特集一覧
エターナル・サンシャイン_感想・考察

『エターナル・サンシャイン』(2004)は、元恋人の記憶を消し去った男女を描くラブロマンス映画です。

主人公のカップル役にはジム・キャリーとケイト・ウィンスレット。

本作はアカデミー賞で脚本賞、英国アカデミー賞で編集賞、脚本賞を受賞するなど数々の映画賞を受賞しました。

記憶と恋愛をめぐる映画『エターナル・サンシャイン』(2004)について、感想・考察、タイトルの意味や見どころを解説していきます!

【『エターナル・サンシャイン』(2004)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★☆ 80点
配役/キャスト ★★★★☆ 80点
ストーリー ★★★☆☆ 65点
物語の抑揚 ★★★☆☆ 60点
ラブロマンス ★★★★☆ 75点
映像表現 ★★★★★ 90点

\映画好きなら登録しておきたいサービス/

U-NEXT

映画やドラマがいくらでも視聴可能、大人も子どもも楽しめる作品が充実している数少ないサービス。

無料期間も長いので、安心して利用可能。

無料でもらえるポイントを使えば話題作から最新作まで無料で観れちゃう!登録してない人は損してるかも?

\おうちの時間も楽しみたい/

『エターナル・サンシャイン』(2004)の作品情報


エターナル・サンシャイン [Blu-ray]

製作年 2004年
原題 Eternal Sunshine of the Spotless Mind
製作国 アメリカ
上映時間 107分
ジャンル ラブロマンス
監督 ミシェル・ゴンドリー
脚本 チャーリー・カウフマン
主要キャスト ジム・キャリー(ジョエル・バリッシュ)/日本語吹替: 松本保典

ケイト・ウィンスレット(クレメンタイン・クルシェンスキー)/ 日本語吹替: 林真里花

キルスティン・ダンスト(メアリー)/ 日本語吹替:中村千絵

トム・ウィルキンソン(ハワード・ミュージワック博士)/日本語吹替:野島昭生

『エターナル・サンシャイン』(2004)の概要

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

ジョエルは恋人のクレメンタインと喧嘩をしてしまう。

仲直りをしようとしたジョエルは、バレンタインプレゼントを持ってクレメンタインが勤務する書店へと行く。

しかし、クレメンタインはジョエルを全く知らない人のように接し、さらに彼女には新しい恋人がいた。

ショックを受けたジョエルは後に友人夫婦から、クレメンタインが記憶を消す「記憶除去手術」を受けていたことを知る。

ジョエルも彼女の記憶を消そうと決心し、「記憶除去手術」を受けるが……。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の感想と考察

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

『エターナル・サンシャイン』(2004)の感想

『エターナル・サンシャイン』(2004)は、ストーリーよりも設定、ユニークな世界(記憶の中の世界)が印象的な映画です。

現実的な描写よりも、記憶の中のちょっと不思議な世界の描写がほとんどであり、記憶を消す(思い出が消えていく)という作業を斬新な映像で可視化しました。

この点により、どちらかと言えばファンタジーロマンスに近いかもしれません。

ジョエルは元恋人のクレメンタインを記憶から消そうと記憶除去手術をするのですが、彼女との記憶を消したくないという思いが、無意識下で手術に抵抗を始めます。

物語のほとんどは、ジョエルのクレメンタインとの思い出。

よく男女の恋愛の違いで「男はフォルダ保存、女は上書き保存」なんて言われますが、それが顕著に表れていたのではないでしょうか。

事実、クレメンタインはジョエルとの記憶をきっぱり消して新しい恋を始めていましたが、ジョエルは記憶の除去に抵抗しました。

女は切り替えが早いけど、男は未練タラタラ。

本作はそんな男の元恋人に対する未練を強く感じてしまいました。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の考察

『エターナル・サンシャイン』(2004)の感動の理由を考察

恋愛は、出会い、話し、好意を抱く、告白、結ばれる、愛を育む、衝突する、別れる、といったことをします。

人はそれをくり返して恋をしていくわけですが、恋人が去った後に残るのは、思い出だけ。

楽しかったことも、悲しかったことも、残るのは記憶だけです。

しかし、記憶を消すということは、その思い出をなくすことであり、恋自体をなかったことにすることです。

その恋人を好きであればあるほど、記憶を消すのは辛いことではないでしょうか。

「消したいのに、消したくない」という矛盾した失恋後の切ない感情を、描いた点に感動する理由があるように思います。

クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)の髪色が意味するものとは?

