせられる作品に! 感想と考察をあらすじ、ネタバレとともに紹介

前作『ジュラシック・ワールド』(2015)から3年が経過して公開されたシリーズ第4作となる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)。

スティーブン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』シリーズの続編である本作をあらすじと感想を紹介していきます。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)の作品情報とキャスト


ジュラシック・ワールド/炎の王国 (吹替版)

作品情報

原題:Jurassic World: Fallen Kingdom
公開年:2018年
製作:アメリカ
上映時間:128分
ジャンル:アドベンチャー、SF、スリラー

監督とキャスト

監督:フアン・アントニオ・バヨナ
代表作:『怪物はささやく』『インポッシブル』

出演者: クリス・プラット/吹替:玉木宏(オーウェン・グレイディ)
代表作:『パッセンジャー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

出演者:ブライス・ダラス・ハワード/吹替:木村佳乃(クレア・ディアリング)
代表作:『マンダレイ』『ゴールド/金塊の行方』

『ジュラシック・ワールド』(2015)のおさらいとあらすじ

©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC.

観光地化したイスラ・ヌブラル島での惨劇を描いた前作

3部作で構成される『ジュラシック・パーク』シリーズの流れを汲んだ前作『ジュラシック・ワールド』は、惨劇から22年後を描いていました。

22年後の世界ではインジェン社はマスラニ・グローバル社に買収され、島はサイモン・マスラニ社長の所有に渡っています。

マスラニ社は、亡くなったジョン・ハモンドの積年の夢もあった「ジュラシック・ワールド」を実現させ、世界中から毎日二万人の旅行者が訪れる人気の観光施設として成功を収めているという設定で、物語が展開していきます。

「ジュラシック・ワールド」は、遺伝子操作によって生み出された新種のハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」という恐竜の脱走をきっかけに崩壊します。

インドミナスとともに恐竜達は次々に脱走し、観光地となっていたイスラ・ヌブラル島に訪れている人々を次々に襲い掛かります。

そして最後には来場者もスタッフも島から脱走し、無人となった島は恐竜だけが残るのだった。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のあらすじ:イスラ・ヌブラル島消滅の危機!

「ジュラシックワールド」の惨劇から4年後、イスラ・ヌブラル島が火山噴火の危機に見舞われ、恐竜の保護のためにオーウェンとクレアは、イスラ・ヌブラル島に向かうことにするが……。

【ネタバレあり】『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)の感想

©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC.

観光地化されていたジュラシックワールドが崩壊し、無法地帯となっていた島北部のシボ山で火山が噴火。

島の恐竜達は存亡の危機であると「ジュラシック・ワールド」の元運用管理者クレア・ディアリングが知り、仲間とイスラ・ヌブラル島の恐竜を救出へ向かうところから物語が始まります。

序盤に語られるのは、人類の都合で勝手に生かされたり、死んだりする生き物の話であることから”生物の保護”をテーマにしていることが分かりました。

この点に関しては、製作総指揮と共同脚本を手掛けたコリン・トレボロウも、恐竜と人間の関係や、恐竜に対する人間の感情移入といった部分を非常に深く追及したかったと語っていました。

かつて絶滅した生物だとしても種として生存しているのであれば、それを保護する必要はあるはず。

ましてシリーズにおける恐竜には知能があり、本作の主要な立ち位置となるブルー(ヴェロキラプトル)は高い学習能力とコミュニケーション能力があることが明らかになっています。

ブルーは赤ちゃんの時からオーウェンの教育を受け、友情を感じるほど関係性を深めていました。

過去を踏まえた上で、見殺しにできない保護側の立場として、オーウェンとクレアを描くことによって彼らの行動の重要性が示されていました。

恐竜をビジネスにするという展開

©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC.

