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ギフテッド_gitede_感想・考察

『gifted/ギフテッド』(2017)は、特別な数学の才能を持つ少女メアリーと独り身でメアリーを育てるフランクの絆を描いたヒューマンドラマです。

メアリーとフランクの絆に心温まる映画でありながら、子育てに関する親のエゴも描き、考えさせらえる映画にもなっていました。

『(500)日のサマー』(2009)のマーク・ウェブ監督が描くハートウォーミングな映画『gifted/ギフテッド』(2017)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!

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『gifted/ギフテッド』(2017)の作品情報


gifted/ギフテッド (吹替版)

作品情報

原題:Gifted
公開年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:101分
ジャンル:ヒューマンドラマ

監督とキャスト

監督:マーク・ウェブ
代表作:『(500)日のサマー』(2009)『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ

出演者:クリス・エヴァンス/吹替:加瀬康之(フランク・アドラー)
代表作:『キャプテン・アメリカ』シリーズ『アベンジャーズ』シリーズ

出演者:マッケナ・グレイス/吹替:新井美羽(メアリー・アドラー)
代表作:『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)『キャプテン・マーベル』(2019)

出演者:リンゼイ・ダンカン/吹替:倉野章子(イヴリン・アドラー)
代表作:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)

『gifted/ギフテッド』(2017)のあらすじ

メアリー:ⓒSearchlight Pictures

ボートの修理をして生計を立てるフランクは7歳になる姪のメアリーと猫のフレッドと一緒に暮らしていた。

学校初日、メアリーは算数の授業で天才的な数学の才能を見せ、担任教師のスティーヴンソンを驚かせる。

メアリーの母(つまりフランクの姉)が著名な数学者であり、自殺してしまったことを知ったスティーヴンソンはフランクに会いに行く。

スティーヴンソンに真実を聞かせるフランク。

後日、フランクはメアリーが上級生を殴ったことで校長に呼び出され、奨学金も出るギフテッド教育で有名な学校を勧められるが、断ってしまう。

フランクはメアリーを特別ではなく、普通に育てようとしていたが……。

かわいい女の子に注目!『gifted/ギフテッド』(2017)のキャスト・吹き替えを紹介

メアリー:ⓒSearchlight Pictures

フランク・アドラー:クリス・エヴァンス/吹替:加瀬康之

メアリーの叔父。

著名な数学者である姉が自殺してしまったことで、姉の一人娘メアリーを預かることに。

ボートの修理をして生計を立てながら、メアリーと猫のフレッドと一緒に暮らす。

キャストはクリス・エヴァンスで、日本の吹き替えは加瀬康之が務めました。

メアリー・アドラー:マッケナ・グレイス/吹替:新井美羽

フランクの姪。

著名な数学者である母が自殺、父親もいないため、叔父であるフランクに引き取られる。

高度な数学の才能を持つギフテッド。

キャストはマッケナ・グレイスで、日本の吹き替えは新井美羽が務めました。

イヴリン・アドラー:リンゼイ・ダンカン/吹替:倉野章子

フランクの母であり、メアリーの祖母。

自身も数学者だったイヴリンは、娘ダイアンと同じようにメアリーにも特別な教育を受けさせようとする。

しかし、ダイアンの意志を継ぐフランクと対立してしまう。

キャストはリンゼイ・ダンカンで、日本の吹き替えは倉野章子が務めました。

ボニー・スティーヴンソン:ジェニー・スレイト/吹替:渋谷はるか

メアリーが通う学校の担任教師。

メアリーの高度な数学の才能を発見する。

フランクとはメアリーをきっかけに親しくなる。

キャストはジェニー・スレイトで、日本の吹き替えは渋谷はるかが務めました。

『gifted/ギフテッド』(2017)の感想と考察

メアリーとフランク:ⓒSearchlight Pictures

メアリーとフランクの絆に感動

『gifted/ギフテッド』(2017)はメアリーとフランクの絆に胸が熱くなります。

2人は姪と叔父の関係なのですが、まるで本当の親子のよう。

フランクがメアリーに対して本当の子供のように愛情を与え、大切にしている姿は素敵でした。

2人が離れ離れになり、メアリーが号泣してしまうシーンは胸が痛い……。

メアリーを演じたマッケナ・グレイスの演技が素晴らしかったです。

子供の教育の在り方とは?

『gifted/ギフテッド』(2017)は子供の教育について考えさせられる内容になっていました。

メアリーには特別な数学の才能があります。

フランクは亡くなってしまった姉の意志を継ぎ、メアリーを普通に育てようとしますが、母(メアリーの祖母)であるイヴリンがそれを許しませんでした。

イヴリンはメアリーの才能を伸ばし数学者にするため、特別な教育を受けさせようとしていたのです。

しかし、イヴリンの教育はメアリーのためというよりも、自分のエゴ。

自分がプロになれなかったから、子供に夢を託し、プロにさせるため英才教育する親と同じです。

子供も本当にそれを望んでいるのならもちろん良いのですが、無理矢理やらされているのなら一種の虐待のように感じてしまいます。

こういった親のエゴは疑問を感じずにはいられません。

賛否両論あるかもしれませんが、自分が望んでいるものを子供に押し付けるのではなく、子供が望んでいるものに対してサポートしていくのが、親(周りの大人)の役目なのではないでしょうか。

自発的な方が才能も大きく伸びていくと思います。

【ネタバレあり】『gifted/ギフテッド』(2017)は実話? 原作や元ネタはある?

メアリー:ⓒSearchlight Pictures

『gifted/ギフテッド』(2017)はオリジナル脚本!

