特集一覧
AI崩壊_感想・考察

『AI崩壊』(2020)は、AIが突如、暴走し人間選別を始めていくという近未来の日本を舞台にしたパニックサスペンス映画です。

主演は大沢たかお。

果たして天才科学者・桐生浩介は、暴走したAIを止め、暴走させた犯人を特定することができるのか。

近い将来、現実に起こり得るかもしれないAIの暴走を描いた『AI崩壊』(2020)について、感想・考察、キャストや類似作品を解説していきます!

【『AI崩壊』(2020)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 80点
配役/キャスト ★★★★☆ 70点
ストーリー ★★★☆☆ 60点
物語の抑揚 ★★★☆☆ 65点
サスペンス ★★★★☆ 70点
ハラハラ感 ★★★★☆ 70点

『AI崩壊』(2020)の作品情報


AI崩壊

製作年 2020年
原題 AI崩壊
製作国 日本
上映時間 131分
ジャンル サスペンス
監督 入江悠
脚本 入江悠
主要キャスト 大沢たかお(桐生浩介)

賀来賢人(西村悟)

岩田剛典(桜庭誠)

松嶋菜々子(桐生望)

田牧そら(桐生心)

『AI崩壊』(2020)の概要

桐生と西村:ⓒWarner Bros. Japan LLC

2030年の日本では、医療AI「のぞみ」が個人情報の管理をしていた。

シンガポールで娘の心と一緒に住んでいた桐生浩介は、AIのぞみの開発の功績が認められ、総理大臣賞を受賞することに。

浩介は心と日本へ帰国し、AIのぞみを管理している会社hopeへ行く。

社内で総理大臣賞の会見が行われたが、その最中にAI反対派が浩介を襲う。

しかし、あらかじめ配備されていた警察により鎮圧され浩介は守られる。

その後、AIのぞみが突如、暴走を開始し、開発者の浩介がテロリストの容疑者にされてしまうのだった。

『AI崩壊』(2020)のキャスト・登場人物を一覧で解説

hope社を訪れる桐生浩介たち:ⓒWarner Bros. Japan LLC

ここでは『AI崩壊』(2020)の主要なキャスト・登場人物を紹介していきます。

桐生浩介(大沢たかお)

桐生浩介:ⓒWarner Bros. Japan LLC

AI「のぞみ」を開発した天才科学者。

妻の望を亡くした後は娘の心とシンガポールに移住。

シンガポール在住中にAI「のぞみ」を開発した功績を認められ、総理大臣賞を受賞することになるが、サイバーテロリストの容疑者になってしまう。

演じたのは、俳優の大沢たかおです。

西村悟(賀来賢人)

西村悟:ⓒWarner Bros. Japan LLC

浩介の義弟であり、AIのぞみの運営と管理を行うhope社の代表取締役。

逃亡者となってしまった浩介を助ける。

演じたのは、俳優の賀来賢人です。

桜庭誠(岩田剛典)

桜庭誠:ⓒWarner Bros. Japan LLC

警察庁サイバー犯罪対策課のクールで理知的な理事官。

自ら開発した捜査AI「百眼」を駆使し、逃亡者となった浩介を追う。

演じたのは、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、EXILEのメンバー・俳優の岩田剛典です。

桐生心(田牧そら)

浩介の娘。

浩介とシンガポールに移住したが、日本への帰国を望んでいた。

暴走したAIのぞみに閉じ込められて、瀕死の危機にあってしまう。

演じたのは、子役でモデルの田牧そらです。

大河原宏(マギー)

hope社の広報担当。

浩介と心が日本を帰国した際に面倒をみた。

演じたのは、俳優・脚本家・演出家のマギーです。

富永英人(毎熊克哉)

デイリーポストの編集者。

浩介にしつこく取材を申し込む。

演じたのは、俳優の毎熊克哉です。

『AI崩壊』(2020)の感想と考察

桐生浩介:ⓒWarner Bros. Japan LLC

『AI崩壊』(2020)の感想

『AI崩壊』(2020)は、ハラハラする展開とサスペンス調な展開が見どころとなっています。

AIのぞみの開発者である桐生浩介がAIを暴走させた容疑者として追われることになるのですが、その逃亡劇が緊張感をはらんだ展開に。

そして、「AIを暴走させた真犯人は一体誰なのか?」というサスペンス性も上手くストーリーに盛り込まれていました。

タイトルのイメージからすると、AI対人間のような感じになっていますが、メインストーリーは桐生浩介の逃亡劇なので、もしかしたらイメージとストーリーにギャップがでるかもしれません。

また、本作は2030年の日本が舞台になっているのですが、AIを活用した世界が印象的。

自動運転や小型ドローン、3Dスキャンなど今よりも進化したAIを観ることができます。

ストーリーを楽しむだけでなく、AIの暴走は目新しいテーマではないものの、AIについて考えさせられる内容になっています。

『AI崩壊』(2020)の考察

人工知能と人間の関係はどうなっていくのでしょうか。

映画の中ではAIに仕事を奪われるということで、AI反対派がデモ抗議を行っているシーンがありました。

AIに仕事を奪われるとはよく耳にしますが、AIは私達の生活を便利にしてくれています。

しかもこれからは少子化で労働力が不足してくるとも言われているので、AIが代わりに仕事をしてくれれば悪いことばかりではないと思います。

一種の(新たな)働き方改革になるかもしれません。

要は上手く共存していくことが必要になってくるのではないかと思います。

『AI崩壊』(2020)の原作や元ネタを解説!