オーウェンとクレアはベンジャミン・ロックウッドから財団の運営を任されているイーライ・ミルズから依頼を受けます。

依頼を受けた11種のなかでも前述していたブルーは貴重な存在であるため、特に救出が必要な種であると告げられる。

だからこそ、飼育係としての信頼も厚いオーウェンの手助けが必要なわけです。

しかし、イーライ・ミルズの真の狙いは恐竜を使ったビジネスであり、ハイブリッド種の開発で軍事利用を企んでいたり、恐竜そのものを競売に出したり、製薬会社に売ったりと、彼は金の亡者であることが発覚するわけです。

島でブルーを捕獲する段階でオーウェンが麻酔銃を撃たれ、罠だったと気づくのですが、既に恐竜達は船に乗せられて運び出されようとしています…。

何とか恐竜達を運び出す船に乗りこみ、ロックウッド邸に到着するのですが、ミルズの手下に正体がバレ再び捕らえられます。

檻からの脱出とメイシー・ロックウッド囚われの身となった2人の救世主となるのが、隣の檻にいた「パキケファロサウルス」。

ちなみにオーウェン達の脱出を手助けする、パキケファロサウルスの頭頂部は厚さ25 - 30センチメートルに達するそうです。

オーウェンの口笛の合図で頭部を壁に激突させ、檻からの脱出に成功します。

©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC.

オーウェンの合図に従順に従うパキケファロサウルスが人間との共存可能性を描くという意味で象徴的なシーンでした。

檻からの脱出に成功して恐竜救出へと向かう最中、ロックウッド家の孫娘であるメイシー・ロックウッドに出会います。

同時に競売会場では、恐竜売買が行われてました。最後のハイブリット種である「インドラプトル」のお披露目に差し掛かっています。

この状況をどう打開するか。考えた末にオーウェンは、「パキケファロサウルス」を会場に送り込みパニック状態に陥れます。

混乱の中、オーウェンも会場に乗り込み、恐竜救出の大きな足掛かりとします。

インドラプトルとの闘いと明らかになるメイシーの素性

©︎Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc.and Legendary Pictures Productions, LLC.

会場を制圧し、イーライ・ミルズを捕らえ恐竜救出を行おうとするのですが、インドラプトルが脱走しオーウェン達との死闘が始まります。

結果的に、クレアやブルーの助けもあってガラス張りの天井からインドラプトルを落下させ勝利を収めます。

しかし、まだ会場に閉じ込められている恐竜達の救助を行なわくてはなりません。

再び檻に戻りますが、ガス漏れによって恐竜達は瀕死の状態。

檻と外界を遮断している扉を開ければ恐竜達は助かりますが、そうすれば人間の世界に恐竜を解き放つことになります。

どうすればいいのか…。

オーウェンはクレアを宥め、何とか解除ボタンを押させません。

「これも仕方のない選択か」と思ったのも束の間、メイシーがボタンを押して恐竜達は外界へと解き放たれます。

メイシーが何故恐竜を助けたかというとオーウェン達と逃げる最中、イーライ・ミルズからメイシーは、ベンジャミン・ロックウッドが娘を亡くした悲しみから娘そっくりに創り出したクローンなのだと告げらていました。

メイシーが、

「恐竜達も自分と同じ」

と語ったことから、単純に恐竜が好きで助けた訳ではないとこの部分から理解することができます。

クローンによって生まれた命の価値自然に生まれた命の価値

唐突ではありますが、このことを敢えて言葉にしてきました。

最後はブルーがオーウェン達に別れを告げ、森の中へと駆けていきます。

全ての問題を解決し、帰路へと向かう車を走らせる横目にはプテラノドンが飛ぶ姿。

動物との共存を果たしているようにこれから先、人間は恐竜とも共存していくことになるという内容で物語は終了します。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)の考察とまとめ

恐竜の迫力よりクローンの命の価値や恐竜と人間との共存に内容がフォーカスされていたことが印象的でした。

アクション要素としても大自然で恐竜が大暴れではなくロック・ウッド邸での戦闘がメインになるので閉鎖的である分ホラーな雰囲気も感じました。

チャレンジングな内容とも捉えられる本作最大の見どころは恐竜達に感じる意志です。

火山が噴火する島に取り残された恐竜達に始まり、痛みや恐怖なども恐竜達の表情や行動から感じることができるます。

恐竜のサイズ感やリアリティへの感動というより、意思を持つ生き物だと感じる場面が多くありました。

内容としてはツッコミどころも多いです。そうはいっても恐竜を登場させるアクション映画において深刻な内容ではありません。

そのため幅広い世代が見やすく、理解しやすい問題提起までまとめられているのは、人気の理由だと思います。

続編もあるようなので続きも気になりますが、今度は人間社会(都市部)での恐竜を見ることができる内容となりそうで、今後の展開にも期待しています!

本作の他にもアドベンチャー映画のおすすめを紹介しているので、ぜひ見てみてください。

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