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南極料理人_感想・考察

『南極料理人』(2009)は、8人の南極観測隊の人間模様を心地よい笑いと共に描いたコメディドラマ映画です。

本作は沖田修一監督の商業映画デビュー作であり、新藤兼人賞金賞、藤本賞新人賞を受賞しました。

堺雅人、生瀬勝久、きたろうなど個性派俳優が出演。

沖田修一監督の独特のユーモアが光る『南極料理人』(2009)について、感想・考察、劇中の料理を紹介していきます!

【『南極料理人』(2009)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 85点
配役/キャスト ★★★★☆ 80点
ストーリー ★★★☆☆ 60点
物語の抑揚 ★★☆☆☆ 40点
コメディ ★★★★☆ 75点
ほっこり感 ★★★★★ 90点

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『南極料理人』(2009)の作品情報


南極料理人

製作年 2009年
原題 南極料理人
製作国 日本
上映時間 125分
ジャンル コメディ
監督 沖田修一
脚本 沖田修一
原作 面白南極料理人/面白南極料理人 笑う食卓
主要キャスト 堺雅人(西村淳)

生瀬勝久(本山秀行)

きたろう(金田浩)

高良健吾(川村泰士)

『南極料理人』(2009)の概要

西村淳:ⓒ東京テアトル

日本から14000kmも遠く離れ、氷点下54℃という極寒の地、南極ドームふじ基地では、8人の観測隊員が働いていた。

そこには、ペンギンやアザラシといった動物はおろか、ウイルスさえいない環境。

海上保安庁に勤務していた西村亨は、妻と子供を残し、南極地域観測隊のメンバーとして派遣される。

西村は調理担当として、備蓄食材を使い、観測隊員の食事を作っていた。

8人の個性的な隊員たちは時に遊び、時にケンカしながらも、極寒の地で愉快な日常を過ごしていく。

『南極料理人』(2009)の感想と考察

食事をする隊員たち:ⓒ東京テアトル

『南極料理人』(2009)の感想

『南極料理人』(2009)は、ストーリー性や物語の抑揚はほとんどない映画なのですが、個性豊かな隊員たちのほっこりする日常とシュールな笑いが魅力的な映画です。

隊員は高良健吾演じる川村、通称兄やん以外は、平均40歳前後のおじさんばかり。

そんないい年したおじさんが子供のように無邪気に遊んだり、時にケンカしたりする南極での何気ない日常が沖田監督のユーモアで描かれ、クスっと笑えるのです。

リラックスしたい時や癒されたい時に観ると良いでしょう。

また、本作は料理がたくさん出てきます。

調理担当の西村が作るのは、素朴な料理なのですが、とても美味しそうで食欲をそそりますし、隊員たちのたべっぷりも見どころ。

特にラーメンにがっつく隊員たちを観ていると、ラーメンが食べたくなります。

ちなみに料理は『かもめ食堂』(2005)でも料理を手がけたフードスタイリスト飯島奈美によるもの。

本作は個性豊かな隊員たちの笑える日常と料理に注目してみてください。

『南極料理人』(2009)の考察

一緒に食事をする意味とは?

隊員たちは個別に食事をとるのではなく、一緒に食事をします。

彼らは日本から遠く離れた極寒の地に、家族がいれば家族を残し、単身赴任でやってきているわけです。

そこに一緒に食事をする意味があるのではないでしょうか。

つまり、寂しくならないように一緒に食事をしたと考えられます。

一緒に食事をすれば、会話もできますし、隊員同士の大事なコミュニケーションにもなる。

また、何も娯楽がない南極の地では、食事が何よりの楽しみであったでしょうし、皆で食べたほうが食事というものは、おいしく感じられるのではないでしょうか。

一緒に食事をする意味とは、そういった意図があるように思います。

『南極料理人』(2009)に登場する食べ物を解説

タイチョーと本さん:ⓒ東京テアトル

ここでは、『かもめ食堂』(2005)などのフードスタイリスト飯島奈美が手がけた料理を紹介していきます。

バター

バターは西平(盆ちゃん)が、厨房に忍び込み、一人でこっそりバターをなめるというシーンで登場しました。

その後、なめているところを西村に見つかり、取り上げられてしまいます。

ラーメン(ベーキングパウダー(重曹)

ラーメンは「ベーキングパウダーに水を混ぜると炭酸ガスがでて、それに塩を混ぜると限りなくかん水に近いものになるのでは?」という本山(本さん)の発言をヒントにし、西村が作りました。

醤油味と思われる素朴なラーメン。

オーロラよりもラーメンに夢中になって食べる隊員たちの姿が印象的でした。

ステーキ

ステーキは本山(本さん)の45歳の誕生日会のために作られました。

かなり大きなステーキで、ワインを飲みながら食事をするシーンが印象的です。

エビフライ

エビフライは、でかい伊勢海老が残っていると知った西平(盆ちゃん)が、西村に話したことで、隊員たちが「今夜はエビフライだな!」という展開になりました。

西村は「刺身にしたほうがいい」と忠告したのですが、隊員たちの意志が固く、結局、エビフライに。

西村は伊勢海老でエビフライを作ったのですが、あまりの大きさに不評となってしまいます。

『南極料理人』(2009)の原作や元ネタとは? 映画版との比較

西村淳:ⓒ東京テアトル

『南極料理人』(2009)の原作と元ネタ

『南極料理人』(2009)の原作は、海上保安官出身である西村淳のエッセイシリーズです。

原作は『面白南極料理人』というタイトルのシリーズで、計4冊が新潮文庫より刊行されました。

【比較】『南極料理人』(2009)の原作と映画版の違いは?

