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映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の楽曲や登場人物、海外の評価と内容の考察【あらすじ、感想、ネタバレあり】

マーベルコミックスを原作とした映画の中でも高い人気を誇る『スパイダーマン』シリーズ。

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)はスパイダーマン初の劇場版アニメ作品として制作され、第91回アカデミー賞では長編アニメ映画賞を受賞するなど、大きな話題となりました。

本作の魅力や考察を、登場人物や劇中の楽曲の紹介を交えて、ネタバレありで語っていきます。

目次

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の作品情報とキャスト


スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

作品情報

原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse
製作年:2018年
製作国:アメリカ
上映時間:116分
ジャンル:アニメ

監督とキャスト

監督:ピーター・ラムジー
代表作:『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(2012)

出演者:シャメイク・ムーア / 吹替:小野賢章(マイルス・モラレス / スパイダーマン)
代表作:『DOPE/ドープ!!』(2016)

出演者:ジェイク・ジョンソン / 吹替:宮野真守(ピーター・B・パーカー / スパイダーマン)
代表作:『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のあらすじ

マイルスとグウェン:@Sony Pictures Entertainment

異世界への扉を開く超大型の素粒子加速器をめぐるキングピンとの戦いの中で、スパイダーマンことピーター・パーカーは命を落としてしまう。

クモに刺されたことでスパイダーマンと同じ力を得た少年マイルスは、ピーターの意志を継ぐことを決意し、ヒーローになるための特訓を開始する。

特訓の過程で自信を失い、ピーターの墓を訪れたマイルスの前に、ピーターとそっくりな男が現れる。

ピーター・B・パーカーと名乗ったこの人物は、加速器の影響でやってきた、別次元でのスパイダーマンだった。

加速器を破壊すべく奮闘するマイルスたちの前に、別次元のスパイダーマンたちが次々と姿を現すのだが……。

【ネタバレあり】『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の評価は?

ペニー・パーカー:@Sony Pictures Entertainment

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の評価を解説していきます。

海外の評価と反応:第91回アカデミー長編アニメ賞受賞!

本作はほとんどの主要なレビュー媒体で非常な高評価を受けており、第91回アカデミー賞長編アニメ賞や、第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞しました。

海外の反応は、受賞としてだけでなく海外レビューサイトRotten Tomatoesでは、批評家からの支持を100%中、97%を集め、オーディエンス・観客からの評価で93%という驚異的な高評価を集めています。

完成度の高い少年の成長物語としてのストーリーの魅力もさることながら、まるでアメコミの世界に入り込んだかのようなアニメーションの表現が、各方面に絶賛されたポイントです。

また、ペニー・パーカーのキャラクター設定などからもわかるように、本作は日本のアニメ=ジャパニメーションの影響を多分に受けています。

【ネタバレあり】『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の登場人物は? 吹き替え版の声優も紹介!

スパイダーグウェン:@Sony Pictures Entertainment

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の登場人物と、吹き替え版の声優を紹介していきます。

マイルス・モラレス/スパイダーマン(声優:シャメイク・ムーア/吹替:小野賢章)

ブルックリンに住む13歳のごく普通の少年でしたが、クモに噛まれたことが原因で、スパイダーマンとしての能力を手に入れます。

持ち前の強い正義感と亡きピーターとの約束から、スパイダーマンを継ぐ決意をし、別次元のスパイダーマンたちから厳しい訓練を受けることに。

基本的な能力はピーターと同様のものですが、マイルス独自の能力として、自身の体を透明化するカモフラージュ能力と、電気ショックを与えて相手を麻痺させるヴェノム・ストライクという能力を持っています。

吹き替え版声優を務めた小野賢章は、4歳で子役デビューを果たしたベテラン。

少年時代から、10年以上にわたり、『ハリー・ポッター』シリーズの主人公ハリー・ポッター役を務めました。

ピーター・B・パーカー/スパイダーマン(声優:ジェイク・ジョンソン/吹替:宮野真守)

別次元におけるピーター・パーカーで、すでに15年のヒーロー活動を経験しているベテランのスパイダーマン。

長いヒーロー活動の中で、メイおばさんとの死別MJとの離婚、投資の失敗などのつらい経験をしてきており、登場時はお腹の突き出た、人生に疲れた中年として描かれました。

スパイダーマンになろうと必死に努力するマイルスの姿に、忘れていたスパイダーマンとしての精神を取り戻し、ふたたび自分の人生と向き合う決意をします。

吹き替え版声優を務めた宮野真守は、声優のほか、俳優としても、歌手としても活躍しており、多才な才能を発揮している人物です。

グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン(声優:ヘイリー・スタインフェルド/吹替:悠木碧)

ピーターではなく、代わりにグウェン・ステイシーがクモに噛まれた次元でのスパイダーウーマン

スパイダーグウェンの世界ではピーターは悲劇的な死を遂げており、グウェンは悲劇が繰り返されることを恐れて、友人を作ることに臆病になっていました。

基本とされる世界線ではグウェンはピーターのかつての恋人であり、グリーンゴブリンとスパイダーマンの戦いの中で死亡しています。

吹き替え版声優を務めた悠木碧は、小野賢章と同じく、4歳で芸能界入りを果たしました。

演じたスパイダーグウェンについては、「作中一番のイケメン」と評しています。

ピーター・パーカー/スパイダーマン・ノワール(声優:ニコラス・ケイジ/吹替:大塚明夫)

