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ちょっと今から仕事やめてくる_感想・考察

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)は、ブラック企業で心身ともに衰弱してしまった隆が、謎の男「ヤマモト」に助けられ、生きる希望を見出していくドラマ映画。

本作は北川恵海のベストセラー小説を原作にしており、『ちょいやめ』という略称で親しまれています。

主演は福士蒼汰と工藤阿須加。

現代の日本社会の闇であるブラック企業、過労死をテーマにした映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)について、感想・考察、原作やキャストを解説していきます!

【『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 85点
配役/キャスト ★★★☆☆ 75点
ストーリー ★★★☆☆ 70点
物語の抑揚 ★★★☆☆ 70点
ドラマ性 ★★★☆☆ 70点
ブラック企業度 ★★★★★ 100点

目次

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『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の作品情報


ちょっと今から仕事やめてくる

製作年 2017年
原題 ちょっと今から仕事やめてくる
製作国 日本
上映時間 114分
ジャンル ドラマ
監督 成島出
脚本 多和田久美/成島出
原作 ちょっと今から仕事やめてくる
主要キャスト 福士蒼汰(ヤマモト)

工藤阿須加(青山隆)

黒木華(五十嵐美紀)

吉田鋼太郎(山上守)

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の概要

隆とヤマモト:ⓒ東宝

ブラック企業の営業として働く青山隆は、上司のパワハラや月150時間を超える残業により心身ともに衰弱していた。

ある日、帰りの電車に乗るため駅のホームにいた隆は、無意識のうちに電車に飛び込もうとしていたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられる。

小学校の時の同級生だというヤマモトは隆を寿司屋に連れて行き、生ビールを頼む。

会話を楽しみ、寿司屋を出た隆とヤマモトは携帯の電話番号を交換した。

その後もヤマモトに何度も救われる隆であったが、ヤマモトは3年前に自殺していたことを知る。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の感想と考察

隆と山上部長:ⓒ東宝

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の感想

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)は、昨今問題になっているブラック企業や過労死をテーマにした作品です。

隆が働く会社は上司のパワハラが過酷で、残業時間は月150時間を超えるという劣悪な環境。

心身ともに衰弱した隆は自殺を図るまで追い詰められるわけですが、働くとは何かを考えさせられます。

根本的なものとして生活していくためではあるのですが、それだけではないでしょう。

働くとは自分を殺すことではありません。

誰かの役に立ったり、誰かを幸せにしたりする。

それが自分の活力や嬉しさにつながっていくのが、本来の働く目的であるはず。

本作は「なぜ働くのか?」「今の仕事は本当にしたいことか?」を考える良いきっかけになる作品です。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の考察

なぜ、隆と五十嵐は仕事を辞められなかったのか。

それは、「辞めても行く所がない」という理由からでした。

その考えは視野が狭まっているので危険です。

果たして本当に「辞めても行く所がない」のでしょうか。

日本には星の数ほど会社がありますし、職業だってある。

会社じゃなくても、農業やフリーランス、思い切って日本を飛び出しても良いわけですし、キャンピングカーで旅しながらリモートワークしている人もいるので、選択肢はかなりあるはず。

それなのに、隆と五十嵐は「辞めても行く所がない」とその会社に固執し続けて、結果、自分を追いつめてしまうわけです。

五十嵐は会社に残りましたが、隆はブラック企業時代とは全く違う生き方を歩み始めました。

本作はもっと視野を広げて生きる大切さも教えてくれます。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の登場人物・キャストの解説