『gifted/ギフテッド』(2017)の原作や元ネタはなく、オリジナル脚本になっています。

本作の脚本を書いたのはトム・フリン。

彼は商業的なこと(売れること)を意識せず、ただ自分が本当に書きたい物語を思い描いて完成させたそうです。

数学の才能を持つ少女メアリーと猫のフレッドは、彼の姉と愛猫をモデルにしているとのこと。

シンプルで温かみがあるフリンの脚本に惹かれ、マーク・ウェブ監督は映画化しました。

ギフテッドとは?日本人にもギフテッドがいる

そもそもギフテッドとは何でしょうか。

ギフテッドとは、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のことを指します。

早い話、天才というわけです。

ギフテッドのIQはとても高く、東大生の平均IQが120であるのに対し、ギフテッドのIQは130以上あるケースが多いのだとか。

実は日本にもギフテッドが存在しています。

その中の1人が大川翔さんという方。

彼は認知能力、記憶力、集中力などが飛び抜けて優れており、9歳の時にカナダ政府にギフテッド認定され、12歳で中学を飛び級して高校へ入学。

14歳で高校を卒業し、カナダ名門5大学に合格したというギフテッドです。

しかし、日本のギフテッドに対する理解はまだ十分浸透しているとはいえず、結果的に、才能を見出されることなく、単なる問題児、変わり者として見られてしまうことも少なくありません。

欧米諸国では、現地でギフテッド教育を受けている日本人の子供が多数います。

日本がアメリカや欧米諸国に比べて天才が少ないのは、こういった原因もあるのではないでしょうか。

日本をより良い国にしていくためにも、ギフテッドの存在は必須。

日本でもギフテッド研究を進めていき、才能を伸ばす教育支援、社会システム、考え方の変更が必要になっていきます。

そうでないと、日本は世界からどんどん後れた国になってしまうでしょう。

『gifted/ギフテッド』(2017)の楽曲・挿入歌を紹介

メアリーとフランク:ⓒSearchlight Pictures

ここでは『gifted/ギフテッド』(2017)で使用された楽曲について紹介していきます。

『gifted / ギフテッド』の楽曲
1. School / Early Morning ? Timothy Seth Avett
2. Mary’s Theme
3. The Test
4. School Projects
5. Evelyn
6. Sunset
7. Sneaking
8. Rules
9. Boston
10. Family History
11. A Nice Night
12. Genius
13. Father vs Uncle
14. Mother & Son
15. When You Were Born
16. Grandmother
17. Diane’s Brother
18. Pretty Bird ? Crooked Still
19. I’m A Hero
20. Acceptance
21. Fred
22. I Made A Mistake
23. Your Daughter Needs You
24. Diane’s Gift
25. Gifted

映画と同じで温かみのある音楽になっています。

『gifted/ギフテッド』(2017)オリジナル・サウンドトラックが発売されているので、ぜひ聴いてみてはどうでしょうか。

『gifted/ギフテッド』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説

フランク:ⓒSearchlight Pictures

フランクと離れて暮らしていたメアリーですが、フランクと一緒に元通り暮らせるようになり、普段はギフテッド教育を受け、放課後は元の学校の友達と遊ぶ生活になりました。

メアリーのことを考えた最適な環境であると思います。

大好きなフランクと一緒にいられるし、才能を伸ばす勉強をしながら、友達とも遊べる環境。

やはり一番大切なのは、子供のことを考え、幸せな生活を送れる環境を整えることだと感じました。

メアリーがとても楽しそうだったのが良かったです。

【レビュー】『gifted/ギフテッド』(2017)の評価・評判

スティーヴンソン先生とフランク:ⓒSearchlight Pictures

【つまらない?】低評価のレビュー

『gifted/ギフテッド』(2017)はどのような低評価がなされているのでしょうか。

映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

・可愛いい子役を出してお涙ちょうだいを狙った浅い作品
・どこかで何回も見たような内容
・こういう親権者争いの映画は結末が毎回同じで先が読めるからイマイチ感動以外は何も感じない映画でした

という低評価レビューがありました。

感動できる作品ではありますが、結末に意外性はなく、予定調和と言えば、予定調和なのかもしれません。

その点に納得できない人は低評価をつけてしまうようです。

【面白い?】高評価のレビュー

『gifted/ギフテッド』(2017)はどのような高評価がなされているのでしょうか。

映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

・観終わった時、心温まります
・ユーモアたっぷりで爆笑やし、当然泣ける
・いずれにせよ泣けて笑えて考えさせられて、また見たいと思える一本でした

という高評価レビューがありました。

やはり「感動する」「泣ける」といった絶賛のレビュー多数!

フランクとメアリーの絆、全的的に愛を感じるストーリーに感動する人が多いようです。

他にもメアリー役を演じたマッケナ・グレイスの演技を絶賛するレビューも多くありました。

確かに彼女の表情豊かな演技力はあまりにもナチュラルで素晴らしかったです。

特に号泣するシーンは演技とは思えないほど上手い!

彼女の可愛いさ、演技力があったからこそ、本作が評価される映画となったといっても過言ではないでしょう。

日本のレビューサイトの点数は5点満点中4.0という高評価にも納得です。

『gifted/ギフテッド』(2017)のまとめ

フランク、メアリー、フレッド:ⓒSearchlight Pictures

愛を感じさせるストーリーで心温まる映画になっている『gifted/ギフテッド』(2017)。

子供の教育について考えさせられる映画にもなっているので、子育て真っ最中の人やこれから子育てが始まる人にはぜひ観て欲しい映画。

子育てのヒントを与えてくれるはずです。

ぜひ子役のマッケナ・グレイスにも注目して観てください!

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