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インクレディブル・ハルク_感想・考察

大作を次々と公開し、大人気のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。

映画シリーズの第2作目となったのが、『インクレディブル・ハルク』(2008)です。

アベンジャーズの一員であるハルクのオリジンムービーとなる本作ですが、主要な登場人物のキャストが後のシリーズとは変更されています。

そのため、シリーズのファンからも、本作はなかったことになっているという声も……。

しかし、もちろんその後のシリーズに繋がる重要な意味を持つ作品です。

ここからは、『インクレディブル・ハルク』(2008)の感想や考察、続編との繋がりの解説、評価を紹介していきます。

【『インクレディブル・ハルク』(2008)の評価】

項目 評価 点数
ストーリー ★★★☆☆ 60点
魅力あふれるキャラクター ★★★★☆ 85点
アクションシーン ★★★☆☆ 60点
イケメン度 ★★★★☆ 90点
キュートすぎるカップル度 ★★★★★ 100点

目次

『インクレディブル・ハルク』(2008)の作品情報


インクレディブル・ハルク (吹替版)

製作年 2008年
原題 The Incredible Hulk
製作国 アメリカ
上映時間 135分
ジャンル アクション
監督 ルイ・レテリエ
脚本 ザック・ペン
主要キャスト エドワード・ノートン(ブルース・バナー / ハルク)/日本語吹替:水嶋ヒロ

リヴ・タイラー(エリザベス・“ベティ”・ロス)/日本語吹替:甲斐田裕子

ティム・ロス(エミル・ブロンスキー / アボミネーション)/日本語吹替:檀臣幸

ウィリアム・ハート(サディアス・“サンダーボルト”・ロス)/日本語吹替:菅生隆之

『インクレディブル・ハルク』(2008)の概要

ハルクとブロンスキー:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

ブルース・バナー博士は、ガンマ線を使った実験中の事故で、身長2.7mの巨大な体の怪物“ハルク”に変身してしまった。

共同で実験をしていた軍の関係者たちが自分をとらえるつもりだと知ったブルースは逃亡。

ブラジルの工場で働きながら、ミスター・ブルーと名乗る男と連絡を取りあい、自分の体を元に戻す方法を探っていた。

しかしある日、居場所が軍に見つかってしまう。

逃げるバナーだったが、ついに軍の部隊に追い詰められ、再びハルクに変身する。

【ネタバレあり】『インクレディブル・ハルク』(2008)の魅力と感想

逃亡中のベティとブルース:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

人気キャラクター“ハルク”の過去を描いた『インクレディブル・ハルク』(2008)。

つまらないと言われがちですが、本当にそうでしょうか?

本項では『インクレディブル・ハルク』(2008)の魅力と感想(ネタバレあり)として、下記の項目を解説していきます!

『インクレディブル・ハルク』(2008)の魅力と感想
①ブルース・バナー博士はだれのもの?
②かわいすぎる!マイペースというより天然なブルース・バナー博士
③エリザベス・“ベティ”・ロスとブルース・バナー(ハルク)のキュートすぎるカップル
④思わず笑える迷シーン「タクシー in NY」
⑤名俳優エドワード・ノートンも出演
⑥ブルース(ハルク)の吹き替えの声は?
⑦なぜユニバーサルのロゴ?!

ブルース・バナー博士はだれのもの?

『インクレディブル・ハルク』(2008)の魅力は、何といってもブルース・バナー博士を取り巻く人間関係

序盤、ブラジルに渡ったブルースは、工場の同僚女性に好意を持たれています。

アメリカに帰ってくると、元カノのベティが次の男性と付き合っていることにだいぶショックを受けている様子。

しかしベティは結局、付き合っていた彼氏を放り出してブルースを助けようとします。

ブラジルでの交戦で相まみえたロシア出身の兵士、エミル・ブロンスキーも初対面でハルクに心酔してしまい、その後何度も再戦を熱望しています。

また、こうなる原因を作ったロス将軍もブルースを引き続き追っていて、結局のところ全員が彼を自分のものにしたがっているのです。

そして、お助け役だった謎の男、ミスター・ブルーまでも、実はブルースの超人的なパワーに魅せられており、最終的にブロンスキーとある意味意気投合している様子はかなり笑えます。

