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セブン・シスターズ_感想・考察

映画『セブン・シスターズ』(2017)は、人口爆発の抑制をかけるため一人っ子政策が施行された近未来を描くSFサスペンス映画です。

本作ではノオミ・ラパスが7つ子の姉妹を演じるため、1人7人役をこなしました。

SF要素、サスペンス要素、アクション要素など見どころの多い映画。

スピード感のあるストーリー展開も魅力的な映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説と考察をしていきます!

【『セブン・シスターズ』(2017)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 75点
配役/キャスト ★★★★☆ 75点
ストーリー ★★★★☆ 80点
物語の抑揚 ★★★★☆ 85点
サスペンス ★★★★☆ 85点
スピード感 ★★★★★ 90点
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『セブン・シスターズ』(2017)の作品情報


セブン・シスターズ(吹替版)

製作年 2017年
原題 What Happened to Monday
製作国 イギリス、アメリカ、フランス、ベルギー
上映時間 123分
ジャンル SF
監督 トミー・ウィルコラ
脚本 マックス・ボトキン/ケリー・ウィリアムソン
主要キャスト ノオミ・ラパス(カレン・セットマン)/ 日本語吹替:朴璐美

グレン・クローズ(ニコレット・ケイマン)/ 日本語吹替:唐沢潤

ウィレム・デフォー(テレンス・セットマン)/ 日本語吹替:上別府仁資

マーワン・ケンザリ(エイドリアン・ノレス)/日本語吹替:中村章吾

『セブン・シスターズ』(2017)の概要

カレン・セットマン:ⒸNetflix, Inc.

異常気象と人口爆発により、食料不足が深刻な問題になってしまった近未来。

遺伝子を組み換えた作物で食料不足の問題は解消されたが、遺伝子組み換えの影響により多生児が多発してしまう。

そこで政府はニコレット・ケイマン博士が提唱する理論をもとに人口抑制をかけるための法律を施行。

それが児童分配法という一人っ子政策だった。

そんな情勢の中、7つ子の姉妹が生まれる。

彼女たちは、生きていくため7姉妹が力を合わせて、カレン・セットマンという一人の女性を演じていく。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の感想と考察

7姉妹:ⒸNetflix, Inc.

映画『セブン・シスターズ』(2017)の感想

『セブン・シスターズ』(2017)はSFサスペンス映画ですが、かなりスピード感のある映画で123分があっという間でした。

次から次へと物語が展開していくので、飽きることなく観ることができます。

もちろんその他にも本作は見どころがたくさん。

マンデーが失踪した謎とは?児童分配法に隠された政府の陰謀とは?カレンの恋人を名乗る男の正体とは?

そんな謎があるサスペンス要素もあり、アクションシーンも見どころです。

本作ではアクションシーンが多かったなという印象。

銃撃戦、格闘シーン、ビルからビルへ飛び移ろうとする大胆なアクションなど、アクション映画を凌駕するようなシーンがたっぷりとあります。

またSF映画でもあるので、近未来を感じさせるSF要素も見どころ。

しかし、何といっても一番の見どころは1人7役をこなしたノオミ・ラパスでしょう。

1人2役はよく聞いたことがありますが、1人7役はなかなかないです。

髪型、メイク、しぐさなど細かい調整で見事に演じきったノオミ・ラパスに注目!

細かい点で粗はあるかと思いますが、そんなことは気にならないくらい楽しめるはずです。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の考察

映画『セブン・シスターズ』(2017)では、人口爆発に抑制をかけるため児童分配法という一人っ子政策がとられました。

ちなみに本作の児童分配法とは、2人目以降の子供が生まれた場合、親から引き離され地球の資源が回復するまで冷凍保存される政策。

果たして一人っ子政策は正しい選択だったのでしょうか。

結論としては、正しい選択とは言えないと思います。

なぜなら一人っ子政策は短期的に見れば効果を発揮しますが、長期的に見ると少子高齢化を急激に加速させてしまうからです。

今の日本がいい例でしょう。

目先のことばかり考えた政策は結果的に(後に)、問題を大きくさせてしまうだけです。

それは私たちの人生にも言えることなのではないでしょうか。

目先のことばかり考えて楽をしたり、問題を解決せずに逃げたりしていたら待っているのは、様々な問題を抱えた悲惨な未来です。

もちろん今も大切ですが、未来のこともしっかり考えていくことも大切。

将来のことを考えれば、今何をすべきか逆算することもできます。

「あの時、ああしていればよかった」ということがないように5年後、10年後の未来も想像してみましょう。

『セブン・シスターズ』(2017)を演じた人物・キャストとは?

