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最後の恋のはじめ方 感想・考察

『最後の恋のはじめ方』(2005)は、ウィルスミスが初の恋愛映画で主演をつとめた注目のラブコメ映画です

監督は『バウンティー・ハンター』(2010)など恋愛映画を得意とするアンディ・テナント監督。

恋愛コンサルタント役のウィル・スミスが、恋のテクニックをモテない男に教えていくというストーリーですが、本作品は評価も高く恋愛映画の代名詞ともいえる作品です。

一見よくありそうなストーリーですが、どうしてここまで評価されたのでしょうか。

作中に出てくる恋愛テクニックも、実用的なので必見です

本記事では、『最後の恋のはじめ方』(2005)の考察や、学ぶべきテクニックをネタバレを交えながら解説していきます。

『最後の恋のはじめ方』(2005)の作品情報とキャスト


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作品情報

原題:HITCH
製作年:2005
製作国:アメリカ
上映時間:118
ジャンル:ラブロマンス、コメディ、ドラマ

監督とキャスト

監督:アンディ・テナント
代表作:『バウンティー・ハンター』(2010)『愛さずにはいられない』(1996

出演者:ウィル・スミス/吹替:東地宏樹(アレックス・ヒッチ)
代表作:『アイ・アム・レジェンド』(2007)『ハンコック』(2008

出演者:エヴァ・メンデス/吹替:瀬戸朝香(サラ・ミラス)
代表作:『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)『恋と愛の測り方』(2010