クレメンタインの髪はかなり独特で、緑、赤、茶、青と何度も髪の色が変わります。

この髪の色が意味するものとは何なのでしょうか。

実はクレメンタインの髪の色には、ジョエルとの恋の盛り上がり方を表現していると考えられます。

枯れていた恋心が再び盛り上がり、そして出会った頃の新鮮な気持ちへと戻る推移を表現しているのではないでしょうか。

ぜひクレメンタインの髪の色に注目してみてください。

『エターナル・サンシャイン』(2004)はハッピーエンドなのか?

『エターナル・サンシャイン』(2004)には、ハッピーエンドか、そうでないかに意見が分かれるようですが、個人的にはハッピーエンドではないように思います。

確かに好きだった人ともう一度付き合える点では、ハッピーかもしれませんが、今後もうまくいかない気もするのに、それでもその人に恋をしてしまうのは、切ないし、悲しいからです。

また悲劇を繰り返してしまうかもしれません。

クレメンタインとの思い出は大切にしながらも、新しい恋をしたほうがジョエルのためには良いのではないかと思いました。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の見どころを解説

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

恋愛について学べる映画

『エターナル・サンシャイン』(2004)は、恋愛について学べる映画になっています。

なぜなら、恋をする出会いから別れまでが描かれているからです。

人はどうやって出会い、恋をして、なぜ別れてしまうのか。

そして、別れた後まで(記憶を消す)も描かれている点がこの映画の見どころ。

本作から恋愛について学んでみましょう。

第77回アカデミー賞、脚本賞を受賞

『エターナル・サンシャイン』(2004)は、第77回アカデミー賞、脚本賞を受賞しました。

また、この他にも数々の映画賞で脚本賞を受賞しています。

ここでは本作の受賞歴について紹介していきます。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の脚本受賞歴

・アカデミー賞 脚本賞

・英国アカデミー賞 脚本賞

・セントラル・オハイオ映画批評家協会賞 脚本賞

・カンザスシティ映画批評家協会賞 脚本賞

・ラスベガス映画批評家協会賞 脚本賞

・ロンドン映画批評家協会賞 脚本賞

・ナショナル・ボード・オブ・レビュー 脚本賞

・放送映画批評家協会賞 脚本賞

この受賞歴から見ても、脚本が素晴らしかったことが分かります。

記憶の世界と現実世界をうまく織り込んだ構成はよく出来ていました。

なぜクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は記憶を消去したのか?

『エターナル・サンシャイン』(2004)では、クレメンタインが記憶を消去していました。

ジョエルはその事実を知って、自分も記憶を消去することを決めます。

しかし、なぜクレメンタインは記憶を消去しようとしたのか。

実はそれも本作の見どころ。

ジョエルがその理由を探るというストーリーにもなっているので、その点にも注目しながら観ていただきたいと思います。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の原題・タイトルの意味とは?

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

『エターナル・サンシャイン』の原題は『Eternal Sunshine of the Spotless Mind』。

『Eternal Sunshine of the Spotless mind』には、『翳り無き心の永遠の陽光』という意味があり、18世紀イギリスの詩人、アレキサンダー・ポープの『Eloisa to Abelard』( エロイーズからアベラールへ)という詩からの引用です。

劇中でメアリーが詩を暗唱しました。

『真の幸福は罪なき者に宿。

忘却は許すこと。

太陽の光に導かれ、無垢な祈りは神に受け入れられる。』

(アレキサンダー・ポープ)