かわいすぎる!マイペースというより天然なブルース・バナー博士

再会した2人:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

そんな追い求められている張本人、ブルース・バナー博士は、この災難を終わらせることにしか興味がない様子。

なんとかして自分の中のハルクを消し去りたいと試行錯誤しています。

基本的な性格は“やれやれ”系のブルースと、ブルースに執着する割と必死な人たち……その人間関係が本当に魅力的です。

アメリカに帰ってきたブルースは、うっかり元カノ&現在の彼氏が一緒にいるところに遭遇。

元カノのベティに見つかってしまいます。

即行でその場を逃げ出したブルースは、外を歩いているところをベティにあっさり見つかり、2人は抱き合います。

ブルースは信念があってベティの安全のため距離を置いていたようにも見えましたが、ほんとのところは新しい恋人がいるというショックが大きかったようです。

また、逃亡中に新しいズボンを買うシーンでは、なんと近くに立っていたふくよかな体型の全然知らない人の背後からそっと店の商品のズボンを近づけて、ハルク状態でも着ていられるか考えているシーンが。

演出も謎ですが、どう考えても天然っぽい性格に見えます。

エリザベス・“ベティ”・ロスとブルース・バナー(ハルク)のキュートすぎるカップル

あるときUSBメモリを飲み込んで隠していたことをベティに告げるブルースですが、ちょっと自慢気なところがほほえましい

そしてベティのリアクションもまた、素直に感嘆していて本当にこのカップル……すごくキュートなんです!

ブルースがズボンのなかに入れ込んでいたシャツの裾を、出したほうが似合う、と言ってベティが引き出すシーンも。

ミスター・ブルーとの会話シーンでは、ベティのほうが情報を引き出そうと必死で、ブルースはベティに任せてぐったりしていたり、バランスの取れたお似合いの2人

ほかにも2人が体を触れ合おうとして「心拍数が上がりすぎる」と踏みとどまるシーンも。

並の少女漫画以上にドキドキする恋心を味わえるかも。

思わず笑える迷シーン「タクシー in NY」

怒らせるとハルクに変身してしまうブルースですが、実はベティのほうが怒ったら怖い……?!

ニューヨークを訪れたブルースとベティは、ハルク化を防ぐため地下鉄は避けタクシーで移動することに。

しかし運転手が大ハズレで、悪態をつきながら超荒い運転をする男だった、という完全なるギャグシーン

そしてこれだけでは留まらず、タクシーを降りたあとベティは「バカヤロー!」と怒鳴って車体を蹴ってます。

ちょっと引いてるブルースにめちゃくちゃ笑えます

そしてさらにさらに、「よかったら怒りをコントロールできるいい方法教えてあげようか」とベティに提案するブルース。

最終的にベティに「口を閉じて」と言われて……。

何段オチなのでしょう……このくだりだけでも見る価値は十分なのでは?!

名俳優エドワード・ノートンも出演

ブラジルでのブルース:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

『インクレディブル・ハルク』(2008)では、エドワード・ノートンがブルース・バナー博士を演じています。

ブルースはシャイな性格の研究者だったのですが、事故のあとブラジルで工場労働者として働くことに。

線の細い彼が熱帯の国で肉体労働を……そして本当の姿は天才科学者……このギャップ一見の価値ありすぎです。

また現地の人との会話のポルトガル語が、練習中という設定であまり上手くないのもめちゃめちゃキュートです!

ブルース(ハルク)の吹き替えの声は?

主人公ブルースの日本語吹替を担当しているのは、タレントの水嶋ヒロなんです。

いい意味で演技過剰感が一切なく、穏やかで掴みどころのないブルースのキャラにもかなり合っているのではないでしょうか。

ベティと一緒のときの甘い喋り方も雰囲気にピッタリです!

なぜユニバーサルのロゴ?!

『インクレディブル・ハルク』(2008)は、マーベル・スタジオとユニバーサル・スタジオによる共同製作で、配給はユニバーサルが行っています。

というわけで、本作の開始時にはなんとユニバーサルの地球ロゴが現れるのです!

これにはちょっとビックリ!

マーベルはハルクのキャラクター権は持っているのですが、映画の配給権はユニバーサルが持っている、という事情もあります。

しかしマーベルはハルク単独作の配給権を取り戻したという噂も……。

今後またハルクの単独映画が作られる可能性も十分あるのです。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の疑問点の解説と考察

ブロンスキー(左)とロス将軍(右):(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

『インクレディブル・ハルク』(2008)の作品単体での疑問点を解説していきます。

他のMCU作品と繋がる大変重要なポイントについては、「『インクレディブル・ハルク』(2008) と『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりや伏線は?」」の項目にて解説してますので、そちらもあわせてご覧ください!