映画はエピソードや登場人物の人柄を省略しており、越冬前後の話はほとんどありません。

また、映画だけに登場するシーンもあります(シリーズ本から採用した話もある)。

一方、原作は人物の背景やエピソードが豊富で、ボリューム感があります。

表現が軽妙で笑えると評判の原作。

映画を観た後に読むと、また楽しめると評判なので、ぜひ読んでみてはどうでしょうか。

『南極料理人』(2009)の見どころを解説

隊員たち:ⓒ東京テアトル

子役を演じた小野花梨とは何者?

西村の娘、西村友花を演じたのは、小野花梨。

小野花梨は1998年生まれの元子役であり、女優です。

彼女は2006年から活動を始め、数々のドラマや映画に出演しています。

父親役の堺雅人は初日舞台あいさつで、

本当に天才で末恐ろしい。

撮影中もいろんな演技で大人たちを試したり、自慢の娘です

https://eiga.com/news/20090810/8/

とコメント。

天才子役と評された西村の娘、小野花梨に注目です。

どうして南極で料理をする? 南極料理人なったのはなぜ?

海上保安庁の巡視船厨房で勤務する西村は、南極に行く予定はありませんでした。

しかし、派遣されるはずだった隊員が交通事故に遭ってしまい、代理として西村が南極に派遣されることになったのです。

西村は妻と娘、生まれたばかりの息子を残して単身赴任し、調理担当として働きます。

『南極料理人』(2009)の最後は? ラストシーンや結末を解説

西村淳:ⓒ東京テアトル

『南極料理人』(2009)の結末・ラストシーン

南極での任務も終わり、隊員たちは帰国となりました。

空港では隊員の家族が、1年半の任務を終えた隊員たちを出迎えます。

その後、西村は家族で遊園地に出かけ、昼食のハンバーガーを食べると、思わず「うまっ」と声をあげるという最後に。

西村の「うまっ」と声をあげてハンバーガーにかぶりつくシーンが印象的なラストでした。

ハンバーガーのようなジャンクフードでも家族と一緒に食べれば美味しくなるというメッセージが込められているのかもしれません。

家族と離れた長い南極での生活で、西村は家族とする食事の大切さやありがたさを痛感したのではないでしょうか。

【レビュー】『南極料理人』(2009)の評価・評判

西村淳:ⓒ東京テアトル

【つまらない?】低評価のレビュー

『南極料理人』(2009)にはどのような低評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『南極料理人』(2009)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.0
「オフビートで眠くなる。観測隊の幼稚な感じのギャグも全然面白いと思えない」
映画.com:★☆☆☆☆ 0.5
「人間関係の機微も無くただの単身赴任の男8人のドタバタ共同生活を延々と見せられ、しかも面白くもなんとも無い」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 3.0
「もうちょっと盛り上がりがあるのかと思ったけど一切ない。淡々と進む」

という低評価レビューがありました。

ストーリー性のなさが低評価につながってしまうようです。

ストーリーはあってないようなものなので、ストーリー性やストーリーの抑揚を期待している人にとっては、つまらなく感じてしまうかもしれません。

【面白い?】高評価のレビュー

『南極料理人』(2009)にはどのような高評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『南極料理人』(2009)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「ほのぼのとしていてクスッと笑える」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「クスッと笑うようなシーンが盛りだくさんで楽しい映画」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「とにかくおじさんたちが可愛く描かれており非常にほっこり」

という高評価レビューがありました。

「ほっこりする」「クスっと笑える」というレビューが多数!

また、隊員たちの個性的なキャラクターを評価するレビューも多くありました。

本作はストーリーよりも、ほっこりした空気感や小さな笑いを楽しむ映画だと思います。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.8という高評価に。

全体的に高評価な結果となりました。

『南極料理人』(2009)の総合評価:おじさんたちの日常にほっこり笑える映画

電話を聞く隊員たち:ⓒ東京テアトル

ほっこりする雰囲気とクスっとくる笑いが魅力的な『南極料理人』(2009)。

ストーリーで何かが起こるわけではありませんが、隊員たちの南極での日常がゆるい感じで描かれていました。

個性的なキャラクターにも注目。

のんびりした映画が観たいという人には、おすすめな映画です。

『南極料理人』(2009)はエンドロール後に本編はある?

体操する隊員たち:ⓒ東京テアトル

『南極料理人』(2009)はエンドロール後に、劇中で撮ったパンツ一丁の隊員たちの集合写真が出てきます。

ぜひエンドロール後まで観てみてください。

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