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ミッドナイト・イン・パリ_感想・考察

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)は、婚約者とパリに観光に来た男が、1920年代にタイムスリップして、歴史的な著名人と出会い、恋もするというラブロマンス映画になっています。

監督・脚本はウディ・アレン。

彼はアカデミー賞やゴールデングローブ賞など様々な映画賞で脚本賞を受賞しました。

パリの街並みや音楽がオシャレな映画『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)について、感想・考察、音楽や舞台を解説していきます!

【『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 80点
配役/キャスト ★★★★☆ 80点
ストーリー ★★★★★ 90点
物語の抑揚 ★★★★☆ 80点
オシャレ ★★★★★ 90点
ユーモア ★★★★★ 90点
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『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の作品情報


ミッドナイト・イン・パリ(吹替版)

製作年 2011年
原題 Midnight in Paris
製作国 アメリカ
上映時間 94分
ジャンル ラブロマンス
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
主要キャスト オーウェン・ウィルソン(ギル・ペンダー)/ 日本語吹替:森川智之

レイチェル・マクアダムス(イネズ)/ 日本語吹替:落合るみ

マリオン・コティヤール(アドリアナ)/ 日本語吹替:渡辺美佐

マイケル・シーン(ポール・ベイツ)/日本語吹替:山本兼平

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の概要

ワインの試飲会:ⓒアルタ・フィルムス

脚本家でありながら、小説を書こうとしていたギル・ペンダー は婚約者のイネズと彼女の両親とともにパリを訪れていた。

ギルとイネズは、イネズの友人ポールに出会い、彼の蘊蓄を聞きながらパリを観光したり、ワインの試飲会に出たり、パリを満喫。

ある日の夜、イネズらと別れたギルは一人でパリの街を歩いていると、古い車が止まり、ギルを誘う。

その車が向かった先はパーティー会場で、そこには歴史的な著名人であるコール・ポーター、F・スコット・フィッツジェラルド、そして妻のゼルダがいた。

ギルは1920年代のパリにタイムスリップしていたのである。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の感想と考察

ギルとアドリアナ:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の感想

ユーモアたっぷりの映画

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)はユーモアのある映画になっています。

主人公であるギル・ペンダーは、アンティークカーに乗ると、1920年代のパリへとタイムスリップ。

そこで出会う歴史上の著名人との交流がユーモアたっぷりに描かれます。

その著名人というのは、コール・ポーター、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリという作家から画家、音楽家など各界の超有名人が出てきます。

こういった昔の人が好きなら感激してしまうのではないでしょうか。

風貌もかなり、似ていますし、皆個性が強いキャラクターでもあるので、観ていて面白いです。

ただ、ある程度、著名人の知識がないと、楽しめないかもしれません。

知らないと、「誰?」みたいになってしまうので。

逆に言えば、彼らや時代背景について詳しければ、より楽しめるはずです。

パリの街並みや音楽がオシャレ

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)はパリの街並みや音楽も見どころ。

本作の舞台は、パリ。

特に冒頭のシーンでパリの街並みや観光名所が登場するのですが、それだけでもう、パリの虜になり、パリに行きたくなります。

また、パリの街並みだけでなく、音楽もオシャレ。

サックスが奏でるゆったりとした音色、コール・ポーターが歌う楽曲、バーでかかる音楽など、オシャレな音楽が映画を彩ります。

パリのイメージに合っていて、素敵な楽曲でした。

ぜひパリの街並みや音楽にも注目して観てください。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の考察

黄金時代はいつなのか?

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)で、描かれているのは1920年代のことですが、どの時代の人も過去に思いを馳せています。

一体、黄金時代はいつなのでしょうか。

現在から逃げて黄金時代へ行きたい。

もしこの時代に残っても、また別の時代に憧れる。

その時代こそ黄金時代だと。

“現在”って不満なものなんだ それが人生だから。

これはギルのセリフです。

現在に不満を持っているから、過去が良く見えてしまうのだと思います。

大事なのは現在を生きることではないでしょうか。

黄金時代など幻想。

現在を生きて、より良い未来をつくっていくことが大切なのではないかと思います。

ウディ・アレンが描き出すパリとは?

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の現代は、庶民的なパリではなく、高級なパリの街を舞台にしています。

高級なホテル、高級レストラン、エッフェル塔が見える屋上でワインの試飲会など、リッチな側面のパリ。

しかし、ギルが1920年代にタイムスリップする場所は、5区という、庶民的な地区として有名な場所。

ウディ・アレンは高級なパリと庶民的なパリを登場人物に合わせて対照的に描きました。

【なぜ?】『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の疑問を解説

ギルとイネズ:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の舞台とは?

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の主な舞台は1920年代です。

1920年代のパリは芸術家たちにとっても華の都であり、パリに住む芸術家達は奨励され、政府はセーヌ左岸のモンパルナスという地域を特別に扱っていたそうです。

芸術家たちはその地に集まり、自由に表現をしました。

本作で描かれたようなパーティー(交流)が頻繁に行われていたのではないでしょうか。

もし、そのような交流がなければ偉大なアートや作品、芸術家は生まれていなかったのかもしれません。

1920年代のパリは、大いに芸術を活性化させた街であり、芸術家にとっても非常に魅力的な街だったと言えるでしょう。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)のロケ地は?