隆とヤマモト:ⓒ東宝

ここでは、『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の登場人物・キャストの解説をしていきます。

ヤマモト/福士蒼汰

ヤマモト:ⓒ東宝

青山隆が駅のホームに飛び降りようとしたところを助けた男で「ヤマモト」と名乗る。

隆の小学生時代の同級生だと言い、アロハシャツと関西弁、隆を元気づける明るく大らかな性格が特徴。

ヤマモト役を務めたのは福士蒼汰。

1993年生まれの俳優であり、『仮面ライダーフォーゼ』でテレビドラマ初主演を果たしました。

以降も数々のドラマや映画に出演しています。

青山隆/工藤阿須加

青山隆:ⓒ東宝

ブラック企業の営業として働く真面目な青年。

上司のパワハラ、過労により自殺を図るまで追い詰められるが、ヤマモトと出会ったことで人生が変わっていく。

青山隆を演じたのは工藤阿須加。

1991年生まれの俳優であり、ドラマ『理想の息子』でデビューしました。

父は元プロ野球選手の工藤公康です。

五十嵐美紀/黒木華

五十嵐美紀:ⓒ東宝

青山隆と同じブラック企業で働く隆の先輩で、エースとして活躍する女子社員。

部長からの評価も高い。

五十嵐美紀を演じたのは黒木華。

1990年生まれの女優であり、数々のドラマ、映画、舞台に出演しています。

ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を日本人最年少で受賞するなど、抜群の実力を持つ女優でもあります。

大場玲子/小池栄子

大場玲子:ⓒ東宝

ヤマモトの正体を唯一知っている女性で、尋ねてきた隆にヤマモトの真相を語る。

大場玲子を演じたのは、小池栄子。

1980年生まれで、グラビアアイドルとしてデビュー。

バラエティ番組やCMにも出演しながら、女優としても活躍するマルチタレントです。

山上守/吉田鋼太郎

山上守:ⓒ東宝

青山隆の上司であり、部長。

常に高圧的な態度だが、隆に対しては特に厳しく、パワハラをくり返す。

山上守を演じたのは、吉田鋼太郎。

1959年生まれの俳優であり、ドラマや映画にも数多く出演していますが、演劇でも活躍する俳優です。

クセのある役柄に高い評価を受けています。

【なぜ?】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の疑問を解説

隆とヤマモト:ⓒ東宝

社訓唱和やセクハラ…。ブラック過ぎる企業について解説!

隆が働く会社はブラック企業の代表のような会社です。

パワハラする上司はもちろん、3ヶ月連続残業150時間、残業代なし、損失を給料から天引きするなど、とんでもない会社。

毎朝の社訓唱和では、「心なんか捨てろ、折れる心が無ければ耐えられる」「上司の指示は神の指示」「有給なんていらない。体がなまるから」といったブラックな社訓を大声で唱和します。

ここまでひどい会社はないかと思いますが(ないと信じたい)、ブラック過ぎる企業でした。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の舞台・ロケ地は?

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)は、日本以外にもバヌアツ共和国がロケ地となっています。

ちなみにバヌアツ共和国は、オーストラリアの東側にある南太平洋諸島の国のひとつ。

美しい自然や海が印象的な国でした。

役者の方は、撮影以外の時間はバヌアツならではのマリンスポーツをしたりトレーニングしたり、バヌアツを満喫したそう。

福士蒼汰は映画ナタリーのインタビューで、

バヌアツは海がきれいだし、無垢という言葉が似合うきれいな心を持っている人たちがいっぱいいる土地だったよね。

彼らと一緒にいると、自分の心が洗われました。

一番思い出に残っているのは、毎晩スタッフ・キャスト全員で食事に行って、みんなでお酒を飲んで酔っ払ったことかな(笑)。

https://natalie.mu/eiga/pp/choiyame

と、バヌアツでの楽しそうな思い出を語っています。

不気味で怖い女の幽霊が映っていた?

隆とヤマモトが喫茶店のようなお店で会っているシーンがあるのですが、ヤマモトの後ろに不気味で怖い女が映っています。

これは演出でしょう。

ちょうどその時、隆がヤマモトが幽霊なのではないかと疑うシーンでした。

観ている人にサブリミナル効果のような感じでミスリードさせるため、幽霊っぽい女を演出したと考えられます。

それにしても、本当に不気味で怖いシーンでした。

ヤマモトが純を名乗るのはなぜ?

ヤマモトが純を名乗るのはなぜなのか、明確な答えは出ていませんでした。

まず、考えられるのは演出の問題でしょう。

ヤマモトの正体の秘密に興味がわくようにしたのだと思います。

もう一つは、隆に山本純のことを知って欲しかったのではないでしょうか。

隆と同じような境遇の人間がいたということを、自分の口から言うのは気が引けたので、隆に調べさせるように仕向けたと考えられます。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の原作や元ネタとは? 映画版との比較

隆と大場玲子:ⓒ東宝

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の原作と元ネタ

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の原作は、北川恵海の同名小説です。

原作小説は、第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し、60万部を突破するベストセラーとなりました。

【比較】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の原作と映画版の違いは?