出演者:ケヴィン・ジェームズ/吹替:長嶝高士(アルバート・ブレナマン)
代表作:『50回目のファースト・キス』(2004)『ピクセル』(2015

『最後の恋のはじめ方』(2005)のあらすじ

ヒッチとサラ© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

主人公はデートドクターと呼ばれる恋愛コンサルタントのヒッチ。

ヒッチは数々のモテない男性の恋を実らせてきた。

あるときヒッチはバーで新聞記者であるサラに興味を持ちアタックをする

しかし、男性に苦い過去があり疑り深くなっているサラを落とすのは、一筋縄ではいかなかった。

そんな中ヒッチの猛烈なアプローチもあり徐々に打ち解けていく二人だが、新聞記者であるサラは自分が追っているネタでヒッチの仕事を知ることになる。

デートドクターのせいで友人を不幸にされたため、その事実にショックを隠せないサラ。

それがきっかけに二人に亀裂が生まれていく。

『最後の恋のはじめ方』(2005)の感想と考察

アルバートとアレグラのデート© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

『最後の恋のはじめ方』(2005)の感想

サラのことをなぜそこまで好きになったのかわからない

本作品のヒロインは好奇心旺盛で、仕事が大好きな新聞記者。

過去に浮気をされた経験から、恋に臆病になり男を常に疑うようになってしまいました。

言動からも「男に興味がない、恋なんかしないほうが利口」と言ったり、自分の意見をきっぱり言う気の強さもあります。

そんなサラとヒッチの出会いは、バーでたまたまヒッチが気になり声をかけただけです。

作中にヒッチは結婚とかではなく、そのときの瞬間の恋を楽しむタイプだと言っていました。

そのとおり、ヒッチはサラを口説いているときもどこか余裕があり、猛烈に好きという描写がありません。

サラも気になっていたようですが、ヒッチは常に本心が別のところにあるような、いまいち掴めない感じなのです。

しかし、本作品でヒッチは最後に取り乱してサラに愛の言葉を言います

素敵な言葉で口説いていましたが、仕事までサラのせいでなくなり、アルバートの恋も台無しにされ、それでもサラを嫌わなかった理由がわからないです

私としてはいつこんなに好きになったのかというきっかけがなかったので、感情移入しにくい場面でした。

アルバートが主人公と言っても良い

なんと言っても本作品の見どころは、鈍臭いが誰よりもアレグラを一途に思っているアルバートの恋でしょう。

上記で言ったようにアルバートの恋のほうが、よっぽど主役級の働きをしていました。

アルバートには鈍臭いながらも、アレグラのために全てを捧げているところでどこか憎めない、可愛らしさを感じます。

いい男に出会い幸せになってくれてれば、良い相手が僕じゃなくてもいい

こういった台詞から彼の一途さと、真に相手を思っていることが伝わります。

アルバートはこの気持ちをぶつけるために、ヒッチを雇うのですが全く指示と違うことをするのです。

アレグラの目に留まるためにした行動で、勢い余って会社をやめてしまったり、変なダンスを勝手にしたりします。

しかし、それが功を成してアレグラからは良い評価をもらっていました。

たしかにアレグラが好きで、のぼせあがった行動だと考えると可愛らしいです。

ヒッチが序盤に「嘘は女性に絶対バレるからつくな、本心で接するように」と言っていましたが、そこに関してアルバートは本当に忠実に行動しています。

『最後の恋のはじめ方』(2005)の考察

ヒッチが本音を言ったのはラスト10分だけ

ヒッチには過去に浮気をされた経験があり、同じ経験をほかの人にはさせまいとデートドクターになりました。

もしかしたらその日から、ヒッチの傷は癒えていなかったのかも知れません。

人の恋愛を支援はしますが、自分の恋にはどこか臆病です。

それを証拠にサラにもラストシーンまで本心が見えないと言われていたり、アルバートにも自分の商品をわかってないと言われています。

ラストシーンの10分まではサラのことを想ったり、うろたえているような様子もありません。

自分が傷つくのが嫌なので、自分の描くストーリーの中で恋愛をしているといった冷静さを感じます。

そういった意味でも、ヒッチが心のそこから本心を言って恋愛をしたのは、最後の10だけだったのかも知れません。

出会いたい人、必見『最後の恋のはじめ方』(2005)の恋愛コンサルタントに学ぶ恋愛テクニック

ヒッチとアルバート© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

いい男なんていらないわ。・・・・・と願う女性はまずいない。

「いい男なんていらないわ」

「今はタイミングがイマイチだわ」

「存分に自由を楽しみたい」

「男よりキャリアが大事なの」

そんなことを言う女は嘘をついている

本音は、き下手な男は私をほっておいてという意味を含んでいるのです。

本当に良い男が現れれば女性は必ず振り向いてくれます。

女性は相手を傷つけないと嘘をついているだけだというのがヒッチの理論です。

男はいつでもどこでもアプローチ次第で、どんな女性でも必ず落とせるとも言っていました。

この言葉通りヒッチはさまざまな方法でアプローチをしていきます。

冒頭では愛犬にひかれそうな所を男性が助ける演出をするシーンがありました。

たしかにこういった出会いがあれば、女性はなにかあるかもと思ってしまうかも知れないです。

今夜は一歩引いて、彼女の好きにさせろ

1回目のデートのテクニックは、一歩引いて彼女の自由にすることです。

話をしている口を見ない、体を想像しないと下心を出してもいけません。

話は聞き役に徹します、そうすることで、女性は本当の男性を知りたがるようになっていくのです。

あとは自信を持ってヘマをしないことが残りの必要な事です。

女性はファーストキスで好きか嫌いか判断する

デートを重ねたらいよいよ女性とのキスです。

キスの仕方は絶対自分からいってはいけないというのがポイント。

こちらが90%近づいて待ち、残りの10%を相手が詰めるまで待ち続けるのです。

本作品ではアルバートが実践で使って素敵なキスをしていました。

注意を引く

彼女の目に留まるために、それなりの行動をする必要があります。

本作品ではアルバートが会議中に、アレグラの目に留まるためにアレグラの意見を社長が反対したときに、アルバートは自分の意見なら自分が思うようにやったほうが良いといいます。

アルバートはやりすぎてしまい、会社をやめるとまで言ってしまいましたがアレグラの目に留まることができました。

しかし、これはアルバートがアレグラのことが大好きで真に思っていることだから、アレグラの心にも響いたのでしょうね。

【ネタバレあり】『最後の恋のはじめ方』(2005)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ヒッチとサララストシーン© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