桐生浩介:ⓒWarner Bros. Japan LLC

『AI崩壊』(2020)の原作はありません。

本作は、入江悠監督のオリジナル脚本です。

入江悠監督は、「人工知能とはどういうものなのかを知ってもらう」ことが本作を製作するきっかけになったのだそう。

ちなみに講談社文庫よりノベライズ版が刊行されています。

気になる方は読んでみてはどうでしょうか。

『AI崩壊』(2020)の主題歌は?使用楽曲や挿入歌を解説

合田と奥瀬:ⓒWarner Bros. Japan LLC

『AI崩壊』(2020)の主題歌は、『僕らを待つ場所』。

『僕らを待つ場所』は本作のために書き下ろされ、歌手のAIが歌いました。

入江悠監督はソウルフルなシンガーであるAIの力強い歌声が必要だったため、AIを起用したそう。

ここでは、さらに本作の使用楽曲や挿入歌を紹介していきます。

『AI崩壊』(2020)の使用楽曲・挿入歌

・The Ruler of the World

・LAY-RAY-YA

・I Want to Know

・The Divine Being

・We Are Against AI

・Start of the Worst

・S-P-Y

・I Did Not Do It

・The Other AI

・The Value of Life

・Worst Case Scenario

・Underground Chase

・Public Anger

・The beginning of NOZOMI

・Chase on the Ship

・The Important Thing

・Expanding Confusion

・Learning Completed

・Phase FINAL

・Believe Me

・The Road to the...

・Misinformation

・I Am Nozomi

・The Value of AI

【なぜ?】『AI崩壊』(2020)の疑問を解説

浩介と望:ⓒWarner Bros. Japan LLC

『AI崩壊』(2020)のロケ地はどこかを解説

『AI崩壊』(2020)のロケ地は、名古屋、岡山、豊洲が中心になっています。

ここでは、さらに詳しいロケ地を紹介していきます。

『AI崩壊』(2020)のロケ地

・名古屋商科大学ミレニアムゲート

・ささしまライブ(名古屋駅近くの道路)

・美作岡山道路(岡山県にある高速道路)

・日生大橋(岡山県にある備前市と鹿久居島をつなぐ橋)

・中央防波堤埋め立て地(東京都にある埋め立て地)

・豊洲市場

『AI崩壊』(2020)でなぜAIは暴走を初めたのか解説

『AI崩壊』(2020)のAIは自ら意思を持って暴走したわけではありません。

AIの暴走は、外部からのマルウェア(ウィルス)が原因で、あくまで人災として描いています。

AIのプログラムを暴走させた犯人は一体誰なのか、浩介はプログラムを元に戻し、暴走を止めることができるのかが本作の見どころになっています。

AIが人間に反乱を起こす未来は訪れるのか解説

AIが人間に反乱を起こす可能性はゼロではないでしょう。

「AIに仕事を奪われる」「AIが人間選別する」なんて言われていますし、2045年には、AIが人間の知能を超えるシンギュラリティ(技術特異点)が訪れると言われています。

それは未知の領域でどうなるのか、正確には分かりませんが、何かしらの大きな転換が起こるのではないでしょうか。

人間に犯罪者が出るように、AIにも犯罪者のような悪者(悪AI)が出てもおかしくはありません。

そう考えると、AIが反乱を起こす可能性も有り得ます。

そんな悪者(悪AI)を取り締まる警察のようなAIが出てくるかもしれません。

中にはAIと融合する人間やAIへと進化してしまう(肉体をなくし電脳化する)人間も出てくる可能性もあるでしょう。

AIが暴走する類似作品・似ている作品はある?

ここでは、AIが暴走する類似作品・似ている作品を紹介していきます。

『ターミネーター』シリーズ


人気シリーズ第1作目の『ターミネータ―』(1984)は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演、ジェームズ・キャメロン監督で1984年に製作。

2029年の近未来、核戦争後の世界で反乱を起こした人工知能「スカイネット」が指揮する機械軍により、人類は絶滅の危機を迎えていました。

スカイネットは「ターミネーター・サイバーダインシステム・モデル101」という殺人アンドロイドを未来から現代に送ります。

『アイ,ロボット』(2004)


アレックス・プロヤス監督、ウィル・スミス主演のSF映画。

人間とロボットが共存する2035年のアメリカ・シカゴが舞台。

人間のサポート役として家庭に馴染んでいた次世代家庭用ロボットNS-5が人間を支配しようとし始め、それに抵抗した人間が戦います。

『エクス・マキナ』(2015)