ここでは下記の疑問点について解説と考察をしていきます。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の疑問点の解説と考察
①『インクレディブル・ハルク』(2008)のヴィランはだれ?
②謎の男Mr. ブルーとは? 正体の解説
③冒頭のシーンの意味や時系列とは? 目の下の傷はなぜあるのか解説
④なぜ居場所がばれた? ハルクの血液入りジュースを飲んだ老人の正体
⑤ブルースは冒頭の事故のあと、なぜ逃亡している?
⑥『インクレディブル・ハルク』(2008)の細かな疑問点を解説
⑦『インクレディブル・ハルク』(2008)の作品としてのポイントは?

『インクレディブル・ハルク』(2008)のヴィランはだれ?

『インクレディブル・ハルク』(2008)の基本的な対立関係は、“ブルースとベティ vs ロス将軍とブロンスキー”、という構造です。

メインヴィランはエミル・ブロンスキー、ハルクに異常に執着する男、そしてのちの“アボミネーション”です。

ハルクの強さに魅せられ、ロス将軍にそそのかされ、超人血清を投与されることになったブロンスキーは、まずは超人的な肉体を手に入れます。

ブロンスキーは戦士としての自分に誇りを持っており、ただの研究者であるブルースが最強の怪物になったことが羨ましく、自分もそうなりたくて必死なのです。

その後、ブロンスキーはミスター・ブルーに、「バナーから取り出したものをよこせ」と命令し、ガンマ線を放射するブルースの血液を自らに投与させアボミネーションに変異します。

アボミネーションはハルクよりも巨大で、突き出た骨格が特徴の怪物です。

最終的には望み通りハルクと1対1で戦うことができ、ハルクに敗れます。

一方、ロス将軍の目的は、ハルクを軍事利用するためにブルースを生きたまま捕獲することです。

ブロンスキーが暴走し始めてからは、事態が手に負えなくなり、とりあえずアボミネーションを抑えるので精一杯でした。

謎の男Mr. ブルーとは? 正体の解説

解毒剤に詳しく、ずっとブルースと連絡を取り合っていたミスター・ブルーは、サミュエル・スターンズ博士でした。

スターンズ博士は、ニューヨークにあるグレイバーン大学の細胞生物学者で、未知の現象に興奮するスリルジャンキー。

ブルースと会いたがったり、血液サンプルを送らせた理由には、ブルースを治してみたいという興味と、ハルクのパワーを自分の研究に利用したいという両方の側面がありました。

初めてハルクに変身した姿を見たときには、「美しかったよ。まるで神だ」と、テンションがあがりすぎて解毒剤の投与を半ば躊躇していました。

最終バトルで、博士の解毒剤はブルースにとって一時的な効果しかなかったと判明。

また、超人血清で強化されているブロンスキーに会ったときも、同様に目を輝かせています。

ハルクと同じレベルのパワーを手に入れたいブロンスキーに命令され、ブロンスキーの体にブルースの血液を投与したスターンズ博士は、変身したブロンスキー(アボミネーション)によって倒されてしまいます。

「むやみな混合は、バケモノ〈アボミネーション〉を招く」と言った、本作におけるアボミネーション(意:忌み嫌われる者)の言及者。

冒頭のシーンの意味や時系列とは? 目の下の傷はなぜあるのか解説

ブルース・バナーと顔の傷:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

『インクレディブル・ハルク』(2008)は、実験中のブルースとベティのシーンからスタートし、ブルースの頭部のレントゲン画像が大量に画面に映し出されています。

「DANGER」(危険)のボタンが押されてガンマ線が照射、ブルースはハルクに変身し、ベティやロス将軍を含む周囲の人に危害を加えてしまいます。

このシーンで描かれたハルクの誕生方法については、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)とも大きく関連します。

あとの、“『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりは? 伏線はある?”の項目をぜひご覧ください。

そのしばらくあと、「不明 5か月」のテロップが出て、ブラジルにいるブルースのシーンに切り替わり「肉体変化の起きない日数 158日」とテロップが出ます。

またのちに、工場長も「(ブルースが)働いて5か月」と発言します。

こんなにもダメ押しで「5か月」の要素を推している本作ですが、実際にはブラジルのシーンは冒頭から5年経っています

ブルースが事故後すぐブラジルに飛び5か月が経過したように見えますが違うのです

「不明 5か月」と書かれている書類には、「last seen fleeing Oct 21, 2006」(2006年10月21日、逃走中の姿を最後に確認)とも記載されています。

