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ゾンビランド_感想・考察

ゾンビになった世界を、自分のつくったルールで生き残る男を描いた『ゾンビランド』(2010)。

大物俳優のビル・マーレイがカメオ出演することも話題になりました。

興行収入も1.024億ドルとヒット作となっております。

本作品はどうしてここまでヒットすることができたのでしょうか。

本記事では『ゾンビランド』(2010)の感想と考察、32のルール一覧やお菓子(トゥインキー)を解説します。

【『ゾンビランド』(2010)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★☆☆ 70点
配役/キャスト ★★★★☆ 80点
ストーリー ★★★★☆ 80点
物語の抑揚 ★★★☆☆ 55点
コメディ ★★★★☆ 90点
グロテスク ★★☆☆☆ 20点

『ゾンビランド』(2010)の作品情報


ゾンビランド (吹替版)

製作年 2009年
原題 Zombieland
製作国 アメリカ
上映時間 87分
ジャンル アクション、ホラー、コメディ
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 レット・リース
ポール・ワーニック
主要キャスト ジェシー・アイゼンバーグ(コロンバス)/日本語吹替:小川輝晃

ウディ・ハレルソン(タラハシー)/日本語吹替:山路和弘

エマ・ストーン(ウィチタ)/日本語吹替:甲斐田裕子

アビゲイル・ブレスリン(リトルロック)/日本語吹替:伊藤静

『ゾンビランド』(2010)の概要

コロンバス© 2009 - Columbia/TriStar

ウイルスが蔓延し、ゾンビだらけの世界になってしまったアメリカ合衆国

主人公のコロンバスは生き残るにあたって、31のルールを作りゾンビだらけの世界を生きていた。

コロンバスは両親に会うために旅をしている。

旅の途中、トゥインキーのためには命も懸ける男タラハシーと出会う。

タラハシーはコロンバスとは真逆の性格で、非常に短気でゾンビを殺しまくっていた。

そんな2人のでこぼこな旅がはじまるのだった。

『ゾンビランド』(2010)の感想と考察

コロンバスとタラハシー© 2009 - Columbia/TriStar

『ゾンビランド』(2010)の感想

これから『ゾンビランド』(2010)の感想を書いていきます。

本作品は非常に軽快でスピード感がある作品だったので、すっきりと映画を楽しむことができました。

ジャンルはアクション、ホラー、コメディですがコメディ要素が強くホラーの苦手な方でも楽しむことができます。

ホラーというのはゾンビ映画なので、人間が食べられたりするグロテスクなシーンを指してホラーとしているようです。

遊園地で乗り物を楽しみながら、ゾンビたちを倒すシーンがあったりアクションも爽快で満足できます。

90分の短い作品で全く重いシーンなどなく、全て軽いタッチで描かれるので映画は見たいけど重くないものがいいという場面ではおすすめです。

以上『ゾンビランド』(2010)の感想でした。

『ゾンビランド』(2010)の考察

本作品は数々の賞を受賞するなどのヒット作品になりました。

これはゾンビ映画という緊張感あふれる状況に対して、誰もが笑えるコメディシーンを入れたことでギャップができヒットしたのでしょう。

今回は本作品のコメディシーンの見どころを解説します。

カメオ出演したビル・マーレイ

『ゾンビランド』(2010)では唯一の生存者として、ビル・マーレイがカメオ出演しています。

ビル・マーレイとは俳優や監督、脚本家として知られ、様々な映画に出演している人物です。

本作品は『ゴーストバスターズ』(1984)が色々なシーンで出ていますが、ビル・マーレイは『ゴーストバスターズ』(1984)のピーター・ヴェンクマン博士役として出演しています。

そんな大物が本作品では、ゾンビに紛れるためにゾンビの格好をしていました。

そして遊びでコロンバスを脅かすためにゾンビのフリをして近寄り、コロンバスに撃たれる死んでしまうのです。

なんとも間抜けなシーンで笑わない人はいないでしょう。

危機感がないのに生き延びている登場人物

ゾンビだらけの世界で常に死と隣り合わせだというのに、本作品の登場人物はどこか危機感がなく気が抜けています

例えば、主人公のルールに関してです。

絶望的な世界だというのに、主人公は自分が生き残るにあたってのルールを常に更新して、真面目にもそれを紙に書き出しています。

こんなあまりにも呑気な光景に笑ってしまうのです。

また、主人公だけではなく相棒のタラハシーも同様に、トゥインキーのためにわざわざ危険を犯してスーパーにいくなど呑気すぎます。

食糧ならまだしもトゥインキーに命をかけてるんですから、こんなゾンビ映画はほかにはないでしょう。

このようにゾンビ映画として要素とコメディの要素を絶妙に合わせたことで、本作品はヒットしました。

映画『ゾンビランド』(2010)の疑問を徹底解説!

