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イエスタデイ_感想・考察

映画『イエスタデイ』(2019)はビートルズがいなくなった世界で、売れないシンガー・ソングライターがビートルズの歌でスターダムへと駆けあがっていくコメディ映画です。

本作はビートルズの名曲が多く使われるので、ビートルズファン、音楽ファン必見!

また、笑いどころもあり、ラブコメディとしても楽しめます。

その一方でパクリを指摘する声も…。

ビートルズの名曲が彩ったラブコメディ映画『イエスタデイ』(2019)について、感想と考察をネタバレを交えて紹介していきます!

【映画『イエスタデイ』(2019)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 80点
配役/キャスト ★★★★☆ 70点
ストーリー ★★★★☆ 80点
物語の抑揚 ★★★★☆ 80点
コメディ ★★★★☆ 80点
楽曲 ★★★★★ 90点
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映画『イエスタデイ』(2019)の作品情報


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製作年 2019年
原題 Yesterday
製作国 イギリス
上映時間 116分
ジャンル コメディ
監督 ダニー・ボイル
脚本 リチャード・カーティス
主要キャスト ヒメーシュ・パテル(ジャック・マリック)/ 日本語吹替:菅原雅芳

リリー・ジェームズ(エリー・アップルトン)/ 日本語吹替:園崎未恵

ジョエル・フライ(ロッキー)/ 日本語吹替:鶴岡聡

ケイト・マッキノン(デブラ・ハマー)/日本語吹替:深見梨加

映画『イエスタデイ』(2019)の概要

プレゼントを開けるジャック:ⓒUniversal City Studios LLC

売れないシンガー・ソングライター、ジャックはディスカウントストアでアルバイトをしながらマネージャーのエリーと活動していた。

ある日の夜、世界中で謎の大停電が発生。

その時、自転車に乗っていたジャックは交通事故にあって入院してしまう。

退院後、快気祝いで集まった友人に新しいアコースティック・ギターをプレゼントされたジャックは、ビートルズのイエスタデイを歌うが、誰も知らなかった。

なぜか世界はビートルズが存在しない世界になっていたのである。

ジャックはビートルズの歌を歌い始め、売れないシンガー・ソングライターから大人気歌手へとなっていくが……。

映画『イエスタデイ』(2019)の感想

ジャック:ⓒUniversal City Studios LLC

音楽ファン必見な映画

『イエスタデイ』(2019)はビートルズファン、音楽ファン必見の映画になっています。

それはなぜかと言うと、本作はビートルズの数々の名曲が使われているからです。

『レット・イット・ビー』『イエスタデイ』『ヘルプ!』など、おなじみの曲はもちろん、他にもビートルズの音楽が流れるので、ビートルズファンにはたまらないでしょう。

音楽ファン必見な理由はそれだけではありません。

本作ではライブシーンも見どころ。

特にピア・ホテルの屋上でのコンサートとウェンブリー・スタジアムのライブは、臨場感たっぷりで映画ではなく、本物のライブパフォーマンスを観ている感じです。

ライブシーンが短かったのが残念!

また、グラミー賞4回受賞している人気歌手エド・シーランも本人役で出演。

まさかの本人出演で驚きでした。

もちろんビートルズファン、音楽ファンでなければ楽しめないということは全くないので、ビートルズを知らない人にもぜひ観ていただきたい作品です。

ラブコメディとしても面白い

『イエスタデイ』(2019)は音楽ファン必見と書きましたが、基本的にはラブコメディ映画です。

笑いどころはたくさんあって楽しめますし、売れない頃から献身的に支えたマネジャーのエリーとの恋もロマンチックに描かれます。

面白いのはジャックとロッキーのコンビでしょう。

このコンビの掛け合いだけでなく、他にも笑えるシーンはたくさんあります。

リーとの恋はクライマックスに大きな見どころが!

ぜひ本作では、ラブ&コメディにも注目して観てください。

【なぜ?】映画『イエスタデイ』(2019)疑問や見どころを解説

ジャック:ⓒUniversal City Studios LLC

映画『イエスタデイ』(2019)は「僕はビートルズ」のパクリなのか?

映画『イエスタデイ』(2019)は「僕はビートルズ」のパクリだという声が出ています。

ちなみに「僕はビートルズ」とは、講談社のモーニングで2010年~2012年まで連載された漫画です。

果たして『イエスタデイ』(2019)は、本当に「僕はビートルズ」のパクリなのでしょうか。

実は『イエスタデイ』(2019)と「僕はビートルズ」には設定に違いがあります。

設定の相違点

・映画ではビートルズが存在しない世界の設定だが、漫画ではビートルズが誕生する前にタイムスリップする設定

・映画ではビートルズが発表した曲を披露しているが、漫画では幻の214曲目を作らせようとしている

この2点の設定の違いがあります。

『イエスタデイ』(2019)はビートルズの楽曲を披露し、ビートルズが存在していない世界だったのに対し、「僕はビートルズ」ではビートルズが存在している点が大きく違います。

結論としては、パクリではないでしょう。

ビートルズの母国もダニー・ボイル監督の母国もイギリスですから、ビートルズを題材にするのは必然と言えますし、そもそもイギリスで「僕はビートルズ」が認識されているのか疑問です。

本人そっくり? ジョン・レノン役を演じたのは誰だったのか?