1933年の世界からやってきたスパイダーマンで、探偵業を営んでいます。

白黒のノワール映画のような世界観の次元からやってきたため、モノクロの姿をしており、登場時には地下であるにも関わらず、雨の匂いがする風が吹かせるという能力を披露しました。

モノクロでしか世界を見ることができず、カラフルなルービックキューブに苦戦するという一幕も。

吹き替え版声優を演じた大塚明夫は、特徴的な低い声が魅力の大ベテラン声優

数多くの作品に出演しており、代表作のひとつとして、ゲーム『メタルギアソリッド』のスネークがしばしば挙げられます。

ペニー・パーカー&SP/DR(声優:キミコ・グレン/吹替:高橋李依)

はるか未来の別次元からやってきた少女で、ほかのスパイダーマンたちと異なり、身体的な特殊能力を持っていません

原作コミックスでは『SP//DR』は装着するパワードスーツとして描かれていますが、本作ではロボットとして登場しました。

吹き替え版声優を務めた高橋李依は、2016年の第10回声優アワードで新人女優賞を受賞しており、声優ユニット、イヤホンズのリーダーとしても活躍しています。

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の挿入歌・楽曲を紹介!

ニューヨークを駆けるマイルス:@Sony Pictures Entertainment

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のサウンドトラックには、様々なアーティストが参加し、話題となりました。

本作を盛り上げた代表的な楽曲を紹介します。

「Sunflower」ポスト・マローン&スワエ・リー

物語はこちらの楽曲で幕を開けます。

マイルスが集中して透明化の能力を発動させるシーンにも使用されました。

ビルボード・ソング・チャートでは映画公開を受けて、登場12週にして1位を獲得する快挙を成し遂げています。

「What's Up Danger」ブラックウェイ&キャビア

様々な苦難を乗り越えたマイルスが、スパイダーマンとしてニューヨークを駆け巡るシーンに使用されました。

雄叫びを上げるイルスの心情にぴったりマッチした楽曲です。

「P.S.RED I」TK from 凛として時雨

日本語吹替版のエンディングテーマとして使用されました。

凛として時雨は、実写版スパイダーマンの最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の日本語吹替版の主題歌も担当しています。

【ネタバレあり】『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の感想と考察

MJとピーター・B・パーカー:@Sony Pictures Entertainment

それでは、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の感想と考察を語っていきます。

マルチバースとは? 多次元宇宙を解説!

マーベルコミックスの世界では、それぞれのコミックスがひとつの世界観を共有する「マーベルユニバース」という概念を採用しています。

もうひとつ、マーベルコミックスには、我々が住んでいる宇宙がある次元とは別に、数えきれないほどいくつもの次元が存在している、という「マルチバース」と呼ばれる概念があります。

本作で登場したスパイダーマンたちは、いずれも偽物ではなく、それぞれの次元における本物のスパイダーマンであり、多数の異なる次元のスパイダーマンが一堂に介するという一大イベントを描いたのが、本作です。

我々が親しんでいるピーター・パーカーがクモに噛まれてスパイダーマンになった宇宙は、メインストリーム・マーベル・ユニバースと呼ばれ、アース–1218という名称が与えられています。

異なる次元ではあっても、それぞれの世界ではメインストリームと似たような出来事が起こっており、ピーターがベンおじさんを失ってヒーローとして生きる決意をしたのと同様に、スパイダーグウェンは親友ピーター・パーカーを、スパイダーマン・ノワールはベンジャミンおじさんを失いました。

ごくまれに、多次元宇宙間を自由に移動できるキャラクターも、マーベルユニバースには存在していています。

人はみんなヒーローになれる! 『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の主題・メッセージを考察

これまでの『スパイダーマン』の映画シリーズは、一貫して「大いなる力には大いなる責任がともなう」というテーマを扱ってきました。

本作で、ピーターの妻であるメリージェーンは演説の中で次のように語っています。

私たちはそれぞれ力を持っています。私たちは、ある意味でみんながスパイダーマンなのです。

大いなる力とは、怪力や蜘蛛糸を発射することではなく、人それぞれによって解釈は異なり、誰にも自分が負うべき責任があるというメッセージが、本作のテーマです。

自分が果たすべき責任を果たした時に人はヒーローになるのであり、それにはスパイダーマンのような特殊な能力は必要ありません。

ちなみに、本作のキャッチコピーは、実写映画版第一作『スパイダーマン』(2002)と同じものである「運命を受け入れろ」が使用されました。

『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のまとめ

スパイダーハム:@Sony Pictures Entertainment

実写版を含めたスパイダーマン映画の中でも、最高傑作とも評価されている『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)は、すでに続編の制作が決定されています。

続編には本作以上に多彩なスパイダーマンが登場するとされており、なんと日本の特撮版スパイダーマンの登場の噂も。

2022年4月の公開が、今から楽しみでなりません!

本作の他にもマーベル作品を紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

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