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タッカーとデイル_感想・考察

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)は、大学生グループに凶悪な殺人鬼と勘違いされてしまった男2人の悲劇を描いたスプラッターコメディB級映画です。

スプラッターコメディなので、少々グロテスクなシーンはありますが、ホラーというほどではなく、勘違いが起こす悲劇は笑えます。

まるでコントを観ているかのよう。

お互いの勘違いが惨劇に発展してしまう『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)について、感想と考察、伏線を紹介していきます!

【『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★☆☆ 65点
配役/キャスト ★★★★☆ 70点
ストーリー ★★★★☆ 75点
物語の抑揚 ★★★★☆ 80点
スプラッター ★★★★☆ 75点
コメディ ★★★★☆ 80点

目次

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の作品情報


タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [レンタル落ち]

製作年 2010年
原題 Tucker and Dale vs Evil
製作国 カナダ、アメリカ
上映時間 89分
ジャンル コメディ
監督 イーライ・クレイグ
脚本 イーライ・クレイグ/モーガン・ユルゲンソン
主要キャスト タイラー・ラビン(デイル)

アラン・テュディック(タッカー)

カトリーナ・ボウデン(アリソン)

ジェシー・モス(チャド)

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の概要

タッカーとデイル:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

親友同士のタッカーとデイルは、貯金で買った別荘に休暇を過ごそうとやって来る。

しかし、キャンプに来ていた大学生グループに殺人鬼と間違われてしまう。

実はその近辺は20年前に惨殺事件が起きた場所だったのである。

その夜、湖でタッカーとデイルが釣りをしている中、大学生グループも湖で遊ぼうとやって来たが、その中の一人、アリソンが岩の上から湖に落ちてしまう。

タッカーとデイルは急いでアリソンを助けて、別荘に連れ帰った。

しかし、その様子を遠くから見ていた大学生グループは、アリソンが殺人鬼に連れ去られたと勘違いしてしまう。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の感想と考察

タッカーとデイル:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

少々グロいけど、笑える

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)は、スプラッター映画でもあるので、少しグロい描写がありますが、勘違いが引き起こす事件に笑えます。

この勘違いが本作の笑えるポイント。

まるでお笑い芸人のコントを観ているかのよう。

タッカーとデイルは、この勘違いによって大学生グループに襲われます。

しかし、タッカーとデイルは何もしていないのに、次々と大学生は死んでいく。

ここもまた、笑えるポイントです。

ただ、胴体がちぎれたり、木の幹が胸を貫いたりするスプラッター描写があるので、苦手な人はおすすめはできません。

そうでない人はぜひ観ていただきたい作品。

ストーリーに関してはテンポが良く、ちょうど良い長さになっています。

おっさんの友情が微笑ましい

タッカーとデイルは気の良い中年男です。

男の友情というと、青春時代が美しかったりするものですが、おっさんの友情は観ていて微笑ましい気持ちに。

仲良くドライブしたり、釣りをするシーンは特にそうです。

こういった点や2人の間抜けな点も本作を面白くさせている一因ではないでしょうか。

タッカーがデイルを勇気づけるシーンは、スプラッターコメディ映画だと忘れてしまうほど、とても良いシーンでした。

なんだか観ている方まで勇気をもらえた気がします。

【なぜ?】『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の疑問を解説

デイル:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)はグロい?怖い?

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)にグロい描写はあります。

木の幹が胸を貫いたり、胴体のちぎれた死体が出たり……。

しかし、シーンは短いですし、人が勝手に死んでいく様が笑えるので、不思議と怖さは感じません。

人により感じ方は違うと思いますが、そこまでグロくはないと思います。

伏線となる冒頭のシーンを考察

冒頭のシーンは伏線になっています。

このシーンには2つの説があります。

ひとつはエンディング後を冒頭に持ってきたという説。

ラストでチャドは死んだように見えていたのですが、実は彼がまだ生きていて殺人を犯しているというシーンでした。

もうひとつは、チャドと保安官の話の伏線という説。

冒頭のシーンは20年前に惨殺事件が起きたシーンになっており、チャドと保安官が話す惨殺事件の話の伏線になっていました。

ラストシーンでチャドは生きてる?

ラストシーンでチャドは生きてるのかどうか、生きている説と死んでいる説があります。

もし生きているなら、冒頭のシーンにもつながりますし、「殺人犯の遺体が行方不明」というニュースが生きのびているから見つかっていないとも考えられます。

ただチャドが転落した後を見ると、のどに木の枝のようなものが突き刺さっており、全く動かないので死んだという見方もできる。

かなり紛らわしいラストです。

個人的には、冒頭のシーンがあるので、生きているのではないかと思います。

集団自殺と認定された理由を解説

集団自殺と認定された理由は、殺された形跡が見られないからではないでしょうか。

事実、タッカーとデイルは何もしていないのに、大学生は死んでいます。

タッカーが入院してしまったのはなぜ?