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の原作と映画版の違いはいくつかありました。

原作と映画版の違いを紹介していきます。

原作と映画の違い

・原作では、隆が部長に退職を申し出る時、ケンカ腰になる。

・隆の先輩である五十嵐は、原作では男。

・原作ではヤマモトに両親がいる。

・原作のラストで、ヤマモトはフリーランスの臨床心理士になっている。

原作と映画では以上の主な違いがありました。

【レビュー】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の楽曲や主題歌を担当しているのはだれ?

五十嵐美紀:ⓒ東宝

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の主題歌は、コブクロが担当しました。

主題歌の『心』は、サラリーマン経験のある小渕健太郎が、完成した映画を観賞して作った楽曲。

作詞・作曲の小渕健太郎は、音楽ナタリーで、

「『心と生きること』それが、自分の人生を変えるという事をこの曲を通して、感じてもらえたら嬉しいです」

https://natalie.mu/music/news/224446

とコメント。

コブクロらしい温かく優しい楽曲になっています。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説

隆と隆の両親:ⓒ東宝

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の結末・ラストシーン

ラストでは隆がバヌアツに行き、ヤマモトと再会。

ヤマモトはバヌアツの子供たちに算数を教えていました。

隆はバヌアツの子供たちにぎこちない現地の言葉であいさつし、最初の仕事として鬼ごっこの鬼をします。

ラストでは希望を持てる感動的な最後になっていました。

ヤマモトの言う「人生ってそれほど悪いもんでもないな」というセリフも印象的。

隆がブラック企業にいた時よりも表情が各段に明るくなっているのを観ると、隆の生き方は、今、働くことが辛くて疲弊している人にとっては、とても参考になるのではないかと思います。

なぜなら生きる道は一つではないと教えてくれたからです。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)のその後は?

隆はこのままバヌアツで生きていくのではないかと思います。

隆の真面目で優しい性格がこの国に合っているような感じもしますし、隆は人を助けたりする仕事が向いているのではないかと思えるからです。

ヤマモトと同じように先生をするかもしれないし、ボランティアでバヌアツの人を助けているかもしれません。

【レビュー】『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の評価・評判

五十嵐と山上:ⓒ東宝

【つまらない?】低評価のレビュー

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の低評価レビューはどのようになっているのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の低評価レビュー
Filmarks:★☆☆☆☆ 1.3
「話の展開は少なく、淡々としているので洋画好きにはおすすめできないです」
映画.com:★☆☆☆☆ 1.5 
「ストーリーがあんまり予定調和すぎて、途中から展開がすべてわかってしまうのも面白くなかった」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★☆☆☆☆ 1.0
「ヤマモト関連や特に終盤の展開はナニコレ、という感じで、観る価値がありません」

という低評価レビューがありました。

ストーリーが淡々としていたり、予定調和なところが低評価につながってしまうようです。

また、強引かつ非現実的な展開に対しても評価が低くなっています。

【面白い?】高評価のレビュー

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の高評価レビューはどのようになっているのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 4.0
「何度、観ても考えさせられる映画です」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「テーマが分かりやすくストーリーもある程度予想通り。期待を裏切らないという意味で良い映画だと思いました」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「働くことや家族の事を色々考えさせられる、良作でした」

という高評価レビューがありました。

「考えさせられる」「泣ける」というレビューが多数!

働くこと、生きることをテーマにした本作を通して、自分の人生を考えた人が多かったのではないでしょうか。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.6という評価に。

賛否両論ある結果になりました。

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)の総合評価:生き方、働き方を問う映画

ヤマモト:ⓒ東宝

ブラック企業で働く人を描き、働き方や生き方を問うた『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)。

ストーリーに関して評価は低いものの、テーマとしては深い映画になっているのではないかと思います。

働いている人はもちろん、これから社会人になる人、働き方について悩んでいる人にも観ていただきたい作品です。

 

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