ここでは『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)のロケ地を紹介していきます。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)ロケ地
・サン テティエンヌ デュ モン教会
・レストラン「Le Polidor」
・quai de Bourbon (Ile St Louis)
・ロダン美術館
・ガートルード・スタインの家
・Pont Alexander III
・マキシム・ド・パリ
・パリ5区のモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通り
・シェイクスピア&カンパニー書店

映画の冒頭では、風景だけですが、セーヌ川、エッフェル塔、モンマルトルなどの名所が映されました。

どの風景も素敵な街並みになっています。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)に登場する偉人たち、映画と現実の違いを解説

フィッツジェラルドと妻のゼルダ:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)では、様々な歴史上の著名人が登場しました。

ここでは代表的な人物について紹介していきます。

アーネスト・ヘミングウェイ(コリー・ストール)

ヘミングウェイは1899年生まれのアメリカ人で、小説家です。

ハードボイルド文学の原点とされており、力強い作品が特徴的。

1954年に『老人と海』で、ノーベル文学賞を受賞しました。

しかし、1961年に散弾銃で自殺。

代表的な作品は『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』などがあります。

F・スコット・フィッツジェラルド(トム・ヒドルストン)

フィッツジェラルドは1896年生まれのアメリカ人で、小説家です。

生前に発表した長編小説は4作品しかありませんが、20世紀のアメリカ文学を代表する小説家として有名。

44歳という若さで心臓麻痺を起こし、亡くなりました。

代表的な作品に『グレート・ギャツビー』があります。

アドリアナ:ピカソの愛人(マリオン・コティヤール)

アドリアナはピカソの愛人として登場します。

ギルは、婚約者のイネズよりも、アドリアナに恋をするようになるのですが、彼女は実在しない人物で、映画上のキャラクターです。

ピカソは恋多き画家で、特に七人の恋人の名前があげられるので、ウディ・アレンはそのうちの誰かをモデルにしたのかもしれません。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の原作や元ネタとは? 映画版との比較

ギルとイネズ:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)に原作や元ネタはありません。

ウディ・アレンのオリジナル作品です。

ウディ・アレンは「パリの真夜中」というタイトルを思いつき、そこからプロットを構築していく方法で脚本を執筆しました。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の音楽・主題歌を解説

ギルとイネズ:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)では、音楽もオシャレで魅了されます。

ここでは『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の音楽について紹介していきます。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の音楽
1. Si Tu Vois Ma Mère/ Sidney Bechet
2. Je Suis Seul Ce Soir/ Swing 41
3. Recado/ Original Paris Swing
4. Bistro Fada - Stephane Wrembel
5. Let's Do It (Let's Fall in Love)/ Conal Fowkes
6. You've Got That Thing / Conal Fowkes
7. La Conga Blicoti/ Joséphine Baker
8. You Do Something to Me/ Conal Fowkes
9. I Love Penny Sue / Daniel May
10. The Charleston / Enoch Light and The Charleston City All Stars
11. Ain't She Sweet / Enoch Light and The Charleston City All Stars
12. Parlez-moi d'Amour / Dana Boulé
13. Barcarolle from 'The Tales of Hoffman' / Yrving and Lisa Yeras and Conal Fowkes
14. Can-Can from 'Orpheus in the Underworld' / Czech National Symphony Orchestra
15. Ballad Du Paris/ François Pari si
16. Le Parc De Plaisir/ François Parisi

映画のサウンドトラックが発売されているので、聴いてみてはどうでしょうか。

音楽を聴くだけでもパリにいる気分になるかもしれません。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ギルと案内人の女性:ⓒアルタ・フィルムス

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の結末・ラストシーン

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の最後は、ギルはアドリアナと別れ、19世紀のパリから現代へ戻ることに。

現代へ戻ったギルは、婚約者のイネズとも別れることになります。

その夜、一人歩いていたギルはガブリエルと会い、パリに住むことを告げ、二人は一緒に歩くのでした。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の最後の解釈と考察

結局、ギルは惹かれていたアドリアナとも婚約者のイネズとも別れて、ガブリエルと良い感じになります。

パリは恋してしまう街なのかもしれません。

ラストの映像もオシャレでしたし、なんだかパリらしい最後になりました。

【レビュー】『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の評価・評判

歴史上の有名人たち:ⓒアルタ・フィルムス

【つまらない?】低評価のレビュー

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)にはどのような低評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の低評価レビュー
Filmarks:★★★☆☆ 3.0
「豪華キャストでパリの魅力を映像で存分に味わう他は、特に感じることはなかった」
映画.com:★★☆☆☆ 2.0
「タイムスリップ?して昔の偉人に会うとか…全然面白くないし興味ないし」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★☆☆☆ 2.0
「こういう芸術に興味がないと退屈かもしれない」

という低評価レビューがありました。

パリに興味がなかったり、昔の偉人についてある程度の知識がないと、本作の面白さは分からないのではないかと思います。

中には、ウディ・アレンが苦手だというレビューもありました。

【面白い?】高評価のレビュー

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)にはどのような高評価があるのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめると、

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「ひたすら街並みが美しい。パリの映像も綺麗だし」
映画.com:★★★★☆ 4.5
「昔の偉人たちを題材にした映画が元々好きなので、これは結構設定自体が好きだった」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★★ 5.0
「映像だけでも楽しめるのに、ストーリーも奥深く、キャラクター性も深く掘り下げた名作」

という高評価レビューがありました。

「パリの街や音楽が美しい」「ストーリーが魅力的」という高評価が多いです。

やはり、昔の偉人の知識がないと面白さが分からないようです。

ただ、街並みが美しいという点についてはどのレビューも高評価。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.7という結果に。

全体的に高評価な結果になりました。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の総合評価:パリを満喫できるオシャレ映画

ギル:ⓒアルタ・フィルムス

パリの街並みや音楽が美しかった『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)。

とてもオシャレな映画になっていますし、昔の著名人の知識がある人は、とても楽しめる作品になっているのではないかと思います。

パリが好きな人にもぜひ観て欲しい映画。

きっとパリに行きたくなるでしょう!

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