また少し後のシーンで、ブロンスキーの軍の書類に“2007年3月24日”という日付が映りこんでいます。

作品序盤の“今”が2007年3月である、と考えると、「肉体変化の起きない日数 158日(約5か月)」の言う5か月前というのが「2006年10月」と一致します。

つまり、“158日”のテロップの言う“肉体変化”は全然冒頭の事故とは関係なく、 2006年10月21日に起きた出来事のことを言っているのです。

以上のことから、この『インクレディブル・ハルク』(2008)で示されている時期設定は2007年3月~の出来事ということになります。

しかし、このタイムライン・時系列には、問題があるのです。

詳しくは後述の、“『インクレディブル・ハルク』(2008)はなかったことになっている?”の“Fury's Big Week”の項目をご覧ください。

冒頭シーンの話に戻りましょう。

5年が経過している根拠の解説

実験中のブルース・バナー:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

車がボロボロに破壊された複数の写真、実験の痕跡を発見した、などの映像が入り乱れているシーンがブルースが逃亡中の5年間のモンタージュになっています。

軍はブルースを追跡し、捕獲を試みては何度も逃げられ、直近の5か月は行方を見つけられていない、という意味で「不明 5か月」のテロップが出るのです。

途中で画面に映る本は「Inventory of Rare and Endangered Tracheophyta of Amazônia」(アマゾンの維管束植物の希少な絶滅危惧種の目録)という本

これで解毒効果を持つ花のことを調べていたブルースがブラジルに向かったことを示すカットになります。

一瞬映る地図は、サウジアラビアの首都リヤド付近の地図です。

ブルースは解毒法を求めて訪れたのでしょう。

このオープニングがはらんでいる、信じられない量の情報量に、気が遠くなってきましたね……。

この“5年経っている”という事実を明かすのは、中盤の

「(ブルースは)この5年自在に国境を越えてきた」

というロス将軍の台詞です。

ロス将軍は、ブルースが解毒の方法を探っていることを知っていて、解毒に成功した場合ハルクの能力が失われることを懸念しているのです。

また、ブルースの左目の下には線状の傷があります。

この傷は、冒頭の実験中も、事故後のベティの見舞いのときにもありませんでした。

傷の位置が、実験中に緑のライトが当たっていた位置と似ていますが関係ないようです。

そのため、5年間の放浪の間にできた傷と考えられます。

ブルースは工場でも、怪我した際に血液でほかの物が汚染されることを気にしていたので、顔の傷ができた際にも同様に対応した経験があるのでしょうか……。

なぜ居場所がばれた? ハルクの血液入りジュースを飲んだ老人の正体

スタン・リーのカメオ:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

軍は、アメリカ国内のミルウォーキーにガンマ線汚染の男性がいるとの情報を得ました。

汚染源がガラナ・ソーダだと特定されており、工場の場所がブラジルのポルト・ヴェルデと判明、地域に住む白人を探し、ブルースを探し出すことに成功しました。

ガラナ・ソーダが汚染されていた理由は、工場2階で指先を怪我したブルースの血液のしずくが階下のレーンに滴下、充填予定の空ビンに付着したためでした。

ブルースは血で汚れたレーンを拭きましたが、ビンに血がついていることに気づかず見逃してしまったのです。

そして、このミルウォーキーの男性役が、スタン・リーのカメオ出演でした。

ブルースは冒頭の事故のあと、なぜ逃亡している?

捕まったら軍に利用されると知っているからです。

ブルースは中盤、

(ロス将軍から)何がしたいのか全部聞いた。僕から取り出す気なんだ。複製するために分析する気だ。兵器として使うするために

と言っています。

しかしロス将軍は、“ブルースには兵力強化のためとは伝えていないが、ブルースが気づいてしまった”と言っており、事実は不明です。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の細かな疑問点を解説

ブルースに解毒剤となる花を持ってきた男性はだれ?

アルベス(Alves)という輸送業者の男で、ブルースは解毒剤になる珍しい花を調達してくるよう頼んでいました。

工場の同僚女性はだれ?

ビン詰め工場の同僚で、ブルースに惹かれているマルティナ。

『インクレディブル・ハルク』(2008)だけのキャラクターでコミックには存在してません

マルティナは、ブラジルでのブルースのアパートの階下に住んでいました。

ブルースはベティを想っていたため特に進展はありませんでした。

なぜメトロノームを使うのか?

ブルースは心拍数をコントロールするためブラジリアン柔術を習っています。

メトロノームのテンポに心拍数を合わせる練習をしていたと考えられます。

ブルースに指導をつけている男は柔術家で、特にそれ以上の設定はありません。

コードネームとベティの「ミスターピンクが食べたくて来たの」

このセリフは、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(1992)が元ネタです。

ブロンスキー役のティム・ロスが出演しており、登場人物たちは、ミスター・ブルー、ミスター・ピンクなど色の名前のコードネームで呼び合いました。

ちなみに、ティム・ロスはミスター・オレンジと名乗る役柄でした。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の作品としてのポイントは?

