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泣ける感動の映画『レスラー』(2008)の主題歌やラスト、作品の魅力を解説【あらすじ、感想、ネタバレあり】

『レスラー』(2008)は2008年に公開されたアメリカのヒューマンドラマ映画。

ヴェネツィア映画祭金獅子賞、ゴールデングローブ主演男優賞受賞をはじめ、54個の賞を受賞しました。

受賞とはなりませんでしたが、アカデミー賞では主演男優賞と助演女優賞にノミネート。

主演を演じたミッキー・ロークが、かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生を熱演し、賞賛された感動の人生ドラマとなっています。

プロレスファンならさらに楽しめる1作となっている『レスラー』(2008)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!

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『レスラー』(2008)の作品情報とキャスト


レスラー (字幕版)

作品情報

原題:The Wrestler
公開年:2008年
製作国:アメリカ
上映時間:115分
ジャンル:ドラマ

監督とキャスト

監督:ダーレン・アロノフスキー
代表作:『ブラック・スワン』(2010)『マザー!』(2017)

出演者:ミッキー・ローク/吹替:安原義人 (ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン)
代表作:『シン・シティ』シリーズ『アイアンマン2』(2008)

出演者:マリサ・トメイ/吹替:佐々木優子(キャシディ)
代表作:『いとこのビニー』(1992)『イン・ザ・ベッドルーム』(2001)

『レスラー』(2008)のあらすじ

ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン:©︎Fox Searchlight Pictures

ランディ・ロビンソンは80年代に大活躍した人気プロレスラーだった。

しかし、20数年経った現在はスーパーでアルバイトしながら辛うじてプロレスを続ける日々を送る。

そんなある日、心臓発作で倒れてしまったランディは、ついに引退を余儀なくされてしまう。

ストリッパーのキャシディに心の安らぎを求めたり、疎遠となっていた一人娘のステファニーとも連絡を取るランディーであったが……。

【ネタバレあり】『レスラー』(2008)の感想

ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン:©︎Fox Searchlight Pictures

リアルなプロレスシーン

『レスラー』(2008)ではとてもリアルなプロレスの試合を観ることができます。

そのリアルさは演技ではなく、本物のプロレスを見ているかのよう!

技はもちろん、鍛えあげられた肉体、汗や血、観客の歓声まで全てがリアルです。

しかも、ただ単にプロレスの試合だけを見せているわけではありません。

試合前の選手の会話や事前の打ち合わせ、試合後の会話、治療、ランディがステロイド剤を打つ姿などプロレス試合の裏側まで見せているのです。

試合中、ランディが腕に巻いた包帯の中にカミソリの刃をしこみ、それで額を切ってわざと血を流しているのは印象的でした。

「プロレスってこんなことをしているのか」と。

プロレスの表と裏を見せた『レスラー』(2008)。

プロレスファンにとったらたまらない作品となっているでしょう。

泣ける感動のラスト

『レスラー』(2008)には感動のラストが待っています。

主人公ランディ・ロビンソンは心臓発作でプロレスからの引退を余儀なくされてしまいました。

寂しさから一人娘のステファニーや想いを寄せるストリッパーのキャシディに近づこうとしますが、不器用な性格のためうまくいかず。

身も心もボロボロになってしまったランディーですが、再びレスラーとしてリングに舞い戻ってきます。

心臓発作の持病のため、何度も倒れそうになってしまうランディー。

もしかしたら死ぬかもしれない。

しかし、そんな中でもランディーは立ち上がり、相手に向かっていきます。

ラストは必殺技のラム・ジャムをファンに披露するためにリングコーナーによじ登り、飛び降りるのです。

不器用かつ孤独であり、プロレスという場所でしかうまく生きられない。

だからこそプロレスをやっている時の彼は最高にカッコいいし、輝いています。

そんなランディーの闘う姿に感動!

ミッキー・ロークの名演技

不器用で孤独、哀愁漂う老いぼれレスラーを演じたミッキー・ロークが素晴らしい演技を披露しました。

その証拠にゴールデングローブ賞主演男優賞や英国アカデミー賞主演男優賞など各地の映画祭で主演男優賞として22回表彰されています。

またヴェネツィア国際映画祭の審査員長、ヴィム・ヴェンダースは、ミッキー・ロークの演技を「胸が張り裂けそうになるほどの演技」と評価しました。

バイト先ではトラブルを起こす、娘との約束は守れず嫌われる、想いを寄せる相手ともうまくいかない……。

でも、なんだか憎めない。

そんな不器用で情けなくて、どうしようもない中年男の味をうまく出しており、ミッキー・ロークにとってはハマり役だったといえるのではないでしょうか。

また、プロレスの試合もリアリティがあって、違和感を感じず見ることができました。

それはやはり、ミッキー・ロークの名演技があったからこそ。

『レスラー』(2008)ではミッキー・ロークの名演技にご注目!

『レスラー』(2008)で使われていたテーマ・主題歌は?

ランディとステファニー:©︎Fox Searchlight Pictures

『レスラー』(2008)の主題歌はアメリカのロックミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが歌う『The Wrestler』となっています。

ちなみにブルース・スプリングスティーンは、アメリカのロック界を代表するミュージシャンとして世界的に有名であり、レコードセールスは全世界で1億3000万枚以上を記録。

1999年にロックの殿堂入りを果たし、ローリング・ストーン誌選出、歴史上最も偉大な100組のアーティストで第23位に選ばれました。

そんな偉大なミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンがつくった『The Wrestler』はミッキー・ロークから送られた手紙と映画スクリプトを読んで書き下ろした新曲だそうです。

『The Wrestler』はゴールデングローブ賞オリジナル歌曲賞を受賞しました。

本作の主人公、ランディを慰めるような哀愁あるメロディーが印象的なナンバー。

ギターの渋い音がいい味を出しています。

『レスラー』(2008)の評価は?

ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン:©︎Fox Searchlight Pictures

『レスラー』(2008)はどのような評価がなされているのでしょうか。

映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

・「哀愁漂うランディ役をミッキー・ロークが見事に演じてますよね」
・「ミッキー・ロークの演技なしでは成立し得ない映画」
・「この作品で男の情けなさと哀愁を見事に演じた」

などランディ役を演じたミッキー・ロークの演技の高評価が多いです。

さらに映画レビューサイトの点数は5点満点中3.7と高評価。

また、「ラストシーンには胸が締め付けられた」など感動する声もありました。

やはりゴールデングローブ賞主演男優賞や英国アカデミー賞主演男優賞はじめとし、22回表彰されているミッキー・ロークの演技は素晴らしかったといえるでしょう。

彼なしでこの映画は語れません。

また、本作は映画批評家からも高い評価を得ています。

・「作品はプロレスやレスラーに対する愛や敬意にあふれている」
・「自身の栄光と転落の俳優人生をレスラーに重ね、老いも格好悪さもすべてさらけ出しての熱演」

などの評価を得ました。

『レスラー』(2008)のまとめ

ランディとキャシディ:©︎Fox Searchlight Pictures

不器用で不格好な漢の生き様を描いた『レスラー』(2008)。

哀愁漂う絶妙な演技をみせてくれたミッキー・ロークも素晴らしかったです。

プロレスの裏側までも描いた本作はプロレスファンはもちろん、そうでない人も楽しめる作品となっています。

タイトルが『レスラー』だからといって敬遠しているのはもったいない。

ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンの不器用さが胸をうつ『レスラー』(2008)をぜひ観てください!

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