遊園地で遊ぶウィチタとリトルロック© 2009 - Columbia/TriStar

なぜゾンビの世界になった?パニックに陥った理由を解説

ゾンビランドになった経緯は新種の疫病によるものです。

ウイルスは感染力が強く、脳が腫れて空腹感から凶暴になります。

噛まれるとそこからウイルス感染していく疫病です。

ゾンビは非常に俊敏で走ることもできるため、感染の拡大はあっという間だったと予測できます。

『ゾンビランド』(2010)に登場するゾンビの特徴とは?

『ゾンビランド』(2010)の登場するゾンビの特徴は、全力で走って襲ってくることです。

足を引きずりじわじわ寄ってくるゾンビではないので、避難するにも運動能力が必要になります。

作中に生存者が5人しかいなかったことも含め、最強に近いゾンビたちでしょう。

また、匂いにも優れていてトイレに人がいれば寄ってくる特徴や遊園地など光に寄ってくるという特徴もあるようです。

しかし、タラハシーはゾンビがいないところでも思いっきり銃を打っていることから、音には弱いのかもしれません。

32のルールとは?一覧にしてまとめて紹介

コロンブスがゾンビランドを生き残るために決めた32のルールですが、32といいつつ本作品の中では抜粋された数個しか出てきません。

今回は32個のルールを一覧にして、作中に出てきたルールを解説します。

『ゾンビランド』(2010)に登場する32のルール一覧まとめ
1.有酸素運動
2.二度打ち
3.トイレに用心
4.シートベルト
5.ゾンビを発見したらまず逃げろ
6.フライパンでぶっ叩け
7.旅行は身軽であれ
8.クソったれな相棒を見つけろ
9.家族・友人でも容赦(ようしゃ)しない
10.素早く振り向け
11.静かに行動すべし
12.バウンティ・ペーパータオルは必需品
13.異性の誘惑には注意
14.ショッピングモールは補給基地
15.ボウリングの球をぶん投げろ
16.人の集まる場所は避けろ
17.ヒーローになるな
18.準備体操
19.葬儀・埋葬の必要はない
20.人を見たらゾンビと思え
21.ストリップクラブは避けろ
22.怪しいときは出口を確保
23.金品よりも食料確保
24.生き残るためには犯罪も
25.火の用心
26.肌の露出は最小限に
27.就寝前には安全確認
28.食事と風呂は短時間で
29.二人組で行動しろ、
30.予備の武器を持て
31.後部座席を調べる
32.ささやかなものを楽しめ

ルール1.有酸素運動

ゾンビは全力で走って襲ってくるので、逃げ切るために有酸素運動をして逃げ切る必要があります。

ルール2.二度打ち

一度打っただけではゾンビが死んでない可能性があるので、2回目は頭を打って確実に殺しましょう。

ルール3.トイレに用心

トイレでも嗅覚が鋭いゾンビはやってきます。

一番無防備になる瞬間なので、警戒してトイレは済ませましょう。

ルール4.シートベルト

ゾンビの世界でもシートベルをして、安全に急ブレーキに対応しましょう。

ルール17:ヒーローになるな

無駄に危険な目にあわないためにできたルールです。

しかし最後にはルールが変わり、姉妹を助けるために「ヒーローになる」に変わります

ルール18:準備運動

ゾンビに立ち向かうために準備運動も疎かにしてはいけません。

タラハシーは準備運動をしなかったせいで、筋を痛めていました。

ルール22:怪しいときは出口を確保

姉妹のところに訪れる際に、出口を確保していました。

作中ではあまり意味はなかったです。

ルール31:後部座席を調べる

後部座席にゾンビが隠れている可能性があります。

ルールがあとの方に出てくることと、作中の最初にコロンバスが後部座席からゾンビに襲われることから、失敗を反省してできたルールでしょう

ルール32:ささやかなものを楽しめ

これはコロンバスが作ったものではなく、タラハシーが言ったセリフからできたルールです。

トゥインキーを食べることなどささやかなことでも楽しみましょう。

最初は31のルールしかありませんでしたが、ここでルールが32個に増えます。

32のルールとは違ったルールを紹介!姉妹のルールとは?

コロンバスの決めたルールではありませんが、ウィチタとリトルロックの2人にも一つだけルールがありました。

それは「誰も信じない」というものです。

コロンバスとキスを仕掛けたウィチタは、我に返りリトルロックと共に再び2人で行動します。

しかしラストシーンで4人で行動する姿から、このルールも彼女たちの中ではなくなったことでしょう。

トゥインキーってなに?どんなお菓子なのかを解説

トゥインキー 出典wikipedia

トゥインキーはホステス社が作った、クリームが中に入っているスポンジケーキです。

アメリカでは定番のジャンク菓子で、本作品ではタラハシーがトゥインキーを食べるために奮闘していました。

本作品でも印象的なお菓子でしたが、トゥインキーはほかの映画にも出てくるほど有名なお菓子です。

代表的な作品だと、「ゴーストバスターズ」(1984)や「ダイ・ハード」(1988)などにも出てきます。

トゥインキー以外のお菓子!スノボールってなに?