ヒーロー“ハルク”としての初めての戦い

『インクレディブル・ハルク』(2008)の最後の、ニューヨークでの戦いが、ハルクがヒーロー側となった初の戦いになります。

変身・戦闘の開始はベティにキスしてからヘリコプターから仰向けに飛び降りる、というロマンティックなスタートになっています。

フラッシュバック

ブルースのPTSDのようなフラッシュバック、上から滴る血液、ヘリコプターの爆発など同じモチーフが繰り返し登場します。

『インクレディブル・ハルク』(2008) と『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりや伏線は?

ヘリから飛び降りるブルース:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

『インクレディブル・ハルク』(2008)は、キャスト変更のイメージのせいか、シリーズとの関連が薄いと思われがちですが、観ていくとしっかり地続きの世界観を保っているのです。

ここからは、他のMCU作品と繋がるポイントについて下記の項目を中心に解説していきます!

『インクレディブル・ハルク』(2008) と『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりや伏線
①『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりは? 伏線はある?
②マーベル・MCUをチェックするなら『インクレディブル・ハルク』(2008)は観なくてもいい?
③『インクレディブル・ハルク』(2008)は、なかったことになっている?
④ハルクの血液入りジュースを飲んだ老人はどうなった?
⑤ロス将軍は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で再登場!
⑥S.H.I.E.L.D.(シールド)が登場!

『アベンジャーズ』シリーズとの繋がりは? 伏線はある?

スーパーソルジャー計画再興および、超人血清によって誕生したハルク

結論から言うと、『インクレディブル・ハルク』(2008)においてハルクは、試作品の超人血清ガンマ線被曝+ベティのプライマーによって誕生した、という設定です。

「我が軍の歩兵兵器開発プログラムを知っているだろう? バイオテクノロジーを使った兵力強化プロジェクトだ。第二次大戦中に開始された」

「スーパーソルジャーで?」

「その呼び名は安易すぎるが。それを再開した。大胆な試みだったが真剣だった。兵士をより強化するためだ」

ロス将軍とブロンスキーの会話です。

上記以降の2人の一連の会話は、吹き替えで見るとかなり混乱した台詞になっているので、字幕版を確認することを推奨いたします。)

ロス将軍は、自分の娘と、その恋人のブルースに、再開したスーパーソルジャー計画の初期段階にあたる放射線実験を行わせます。

ブルースは「放射線に対する耐性の研究」を行っているという認識で、大っぴらにスーパーソルジャー計画に貢献しようとしたわけではありません。

しかし、“ブルースは実験の真の目的が(超人血清による)兵士の強化システムだと気づき、そのうえで自分の体で試してしまった”、とロス将軍は言及します。

超人血清はもともとは、アースキン博士が精製し、スティーブ・ロジャースに投与されキャプテン・アメリカを誕生させた血清です。

そしてその超人血清は、アースキン博士の死亡により再現不可能になりました。

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で、アースキン博士は、体内に投与した超人血清を活性化するためにヴィータ線(Vita-Ray)を照射していましたが、ブルースは代わりにガンマ線を使ってしまいます。

またロス将軍も、「(バナーとは別で)ある血清(原語:one serum)を開発した。 実用性は高い」と言い、ブロンスキーでそれを試します

その結果誕生したのがアボミネーションです。

2人の会話で血清について触れているのはここが初めてで、その手前の、ブルースの実験のくだりでは放射能のことにしか言及していません。

かなり分かりにくい会話になっていますが、『インクレディブル・ハルク』(2008)においてのハルクは、試作品の超人血清を投与したうえでガンマ線に被曝したために誕生した、という設定なのです。

加えて、スターンズ博士(ミスター・ブルー)が、「ベティが開発したプライマー(原語:Ross' primer)が細胞にエネルギーを吸収させ影響を和らげた」からガンマ線汚染で死ななかった、と発言します。

この発言も考慮すると、ハルクの誕生は、試作品の超人血清+ベティのプライマー+ガンマ線、によるということになります。

スターク・インダストリーズ

スターク社の音波砲設計図:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

冒頭のモンタージュで、「兵器開発:承認」「スターク・インダストリーズ」というテロップが登場し、兵器の図面が映し出されています。

この兵器は、『インクレディブル・ハルク』(2008)の中盤で起こる、カルバー大学での戦いで使用される「音波砲」の設計図面です。

軍は対ハルク用の武器を欲しがり、スターク産業が開発に関わったということを示すシーンです。

カルバー大学

ベティの所属先であり、ブルースとガンマ線の実験を行っていたのはカルバー大学。

カルバー大学は、『マイティ・ソー』シリーズのジェーンやセルヴィグも勤務している大学です。

マーベル・MCUをチェックするなら『インクレディブル・ハルク』(2008)は観なくてもいい?