カレン・セットマン:ⒸNetflix, Inc.

『セブン・シスターズ』(2017)では、ノオミ・ラパスが1人7役を演じていることで有名です。

ノオミ・ラパスは1979年生まれのスウェーデン出身の女優。

1990年代中頃から出身地であるスウェーデンで女優として活動を開始し、デンマーク映画『Daisy Diamond』(2007)で注目を集めました。

そして『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009)ではヒロインのリスベット・サランデルに抜擢されたことで世界的に注目を集めることに。

その後ハリウッドに進出し、『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2011)、『プロメテウス』(2012)、『デッドマン・ダウン』(2013)などに出演しています。

【パクリ?】『セブン・シスターズ』(2017)に類似している日本映画『水曜日が消えた』(2020)

テレンス・セットマン:ⒸNetflix, Inc.

『水曜日が消えた』(2020)という邦画が『セブン・シスターズ』(2017)に類似している・パクリであると話題に上がっています。

ちなみに『水曜日が消えた』(2020)は監督・脚本、吉野耕平、主演、中村倫也で2020年に公開された邦画です。

内容としては、解離性同一性障害(多重人格)を患う1人の青年が曜日ごとに異なる7人の人格が出るというストーリー。

・曜日ごとに7人の人格がある

・曜日の1人が消えてしまう

という設定が『セブン・シスターズ』(2017)と類似しているため、パクリ疑惑が浮上してしまったのでしょう。

ただ、『セブン・シスターズ』(2017)は7人が1人の人格を演じるのに対し、『水曜日が消えた』(2020)は1人の人間に7人の人格が宿っているという設定。

この点が大きく違います。

設定はかなり類似しているので、パクリと言われても仕方ないのかもしれません。

監督・脚本の吉野耕平はオリジナルであると公言しているようですが、このパクリ疑惑には賛否あります。

気になる方は、実際に両作品を見比べてみてはどうでしょうか。

なぜ曜日の名前を名乗っている?映画『セブン・シスターズ』(2017)の疑問点を解説

ニコレット・ケイマン博士:ⒸNetflix, Inc.

映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説①:7つ子の姉妹が1人の人生を共有するのはなぜ?

7つ子の姉妹が1人の人生を共有するのは、簡単に言ってしまえば「生きるため」。

本作の世界では一人っ子政策がとられており、2人目以降の子供が生まれた場合、親から引き離され地球の資源が回復するまで冷凍保存されてしまいます。

政府の目から逃れるため、7つ子の姉妹の祖父であるテレンス・セットマンは7つ子の姉妹に「カレン・セットマン」という一人の女性として生きるために教育したのです。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説②:7つ子の姉妹に曜日の名前がついているのはなぜ?

7つ子の姉妹に曜日の名前がついているのは、外出に関係があります。

テレンス・セットマンは7つ子の姉妹を曜日ごとに曜日の名前で分け、その曜日の日だけ「カレン・セットマン」として外出を許可しました。

つまり、「カレン・セットマン」として月曜日はマンデー(月曜日)が外出し、火曜日はチューズデー(火曜日)が外出するというわけです。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説③:なぜ一人っ子政策を行っている?

強制的な人口抑制の原因とは?

映画『セブン・シスターズ』(2017)の世界では、異常気象と人口増加によって食料不足が深刻な問題となります。

そこで政府は遺伝子組み換えによる食物で食料危機を乗り越えたのですが、今度はそれが原因で多生児が多発し、人口が急激に増加。

増加した人口を抑制させるため、政府はニコレット・ケイマン博士が提唱する理論をもとに児童分配法という一人っ子政策をとりました。

2人目以降の子どもはどうなる?

児童分配法では、2人目以降の子どもは親から引き離され地球の資源が回復するまで冷凍保存されてしまいます。

しかし、冷凍保存というのは表向きの発表で、実際は焼却処分されていました。

政府は世間を欺いていたのです。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説④:マンデー(月曜日)が行方不明になった原因とは?

マンデー(月曜日)が行方不明になった原因は、ニコレット・ケイマン博士と取引していたから。

マンデー(月曜日)は姉妹を裏切っており、政治資金を提供する見返りとして他の姉妹を抹殺しようとしていたのです。

つまりマンデー(月曜日)は、「カレン・セットマン」を独占しようと企んでいました。

というのも、彼女は恋人であるエイドリアンの子、しかも双子を妊娠しており、今の制度から子供を守るため仕方なく姉妹を殺そうと考えたのです。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の解説⑤:時代設定はいつ?