スノーボール 出典amazon

スノボールはコロンバスがタラハシーと出会ってすぐに出てきます。

トゥインキーを食べるためにホステス社のトラックを襲いましたが、そこにはトゥインキーはなくスノボールしかありませんでした。

スノボールとはチョコレートをマシュマロで包んで、それをピンク色のココナッツで包んだアメリカのお菓子です。

トゥインキーを出しているホステス社が作っています。

『ゾンビランド』(2010)の最後は?ラストシーンや結末を解説

ラストシーンのウィチタ© 2009 - Columbia/TriStar

『ゾンビランド』(2010)の結末・ラストシーン

『ゾンビランド』(2010)のラストシーンについて解説します。

ビル・マーレイの家で過ごした4人ですが、朝起きると姉妹がいなくなっていました。

姉妹のことが忘れられなかったコロンバスは、姉妹の目的地である遊園地に向かいます。

ゾンビに襲われていた姉妹を助けるために、タラハシーと共にコロンバスはゾンビを殺しました。

苦手だったピエロも克服することができたコロンバスは姉妹を助け出し、4人で車に乗り出発するのでした。

姉妹を助けるために「ヒーローにならない」というルールを破り、「ヒーローになる」ことを選んだコロンブスは、苦手なピエロを克服します。

今までの出てきたシーンの伏線回収もしっかりあり、非常にすっきりしたラストシーンでした。

トゥインキーを手に入れて、嬉しそうにするタラハシーの姿も微笑ましかったです。

『ゾンビランド』(2010)のその後や続編は?

『ゾンビランド』(2010)のラストシーンでは、コロンバスたちとウィチタたちは仲直りをして一緒に車にのります。

今まで目的地まで、お互い行動していた4人でしたが今後は4人でゾンビランドの世界を生き残っていくでしょう。

また、本作品には続編があります。

『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)という作品です。

本作品の10年後の世界の話で、コロンバスやウィチタなどお馴染みのキャラクターが出演します。

コロンバスの32個あったルールも10年後では73個に増えていました。

コロンバスとウィチタは男女の中になっていて、コロンバスがプロポーズしようとしますが、ウィチタが乗り気ではないところから物語は始まります。

また、リトルロックも大人になり恋愛をするなど、成長した4人の姿を観ることができるでしょう。

新種のゾンビも現れるので、見どころがたくさんあります。

【レビュー】『ゾンビランド』(2010)の評価・評判

ゾンビ達© 2009 - Columbia/TriStar

【つまらない?】低評価のレビュー

『ゾンビランド』(2010)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.8
「ゾンビ映画なのに全然怖くなかった。」
映画.com:★★☆☆☆ 2.0
「B級テイストで寝そうだった。」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 3.0
「ゾンビはそこまで重要な要素ではなかった。」

『ゾンビランド』(2010)というタイトルに対して、ホラー要素が強いゾンビ映画を期待した人が低評価を押していました。

また、本作品はバイオハザードシリーズのようにアクションをメインに置いているわけではありません。

それに対しB級の雰囲気を感じ退屈に思う人もいたようです。

しかし、本作品はコメディがメインの映画。

監督もアクションが豊富で、本格的な武器が出てきて爆発シーンがあるようなゾンビ映画を作るつもりはないでしょう。

それはオープニングが始まり主人公がゾンビの世界を、客観的に見ているシーンからも分かることです。

私としてもコメディとして本作品を観ていたので、十分に楽しむことができました。

【面白い?】高評価のレビュー

『ゾンビランド』(2010)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★★ 5.0
「最高に笑えるゾンビ映画」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「爽快感があっていい」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★☆ 4.0
「実に楽しいゾンビ映画だった。」

ゾンビが軽快に殺されていくシーンを観て、爽快感がありおもしろかったと感じる人が多くいました。

またコメディ要素として、本作品に出てくるビル・マーレイに笑わされた人は多かったです。

コメディ映画としてとても評価されているため、映画の趣旨が分かる人にとっては十分におもしろい作品といえるでしょう。

『ゾンビランド』(2010)の総合評価:軽快で笑えるゾンビ映画

話すウィチタ© 2009 - Columbia/TriStar

ゾンビの世界を自分が作ったルールで、生き残っていく主人公を描いた『ゾンビランド』(2010)。

ゾンビとタイトルについているもののホラー作品ではなく、ゾンビになった世界でちょっとおかしな人々と旅をするコメディ映画です。

主人公もゾンビという世界に対し、それほど悲観的ではなくルールを作って前向きに生きているなど、基本的に軽いタッチで描かれています。

ゾンビ映画なのでグロテスクではありますが、見せ所はそっちではないので、少しグロテスクなシーンも大丈夫なようだったら十分楽しめるでしょう。

気になった方は、ぜひご覧になってみてください。

『ゾンビランド』(2010)はエンドロール後に本編はある?

コロンバスと旅をする4人© 2009 - Columbia/TriStar

『ゾンビランド』(2010)はエンドロールの後に、少しだけ本編があります。

死にかけのビル・マーレイに対して、タラハシーがビル・マーレイの過去の作品の決め台詞を言おうとするが思い出せないというシーンです。

結局ビル・マーレイが起き上がってセリフを教えてくれました。

これは『ボールズ・ボールズ』(1980)が元ネタになっています。

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