ハルクの唯一の単独作として、シリーズで重要な意味をもつ『インクレディブル・ハルク』(2008)。

そしてアベンジャーズの超重要人物であるあの人もラストで出演しています。

シリーズのファンなら観ておいたほうが良いのではないでしょうか?

ここからは、シリーズファンの方もきっと気になるであろう、ユニバース関連の話題を紹介していきます。

『インクレディブル・ハルク』(2008)は、なかったことになっている?

まずは、『インクレディブル・ハルク』(2008)が、ユニバースにおいて“なかったことになってる”、と言われがちな原因を紹介していきます。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の主役の降板の理由

主演したエドワード・ノートンは、ハルクを演じることについて、“ノーランのバットマンのように、ダークでシリアスなシリーズにしたかった”とコメントしています。

ノートンと製作側は、互いにやや攻撃的な見解を述べているため、真偽は不明ですが、作品に求める方向性に不一致が生じていたようです。

本作の次にハルクが登場する『アベンジャーズ 』(2012)以降は、マーク・ラファロがハルク役を演じています。

すべてたった1週間に起きていた「Fury's Big Week」

先ほどの作品考察で説明した通り、この『インクレディブル・ハルク』(2008)単体で示されたタイムラインはどう考えても2002年頃~2007年の出来事なのですが、これはほかのMCUの作品群と大きく矛盾するのです。

なかったことと言われる原因はこのせいでしょうか……?

MCUのフェーズ1における重要局面に、「Fury's Big Week」というコミック及び概念が存在します。

『インクレディブル・ハルク』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『マイティ・ソー』(2011)。

そして『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)ラストのスティーブが目覚めるシーンは、1週間のあいだの出来事である。

この設定があるのです。

そして、この「Fury's Big Week」は2011年(※)なんです。(※これも諸説あります。)

本作……なかったことになっているというよりは、後付け設定と乖離してしまっている、という印象でしょうか……。

むしろ、製作者たちが、タイムラインを複雑化してまでもMCUフェーズ1にいれたい作品、と考えるほうが適切かもしれません。

「Fury's Big Week」が公式になったため、本作の時系列は変更され、2006年頃~2011年に移動した、というわけです。

『ハルク』(2003)は続き? 何が違うの?

『ハルク』(2003)は、マーベル・コミックの映画化作品ではありますが、そもそもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ではありません

そのため、ほかのMCUの作品群とも、世界観を共有していません。

MCUシリーズとは、2008年から、マーベル・スタジオが新たに立ち上げたユニバースであり、ハルクはそれ用にリブートされる必要があったのです。

すなわち本作は『ハルク』(2003)のリブートであり、続編ではありません

『ハルク』(2003)の製作は、ユニバーサルとマーベル・エンタープライズなどの共同製作であり、本作と違いマーベル・スタジオはクレジットされていません。

ハルクの血液入りジュースを飲んだ老人はどうなった?

ミルウォーキーのスタン・リー:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

血液入りジュースを飲んだミルウォーキーの男性役が、スタン・リーのカメオ出演でした。

カメオ出演キャラのため、とくにその後の説明は原作等にもありません。

台詞では「Gamma Sickness(ガンマ線病)」になった人と表現されており、ガンマ線で汚染されたガラナ・ソーダを飲み、持っていたビンが落下するシーンが最後で、以降登場しません。

『インクレディブル・ハルク』(2008)におけるブルースの血液の扱いは完全に毒物です。

ブロンスキー、ミスター・ブルーの経過を考慮しても、男性は重症になるか、怪物に変化するかのどちらかと考えるのが妥当です。

また、ブルースの血液で実験していたミスター・ブルーは、「被験体で生き残った者はいない」「最初はマウスで試したけどみんな死んでしまう」と発言していることも、参考になる情報でしょう。

スタン・リーはマーベル・コミックの原作者で、MCUをはじめとするマーベルの映画にほとんど毎回出演しています。

MCUのフェーズ1~3では、最後の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)を除いた全作品に登場します。

また本作では、スタンリー・リーバーという名前の、ブルースの友人でピザ屋のオーナーの男性が登場します。

この男性も、原作者スタン・リーのためのキャラクターです。

実はスタン・リー(Stan Lee)の本名は、スタンリー・マーティン・リーバー(Stanley Martin Lieber)で、そこから命名されているのです。

ロス将軍は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で再登場!