タッカーが入院した理由は、大学生に切断されてしまった指の縫合手術だと考えれます。

病室のタッカーとデイルのやりとりで、指の縫合手術があったことが分かります。

アリソンとデイルは付き合う?

デイルはラストでアリソンに告白をします。

アリソンはデイルの想いを受け入れたので、2人はこの後、付き合うようになるでしょう。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の伏線を考察

アリソン:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の伏線の考察①:本当の殺人犯はだれなのか?

20年前の本当の殺人犯はチャドの父親だったことが明らかに。

チャドは20年前の大虐殺事件の話、そして被害者が両親だったことを祖母から聞いて知っており、前半で大学生グループにも話していました。

チャドは殺人犯を憎んでいたのですが、実はその殺人犯が自分の父親だったのです。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の伏線の考察②:タッカーとデイルが疑われる理由を解説

まず、同じ森で起こった20年前の大虐殺事件の話をチャドが大学生グループに話したことで恐怖感が生まれました。

次に起こったのが、アリソンの救出。

タッカーとデイルはアリソンを助けただけなのですが、大学生グループはアリソンが拉致されたと勘違いしてしまい、疑いを強めていきます。

さらに勝手に死んだ大学生の死体を仲間が見つけて、殺されたと勘違いし、殺人鬼だと決めつけます。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の伏線の考察③:【危なすぎ?】大学生が死因となる土地や機械

大学生が死んでしまうのは、偶然というか無理矢理な感じなので、普通にしていれば危なくはないでしょう。

その偶然の死を自然な感じにするために、舞台を森の中にしたのではないでしょうか。

森の中であれば、ウッドチッパーを使いますし、走れば足場が悪いので転びやすくもなる。

偶然な死を演出できるわけです。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の最後は? ラストシーンや結末を解説

大学生グループ:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の結末・ラストシーン

デイルはチャドにさらわれたアリソンを助け出すことに成功。

チャドはアレルギー発作を起こし、窓から転落して死亡(?)します。

一連の事件は、精神的に異常な大学生の集団自殺と殺人として処理されることに。

デイルはアリソンとボーリングデートをして告白し、結ばれました。

ラストは恋愛映画のようなハッピーエンドになりました。

タッカーがデイルに「自信を持て!」と勇気づける場面も印象的。

タッカーとデイルの友情が見られる最後にもなっています。

【レビュー】『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の評価・評判

タッカーとデイル:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

【つまらない?】低評価のレビュー

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)はどのような低評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめると、

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の低評価レビュー
Filmarks:★★☆☆☆ 2.5
「ただ若者がバタバタ死に始めると徐々に興醒めしてしまう」
映画.com:★☆☆☆☆ 1.0
「大学生は殆どが自爆しただけで、勝手に死んでいるので、なんじゃこりゃ感は酷い」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 3.0
「もっとコメディに描いてほしかった」

という低評価レビューがありました。

勝手に死んでいくところが面白いポイントではあるのですが、そこが受け入れられないと低評価につながってしまうようです。

また、明るいコメディを期待していると、「思っていたのと違う」となるのかもしれません。

【面白い?】高評価のレビュー

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)はどのような高評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめると、

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「結構ぐろいんだけどみんな死に方がシュールで笑える」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「めちゃくちゃ笑った笑グロいのが苦手な人はやめたほうがいいです!ただめちゃくちゃ笑った!」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「最初はなんだこれって感じだったけどだんだんすごく面白くなってきて、笑いしかありませんでした」

という高評価レビューがありました。

「笑える」というレビューがほとんどを占めています。

また、90分という尺の長さなので、テンポよく気軽に観られるというレビューも。

人が勝手に死んでいくところや勘違いを笑えるかどうかが、評価の分かれるポイントになっているようです。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.5という結果に。

スプラッターコメディ映画としてまずまずの評価だと思います。

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)の総合評価:勘違いが引き起こす悲劇が笑える!

タッカーとデイル:ⓒMaple Pictures/Magnet Releasing

勘違いが引き起こす悲劇が笑える『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)。

不謹慎かもしれませんが、人が死んでいくのに笑えるというちょっと変わった映画にもなっています。

上映時間は90分でテンポも良いので、気軽に観られる点でもおすすめ。

グロいのが嫌いでなければ、ぜひ観てみてください!

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