ヴァンスのせいでヒッチの仕事は、セックスをするためのナンパの仕方を教える、といったような低俗なものだとサラに勘違いされてしまいました。

サラは怒ってアルバートとアレグラの交際は、ヒッチの仕事によるものだと新聞の記事にしてしまいます。

そのせいでアルバートとアレグラは交際が絶たれ、ヒッチも職を失いました。

怒ったヒッチはサラのもとにいき自分の仕事は誠実なもので、世の中の男性にチャンスを与えているだけだと話します。

ヴァンスの「仕事は断った」と言ったヒッチの言葉によって、ようやくサラは自分の勘違いだと気がつきました。

ヒッチは勘違いしていたサラに呆れてその場をさり、仕事を引き受けなくなります。

そのヒッチのもとにアルバートがやってきて、もう一度アレグラとのよりを戻して欲しいといいますが、ヒッチはそれを断りました。

そしてアルバートはヒッチに「君は恋をわかっていない、自分の商売道具をわかっていない」と言われてしまいます。

その言葉に気づかされたヒッチはアレグラの元にいき、アルバートの誤解をときます。

そこでわかったのは自分が指示したことではなく、アレグラはアルバートの素の部分を好きになったということでした。

誤解が解けアルバートとアレグラは結ばれます。

そのままヒッチはサラの元に行き、自分の隠していた気持ちを伝えましたがそこにはなんと別の男性がいました。

男性とサラは車でどこかに出かけようとしていましたが、ヒッチは諦めず車を追いサラに気持ちをいい続けます。

空を飛べると思ってジャンプする

失敗すると地面にドサっと落ちる

落ちながら考える

俺はなぜジャンプしたんだ?

僕もジャンプして落ちてる

僕に空を飛べると思わせた人はたった一人

君だよ

この言葉を聞きサラは、ヒッチの気持ちを受け止めました

実はサラと一緒にいた男性は、妹の旦那だったのです。

これでエンディングに入ります。

男性はデートを成功させるためにプランを立てる。女性に近づき「君が好きだ」というだけで結ばれるのか?

とサラに自分の仕事を説得するために話します。

作中ではデートドクターとはどこか滑稽なもので、良くないものだと表現されています。

しかしこの言葉をきいて、ヒッチの仕事はカップルを作る上で必要だと、誰しも納得するシーンでもあるでしょう。

『最後の恋のはじめ方』(2005)の評価

ヒッチとアルバートダンスレッスン© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

『最後の恋のはじめ方』(2005)の興行収入は約3681億ドルです。

興行収入からみると大ヒットと言えそうですが、レビューサイトの良い点、悪い点の声から分析してみましょう。

・アメリカンなチャーミングで軽いタッチのラブコメで良い

・ウィル・スミス初のラブコメだがセクシーでよかった

・音楽もよく感動した

全体的にラブコメの王道という感じで、鑑賞者の期待を裏切らない映画という印象を受けました。

また、アクションのイメージが強いウィル・スミスのラブコメということもあり、そこに着目するマニアも少なくなかったです。

悪いコメントとしては

・邦題どうにかしてほしい

・サラにイラついた

洋画あるあるかも知れませんが、せっかくいい映画なのに邦題で台無しになるということはよくある話です。

確かにこの邦題よりかは、もっと軽いラブコメ映画なので英語のヒッチのままでもよかったかも知れません。

あとは私も賛成ですが、サラにむかつきなぜ最終的にヒッチがサラを許せたのかがわからなかったと、物語の急展開さについていけなかった人もいたようです。

『最後の恋のはじめ方』(2005)のまとめ

ヒッチとサラボートデート© 2004 Columbia Pictures. All Rights Reserved.

『最後の恋のはじめ方』(2005)は可愛らしさと感動とコメディと全ての素敵な要素が詰まっています。

ヒッチの恋愛哲学とテクニックを聞くだけでも楽しいので、女性も男性も楽しめるでしょう。

重い恋愛映画というよりは、スタイリッシュでコメディ色が強く軽い気持ちで観られる映画なので、カップルで暇な時間とかに観てもいいかも知れません。

恋愛に対して恥ずかしがらず、真っ向から立ち向かい、女性のための行動をする男たちをみるとどこかあたたかい気持ちになれます。

恋愛は本心で立ち向かうべきだという大切なことを教えてくれる映画です。

気になった方は、ぜひご覧になってみてください。

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