『イエスタデイ』(2019)では78歳になっているジョン・レノンが出てきます。

このジョン・レノンが本人そっくりで、一瞬、「ジョン・レノンって死んでるよね?」と混乱してしまうほどでした。

一体、本人そっくりなジョン・レノン役を演じたのは誰なのでしょうか。

ジョン・レノン役を演じたのはロバート・カーライルという役者です。

彼は1961年生まれの俳優で、『フル・モンティ』(1997)にて英国アカデミー賞主演男優賞を受賞するなど活躍。

数々の映画に出演し、イギリスを代表する俳優になりました。

なぜ映画『イエスタデイ』(2019)は批判を受けたのか? 理由を解説

『イエスタデイ』(2019)は批判的な見方もあります。

『イエスタデイ』は”もしも”の世界を単に茶化して自由に遊び回る様なニュアンスが強く、深堀る事をしないので折角の”もしも”に広がりが無くて私が幼稚と表現した妄想程度の物語しか描けていません。

なぜ批判を受けたかと言うと、ビートルズのいない”もしも”の世界が深堀りされていなかったから、と言えます。

ビートルズの楽曲の現代音楽へのアプローチや、”もしも”の世界のリアリティのなさに違和感を感じたようです。

なぜ世界中の人々がビートルズを忘れてしまったのか?

『イエスタデイ』(2019)では世界中で謎の大停電が発生した後、世界中の人々がビートルズを忘れてしまいました。

なぜビートルズを忘れてしまったのか、劇中では説明されていません。

しかし、そこに理由を求めるのはナンセンスかと。

本作はコメディ映画なので、深く考えずに観たほうがいいと思います。

エド・シーランが本人役で出演!

感想でもふれましたが、『イエスタデイ』(2019)ではエド・シーランが本人役で出演しています。

エド・シーランはグラミー賞を4回受賞しているイギリス出身のミュージシャン。

彼は本作のために『One Life』『Penguin』という2曲の楽曲を提供しました。

なおこの2曲は、映画のサントラ盤にも収録されないため、聴くことができるのは本編のみ。

余談ですが、脚本を担当したリチャード・カーティスは、どうしてもエド・シーランに出演して欲しかったそうです。

映画『イエスタデイ』(2019)に登場する音楽・楽曲を紹介

ジャックとエリー:ⓒUniversal City Studios LLC

映画『イエスタデイ』(2019)の楽曲一覧

映画『イエスタデイ』(2019)ではビートルズの名曲が多数登場しました。

ここでは映画『イエスタデイ』(2019)で登場した楽曲を紹介していきます。

楽曲一覧
1. イエスタデイ (フロム・ザ・フィルム「イエスタデイ」)
2. ザ・ワールド・イズ・ユニバーサル (ユニバーサル・ファンファーレ)
3. サマー・ソング (フロム・ザ・フィルム「イエスタデイ」)
4. インタールードI:ア・デイ・イン・ザ・ライフ
5. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア (トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ)
6. サムシング (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
7. レット・イット・ビー (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
8. インタールードII:ストロベリーズ
9. キャリー・ザット・ウェイト (フロム・ザ・フィルム「イエスタデイ」)
10. ヒア・カムズ・ザ・サン (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
11. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (レコーデッド・バックステージ)
12. インタールードIII:ゴーレストン・ビーチ
13. ヘルプ! (ライヴ・アット・ピアー・ホテル)
14. イエスタデイ (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
15. シー・ラヴズ・ユー (トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ)
16. ア・ハード・デイズ・ナイト (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
17. サムシング (フロム・ザ・フィルム「イエスタデイ」)
18. イン・マイ・ライフ (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
19. インタールードIV:トレイン・トラックス
20. 抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand) (トラックス・オン・ザ・トラックス・セッションズ)
21. バック・イン・ザ・U.S.S.R. (ライヴ・アット・ウエンブリー)
22. 愛こそはすべて(All You Need Is Love) (ライヴ・アット・ウエンブリー)
23. インタールードV:イエスタデイズ・レイン
24. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
25. ヘイ・ジュード (フロム・ジ・アルバム「ワン・マン・オンリー」)
26. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ (ライヴ・アット・クリーヴズ・スクール)
27. インタールードVI:ライフ・ゴーズ・オン

以上の楽曲が使用されました。

ビートルズの名曲が多く使われていることが分かります。

誰でも一度は聴いたことのある曲が入っているのではないでしょうか。

この中でおすすめの曲は、

・イエスタデイ (Yesterday)
・レット・イット・ビー (Let It Be)
・ヒア・カムズ・ザ・サン (Here Comes the Sun)
・ヘルプ! (Help!)
・抱きしめたい (I Want to Hold Your Hand)
・愛こそはすべて (All You Need Is Love)
・ヘイ・ジュード (Hey Jude)
・イン・マイ・ライフ(In My Life)
・オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(Ob-La-Di, Ob-La-Da)

以上の曲を厳選してみました。

ビートルズに詳しくない人はぜひ聴いてみてください!