アレックス・ガーランド監督、アリシア・ヴィキャンデル主演のSF映画。

AIを搭載したロボットと人間の関係を描いたサスペンス・スリラーな雰囲気の映画で、VFXを駆使したビジュアルが見どころ。

ラストは衝撃的なオチが。

『エクス・マキナ』(2015)はアカデミー賞視覚効果賞を受賞し、アリシア・ヴィキャンデルは様々な映画賞を受賞しています。

以上、AIが暴走する類似作品・似ている作品を紹介しました。

他にもAIが暴走する類似作品ではありませんが、『her/世界でひとつの彼女』(2013)という作品は、AIと恋愛する風変わりな映画になっているので、ぜひ観ていただきたい作品です。

また、スタンリー・キューブリック監督の名作『2001年宇宙の旅』(1968)には、一部、AIが人間に歯向かうシーンがあるので、観てみてはどうでしょうか。

『AI崩壊』(2020)の最後は? ラストシーンや結末を解説

桜庭誠:ⓒWarner Bros. Japan LLC

『AI崩壊』(2020)の結末・ラストシーン

『AI崩壊』(2020)の結末で、桐生浩介と心は刑事の車に乗せられて、望の眠る墓地へと行きます。

そこへ記者がやって来て浩介に取材を申し込みますが、浩介と心はその場を離れ、お墓へ。

望のお墓参りをして、浩介と心は手を繋ぎ、墓地を後にします。

最後はAIのぞみのカメラがアップで映し出されるというラストになりました。

『AI崩壊』(2020)のその後は?最後の解釈と考察

『AI崩壊』(2020)の最後は、浩介のセリフが印象的なラストでした。

浩介は「人工知能は人間を幸せにするか?」という問いに対し、「親は子供を幸せにできるか?」と言い換えました。

親=人工知能、子供=人間だと言えます。

つまり人工知能は人間よりも上の立場であると示しているのではないでしょうか。

また、ネグレクトな親もいる一方で、きちんと世話をする親もいるので、正確なところは分からないのかもしれません。

しかし、肝心な「幸せにするか?」という問いの答えは浩介と心が手を繋いだことから、「幸せにできる」と暗に答えたのではないかと思います。

【レビュー】『AI崩壊』(2020)の評価・評判

桐生浩介:ⓒWarner Bros. Japan LLC

【つまらない?】低評価のレビュー

『AI崩壊』(2020)の低評価はどのようになっているのでしょうか。

映画のレビューサイトをまとめてみると、

『AI崩壊』(2020)の低評価レビュー
Filmarks:★☆☆☆☆ 1.0
「なんとなく、開始30分位で悪い役の人が検討ついてしまった」
映画.com:★★★☆☆ 3.0
「観る前からだいたいわかっていたがありふれた話だ。主人公が濡れ衣を着せられ逃亡するのも真犯人の動機も真犯人の黒幕もありふれてる」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★☆☆☆ 2.0
「予想通り、どこかで見たことあるような設定や展開」

という低評価レビューがありました。

「ツッコミどころ満載」「既視感がある」「黒幕に予想がつく」という低評価のレビューが多数。

確かに「都合良すぎではないか?」というシーンは多々ありましたし、ストーリーを面白くさせるためのテクニックが全面に出ていたため、既視感を与えてしまったのではないかと思います。

ご都合主義にならないためにも、運に頼らない工夫が必要だったのではないでしょうか。

【面白い?】高評価のレビュー

『AI崩壊』(2020)の高評価はどのようになっているのでしょうか。

映画のレビューサイトをまとめてみると、

『AI崩壊』(2020)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 4.0
「思ったよりもスリル満点で面白かったです」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「ハラハラドキドキの展開もあり、凄く考えさせる場面もあって、最後まであっと言う間でした」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「テンポも良く、パニックや展開の速さに置いていかれることもなく食い入って最後まで鑑賞した」

という高評価レビューがありました。

「スリルがある」「ハラハラドキドキの展開」という高評価が多くあります。

また、「感動する」というレビューも見受けられました。

完成度は高くないものの、スリルやパニックを味わうには良作と言えるのではないでしょうか。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.2という評価に。

賛否両論のある結果となりました。

『AI崩壊』(2020)の興行収入は?

『AI崩壊』(2020)の興行収入は、公開当初、最終的に15億円以上も見込めるとされていましたが、公開終了直前では最終的な興行収入が10億円に届くか怪しいラインとなってしまいました。

興行収入の面から見ると、成功したとは言えないでしょう。

『AI崩壊』(2020)の総合評価:AIの近未来に警鐘を鳴らす

桐生と西村:ⓒWarner Bros. Japan LLC

ハラハラする展開とサスペンス調な展開が見どころとなっている『AI崩壊』(2020)。

桐生浩介が運良すぎな点など粗い部分もありますが、スリルのある展開は楽しめましたし、AIについて考えさせられました。

本当にAIが暴走するかは分かりません。

しかし、可能性としてはゼロではないと思うので、AIが身近になってきている現代だからこそ、観ておく必要がある映画と言えるでしょう。

おすすめの記事