『インクレディブル・ハルク』(2008)に登場するロス将軍は、サディアス・“サンダーボルト”・ロス陸軍将軍です。

サディアス・ロスは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)にも登場し、陸軍を退役して国務長官に就任しており、アベンジャーズと対峙することになります。

そこでも彼は、本作と同様にヒーローたちを支配下に置こうと画策しています。

また、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から登場するエヴェレット・ロスは、空軍出身のCIAエージェントであり別人です。

S.H.I.E.L.D.(シールド)が登場

『インクレディブル・ハルク』(2008)でもS.H.I.E.L.D.(シールド)の活動が示唆されています。

ブルースとベティがミスター・ブルーに会いに行くと分かったのは、S.H.I.E.L.D.のシステムでメールを傍受していたためです。

通信網に流れる大量のメールの文字列から、2人のコードネームであるミスター・ブルー、ミスター・グリーンに一致する文章を検索するイメージ映像のシーンがあります。

ブルースがスターンズ博士のアドレスに「会いに行く」とメールし、アドレスの@以下が大学名だったこともあり、グレイバーン大学でスターンズ博士に会うであろうことが簡単に特定されてしまいました。

また、冒頭のモンタージュに、逃亡中のブルース捜索にニック・フューリーが関わっていることを示すS.H.I.E.L.D.の書類が登場します。

「Strategic Homeland Intervention Enforcement Logistics Division」(戦略国土調停補強配備局)と、正式名称が記載されており、ニック・フューリーの名前、コード・レッド、機密、脅威レベルレッド、ブルース・バナー捕獲作戦はいまだ完了せず、などと記載されています。

ハルクがアベンジャーズとして初めて活躍する『アベンジャーズ1』(2012)の考察や感想・解説はこちら。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の最後は? ラストシーンや結末、その後を解説

ブラジルの自宅:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

本項では『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストシーンや結末を解説し、登場人物のその後について見ていきたいと思います。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の最後は?ラストシーンや結末、その後を解説
①『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストシーン!最後の戦いから1ヶ月後を描く
②敵(アボミネーション)のその後は?
③Mr. ブルーのその後は?
④ラストでハルクはなぜ逃げたのか

『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストシーン!最後の戦いから1ヶ月後を描く

『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストシーンは、ニューヨークでの最後の戦いから1か月後であり、ブルースはカナダのブリティッシュ・コロンビアの自宅で、ブラジルにいたときと同様に自身をコントロールする訓練を行っています。

ラストカットで目が緑に輝き、「肉体変化の起きない日数 0日」の表示が出ます。

これは、ブルースが、おそらく心拍数をコントロールすることによって、自分の希望通りのタイミングでハルクに変身できるようになったことを示すシーンです。

これは2011年の出来事で、ブルースはその後アジアに渡り、インド滞在中にナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)が訪れる、という『アベンジャーズ』(2012)に繋がります

一方、バーで飲んでいるロス将軍のもとにはトニー・スタークが登場

トニーはスーパーソルジャー計画がまた頓挫したことに言及し、「生身より鉄のほうがよほど信頼できる」と言います。

これはもちろん自身がアイアンマンであることを揶揄しています。

ロス将軍も「スターク、君はいつも上等のスーツを着てる」と言いトニーのヒーロー活動についてほのめかします。

トニーはロス将軍に「我々はチームを編成中です」と伝え、進行中のアベンジャーズ計画についての話を持ち掛けに来た様子です。

不遜な表情でロス将軍を見つめるトニー・スタークのカットで、本編が終了します。

敵(アボミネーション)のその後は?

『インクレディブル・ハルク』(2008)の最後のバトルで、ハルクに敗れ地面に倒れていたアボミネーション。

アボミネーションはその後、軍によって捕らえられアラスカの施設に収容されます。
このことは『エージェント・オブ・シールド』シーズン1で明かされます。

また、安全保障理事会は、ニューヨークで起きた戦闘はブルースのせいだと考え、アボミネーションがヒーローであったと誤解していました。

そのためアボミネーションをアベンジャーズ計画の参加者に推しており、アボミネーションの解放を軍に頼むようS.H.I.E.L.D.(シールド)に指示してきました。

S.H.I.E.L.D.は、“指示通り解放案をロス将軍に依頼するものの、かつ上手く拒否させる”、という作戦を立て、ロス将軍を苛立たせる目的でトニー・スタークを送り込みます。

これが『インクレディブル・ハルク』(2008)のラストで、トニーが現れたシーンなのです。

作戦は成功し、S.H.I.E.L.D.はロス将軍がアボミネーションを解放させるのを防ぎました。

この事実は、『マーベル・ワンショット』シリーズの『相談役』(2011)で明らかになります。

Mr. ブルーのその後は?