また、オリジナル・サウンドトラックが発売されているので、聴いてみてはどうでしょうか。

映画『イエスタデイ』(2019)のタイトルの由来にもなった曲「イエスタデイ (Yesterday)」

映画『イエスタデイ』(2019)の中でも外せない曲と言えば、タイトルにもなっている「イエスタデイ (Yesterday)」でしょう。

誰でも一度は聴いたことのある曲ではないでしょうか。

ビートルズの中でも人気の高い曲で、アコースティック・バラードな優しい音色が特徴的。

世界中のミュージシャンにカバーされており、「世界で最も多くカバーされた曲」としてギネス・ワールド・レコーズに認定されています。

この曲はビートルズが存在しなくなった世界で、ジャックが初めて歌った曲でもあります。

タイトルにもなっている曲ですが、冒頭部分でしか演奏されません。

もっと劇中で聴きたかったビートルズの名曲です。

映画『イエスタデイ』(2019)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ジャック:ⓒUniversal City Studios LLC

映画『イエスタデイ』(2019)の結末・ラストシーン

映画『イエスタデイ』(2019)の最後は、ライブ会場でジャックが元マネージャーだったエリーに告白。

さらに自作として発表した楽曲が自分の曲ではなく、ビートルズの楽曲であることも観客に告白します。

ジャックはミュージシャンを引退して、音楽教師に復帰。

リーと結婚して2人の子供に恵まれ、幸せな生活を送りました。

映画『イエスタデイ』(2019)の最後の解釈と考察

「世界は元に戻るのか?」と気にしながら観ていましたが、世界は元に戻らず、相変わらず世界はビートルズのいない世界のままでした。

ジャックは世界中を騙したと言ってもいいのですが、罪になるのか、バッシングを受けたのか、という部分は描かれておらず、謎のまま。

大変なバッシングを受けたのではないかと想像できますが……。

しかし、本作はコメディ映画であり、ファンタジーな部分もあるので、そこらへんは現実的に考えないほうがいいのではないかと思います。

ラストはエリーとの間に子供も生まれ、ハッピーなラストで良かったです。

【レビュー】映画『イエスタデイ』(2019)の評価・評判

ジャックとエド・シーラン:ⓒUniversal City Studios LLC

【つまらない?】低評価のレビュー

映画『イエスタデイ』(2019)ではどのような低評価レビューがあるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

映画『イエスタデイ』(2019)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.0
「設定は面白いのに、ストーリーがイマイチ。どんでん返しもオチも無いし、主人公の演技力もイマイチに感じました」
映画.com:★★☆☆☆ 2.0
「ビートルズは昔から大ファンなので楽しみに鑑賞しましたが曲だけが先行してストーリーが追い付いていない印象を受けた」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★☆☆☆ 2.0
「意外性というか、メッセージ性とか、伝わってこなかった」

という低評価レビューがありました。

メッセージ性のなさや予定調和のストーリーが低評価レビューに。

コメディ映画なので、メッセージ性を求めないほうがいいのではないかと。

ストーリーは確かに予定調和な部分があったので、ストーリーに意外性を出せればもう少し作品として良くなったのではないかと思います。

【面白い?】高評価のレビュー

映画『イエスタデイ』(2019)ではどのような高評価レビューがあるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

映画『イエスタデイ』(2019)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★★ 5.0
「最後にはめちゃくちゃHappyになったと共に、ビートルズが聴きたい、楽曲を実際生み出し続けたビートルズは凄い!と尊敬の念が高まりました」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「軽快に進むストーリーにワクワクし、楽曲の美しさに涙し、ハートフルな物語に心が温まり、最後に残るのは、映画っていいなあ、という心地よい余韻」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「シンプルなストーリーですが、沢山の愛に包まれた素敵な映画だった」

という高評価レビューがありました。

ビートルズの楽曲や愛を感じるストーリーの評価が高いです。

日本映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.9という高評価に。

全体的に高評価が多い結果となりました。

映画『イエスタデイ』(2019)の総合評価:ビートルズの名曲が彩るラブコメディ!

ジャック:ⓒUniversal City Studios LLC

ビートルズの名曲が彩った映画『イエスタデイ』(2019)。

笑いどころもあり、ロマンチックなところもあり、ラブコメディとしても楽しめました。

ビートルズファンはもちろん、ビートルズを知らない人にもぜひ観ていただきたい作品。

本作をきっかけにビートルズを聴いてみてはどうでしょうか。

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