ちなみに邦題の『Eternal Sunshine 』は『永遠不変の太陽の輝き』という意味があります。

これは恋人との変わらない思い出を表現したタイトルに思えます。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

『エターナル・サンシャイン』(2004)の結末・ラストシーン

『エターナル・サンシャイン』(2004)の最後は、記憶除去手術をする前に記録したテープをジョエルとクレメンタインは聞くことに。

二人は記憶を戻します。

ジョエルとクレメンタインは、お互い嫌いになって別れることになるだろうと分かりながらも、復縁するという最後になりました。

『エターナル・サンシャイン』(2004)のその後は?

『エターナル・サンシャイン』(2004)のその後は、再び別れることになるのではないかと推察できます。

例えば、遠距離恋愛で自然消滅とかであれば、今後も続いていく可能性はありますが、ジョエルとクレメンタインはお互い嫌いになって別れています。

別れることになるであろうことは、二人も予感していること。

ジョエルとクレメンタインの関係が続いていくのは難しいのではないかと思えます。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の最後の解釈と考察

考察の部分でも書きましたが、ラストはハッピーエンドではないように思えます。

今後もうまくいかない気もするのに、それでもその人に恋をしてしまうのは、切ないし、悲しいからです。

大好きだった人ともう一度やり直したい気持ちも分かりますが、別れは出会いでもあるので、次の恋を見つけたほうがいいのではないかと。

過去にすがらず、現実を見るべきだと思いました。

【レビュー】『エターナル・サンシャイン』(2004)の評価・評判

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

【つまらない?】低評価のレビュー

『エターナル・サンシャイン』(2004)の低評価レビューはどのようになっているのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『エターナル・サンシャイン』(2004)の低評価レビュー
Filmarks:★☆☆☆☆ 0.5
「感動する愛の物語を求めて見たのがいけなかったのか、全然入り込めなかった」
映画.com:★☆☆☆☆ 1.0
「時間の無駄だったかも。それくらい感動も何もない」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★☆☆☆ 2.0
「構成が複雑で咀嚼しきれない。盛り上がりがあるかと思ったら盛り上がりもなしで終始退屈な映画」

という低評価レビューがありました。

完成度は高いのですが、その複雑な構成から入り込めず、「感動できない」「感情移入できない」「退屈」という低評価レビューが多いです。

一方、感動するというレビューもあるので、好みが真っ二つに分かれてしまうようです。

【面白い?】高評価のレビュー

『エターナル・サンシャイン』(2004)の高評価レビューはどのようになっているのでしょうか。

映画レビューサイトをまとめてみると、

『エターナル・サンシャイン』(2004)の高評価レビュー
Filmarks:★★★★☆ 3.8
「話も好きだけど、映像表現がめちゃくちゃ好き。ゾクゾクする」
映画.com:★★★★☆ 4.0
「この作品は脚本がすごい。ただのラブストーリーではない。」
Rotten Tomatoes(海外の評価):★★★★☆ 4.0
「ストーリーに工夫はあるし、映像化にあたって様々な工夫が凝らされているから完成度は高い」

という高評価レビューがありました。

脚本や映像表現が高く評価されています。

日本の映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中3.6という結果に。

脚本や映像表現が高く評価されている一方で、複雑なストーリーに入り込めないと、退屈に感じてしまうようです。

レビューの中にも「評価が分かれる」「好みが分かれる」というレビューが多くあったので、万人受けする映画とは言えないでしょう。

『エターナル・サンシャイン』(2004)の総合評価:映像表現が革新的なラブロマンス

ジョエルとクレメンタイン:ⓒFocus Features

脚本や映像表現が魅力的だった『エターナル・サンシャイン』(2004)。

しかし、複雑な構成故に、退屈に感じてしまう人も多いです。

もしかしたら、恋愛経験によって感じた方が違うのかもしれません。

かなり好みが分かれる作品ではありますが、独特な世界でもありますし、完成度の高い作品でもあるので、ぜひ観てみてください。

おすすめの記事