現れたトニー・スターク:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

スターンズ博士(ミスター・ブルー)が最後に映るシーンは、破壊された実験装置から漏れてきた、ガンマ線で汚染されたブルースの血液が傷口に付着し、皮膚がボコボコと変形して動くカットです。

あのシーンは、脳組織が肥大していくのを示すシーンで、頭部に血液がかかったスターンズ博士は筋肉ではなく脳が異常に発達した怪物になるのです。

そしてスターンズ博士のその後は、コミック『Fury's Big Week』で説明されました。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)によって捕らえられ、S.H.I.E.L.D.の施設に送られています。

また原作コミックでのスターンズは、膨らんだ頭部が特徴で超人的な知能を持つヴィラン、「リーダー」(The Leader)です。

コミック版では博士号を持った科学者ではなく、化学研究所の一般職員でした。

リーダーもまた、ガンマ線に曝されて誕生したヴィランで、その誕生の原因は、特にハルクやアボミネーションのせいではなく、研究所での被曝事故でした。

ラストでハルクは何故逃げたのか

戦いに勝ったハルクは、ベティと心を通わせるシーンのあと、上空にヘリコプターが飛来したのをきっかけに逃げ去ります。

軍が集まってきている以上、ハルクである自分がここにいると攻撃されまた戦闘になり、ベティに危険が及ぶ可能性が高いと考えているためです。

ロス将軍もそれを理解しており、ハルクが逃げるのを黙認します。

【レビュー】『インクレディブル・ハルク』(2008)の評価・評判

ニューヨークに着いた2人:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

マーベル作品、MCUについて語る上で、重要な伏線も残している『インクレディブル・ハルク』(2008)。

本作の評価について、低評価のレビューと高評価のレビューをそれぞれ紹介していきます。

【つまらない?】低評価のレビュー

『インクレディブル・ハルク』(2008)の低評価レビュー
Filmarks:★☆☆☆☆ 1.5
「最後のバトルがあっけなく終わる」
映画.com:★★☆☆☆ 2.0
「初期のMCUってつまらなかったなぁ」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★☆☆☆☆ 1.5
「シリーズで1番つまらない」

最後のメインヴィランとのバトルは、確かに『アベンジャーズ』(2012)のような豪華すぎるバトルシーンに比べたら見劣りはするでしょう。

しかし、『アベンジャーズ』(2012)のようなアクションが、オリジンムービーにあたる単独作に求められるものではなかった2008年の作品としては、及第点には達しているのではないでしょうか。

シリーズ初期のキャラクター単独作のなかでは、極端に『インクレディブル・ハルク』(2008)だけがつまらないということはないです。

もちろん大傑作『アイアンマン』(2008)にくらべたら見劣りはするかもしれませんが。

【面白い?】高評価のレビュー

『インクレディブル・ハルク』(2008)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.7
「シリアスで、マーベル作品ぽくなくて逆に良い」
映画.com:★★★☆☆ 3.0
「シリーズと繋がっているので欠かせない作品」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★☆☆ 3.5
「最も過小評価されているMCUシリーズの作品だ」

主演したエドワード・ノートンのシリアス推しのせいか、『インクレディブル・ハルク』(2008)はシリアスかつ軽妙な作風です。

ファンタジー感は少なく、どちらかというと情緒的なドラマ部分の完成度が高い本作は、アクション以外の部分に魅力があるタイプの作品です。

マーベル・スタジオがMCUのためにリブートしたこともあり、たくさんの伏線も張られています。

キャスト変更や、つまらないという意見の影響で、過小評価されていると感じました。

『インクレディブル・ハルク』(2008)の総合評価:MCUのハルクはこうだった?!

洞窟のハルクとベティ:(C) 2008 MVL Film Finance LLC. Marvel, The Incredible Hulk, all Character names and their distinctive likenesses: TM & (C) 2008 Marvel Entertainment, Inc. and its subsidiaries. All Rights Reserved. Super Hero is a co-owned registered trademark.

『インクレディブル・ハルク』(2008)は、誕生の原因の1つが超人血清の投与であることや、フェーズ1の時系列での重要局面「Fury's Big Week」を構成していることから、シリーズにおいて重要な位置を占めている作品でした。

『インクレディブル・ハルク』(2008)はエンドロール後に本編はある?

エンドロール後におまけの映像などはありません。

トニー・スタークが登場するシーンは、本編の最終シーンとしてエンドロール前におかれています。

マーベル映画・MCUの時系列、順番について知りたい方はこちら。

マーベル映画・MCUの第一弾である『アイアンマン』(2008)の考察と解説はこちら。

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