映画『セブン・シスターズ』(2017)の時代設定は、21世紀半ばの近未来。

西暦では2040年頃~2073年までの話になります。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の最後は?ラストシーンや結末を解説

児童分配局:ⒸNetflix, Inc.

映画『セブン・シスターズ』(2017)の結末・ラストシーン

映画『セブン・シスターズ』(2017)の結末で、マンデーの計画に気づいたサーズデーがカレン・セットマンに扮してパーティー会場に潜入。

そこで子供を焼却処分する映像を流し、ニコレット・ケイマン博士の悪事を暴きました。

そこへマンデーがやって来ますが、彼女は撃たれてしまいます。

瀕死のマンデーはサーズデーらに妊娠した双子を守って欲しいと告げ、息絶えてしまいます。

その後、児童分配法は撤廃され、人工子宮で育てられている双子をエイドリアン、サーズデー、チューズデーが見守るというラストになりました。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の最後の解釈と考察

映画『セブン・シスターズ』(2017)の最後で、なぜマンデー(月曜日)が行方不明になったのか、その真相が解明します。

マンデーは裏切り者であったわけですが、彼女にはそうせざるを得ない理由がありました。

「自分の子供を守る」という切実な願いがあり、一概に彼女が悪者とは言えない終わりになっています。

これにより後味が悪い最後ではなく、救いのある終わり方になっていたのではないかと思います。

また、人工子宮で双子を育てるラストシーンは希望や未来を感じさせ、いかに新たな生命が大切かを伝えているのではないでしょうか。

映画『セブン・シスターズ』(2017)のその後は?

結局、児童分配法は撤廃されました。

これにより2人目以降の子供も育てられることに。

しかし、多生児が多発するという問題が解決したわけではありません。

多生児が多発する原因は、遺伝子組み換えによる食物。

まずは本来の育て方で食料を確保する必要があるのではないかと思います。

政府は目先のことだけでなく、長期的な視野を持ち、世間を欺くことなく問題解決に挑んで欲しいものです。

【レビュー】映画『セブン・シスターズ』(2017)の評価・評判

児童分配局:ⒸNetflix, Inc.

【つまらない?】低評価のレビュー

『セブン・シスターズ』(2017)の低評価はどのようになっているのでしょうか。

映画のレビューサイトをまとめてみると、

『セブン・シスターズ』(2017)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.0
「割と想像ができてしまう予想の範囲内でのストーリー展開であったことがマイナス」
映画.com:★★☆☆☆ 2.0
「設定は面白いが生かしきれてない!ツッコミどころ満載!」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 3.0
「エンタテインメントとはいえ過激さを求めるあまり人として越えてはいけない一線を越えていた」

という低評価レビューがありました。

低評価で多かったのは、「過激&痛々しいシーンが多い」というレビュー。

確かに本作では無情にも人が殺されていきますし、バイオレンスシーンが多めです。

主人公である7つ子が死んでいくのは観ていて辛いものがあります。

過激&痛々しいシーンが苦手な人は注意が必要かもしれません。

【面白い?】高評価のレビュー

『セブン・シスターズ』(2017)の高評価はどのようになっているのでしょうか。

映画のレビューサイトをまとめてみると、

『セブン・シスターズ』(2017)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「最初から最後までハラハラして、アクションもありで飽きずに最後まで見れました」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「斬新な設定で飽きることなくハラハラ没入して観賞。主人公の人、魅力的だし7人演じ分ける演技力もすごい 。」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「7人を1人が演じているとは思えないくらいの演技」

という高評価レビューがありました。

「ハラハラする」「1人7役の演技がすごい」という高評価レビューが多かったです。

また、「考えさせられる」というレビューも多くありました。

ノオミ・ラパスの7役の演じ分けはとても上手く、一人の人間が演じたとは思えないほどでした。

日本の映画レビューサイトFilmarksの点数は5点満点中3.7という高評価になりました。

映画『セブン・シスターズ』(2017)の総合評価:1人7役がすごい!ディストピア映画

7姉妹:ⒸNetflix, Inc.

スピーディーな展開やハラハラするサスペンス性で魅了した『セブン・シスターズ』(2017)。

1人7役をこなしたノオミ・ラパスの演技は素晴らしかったです。

アクション、サスペンス、SF、社会問題など多くの見どころがある本作。

ぜひ多くの人に観ていただきたいディストピア映画です。

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