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未知との遭遇_感想・考察

『未知との遭遇』(1972)は、第50回アカデミー賞において9部門を受賞し、撮影賞と特別業績賞を獲得した名作SF映画

監督は言わずと知れたハリウッド映画のヒットメーカー・スティーヴン・スピルバーグ

のちに作られた多くのSF映画に大きな影響を与えた一作で、現在では大きく分けてオリジナル劇場版特別編ファイナルカット版の3つのバージョンが存在しています。

また、70年代以降の日本で流行したオカルトブームの火付け役となった本作は、これまでとは異なる友好的な宇宙人描写でも話題となりました。

現在でも愛されるSF映画の金字塔『未知との遭遇』(1972)について、感想と考察、評価を交えて紹介していきます。

【『未知との遭遇』(1972)の評価】

項目 評価 点数
知名度 ★★★★★ 85点
配役/キャスト ★★★★☆ 70点
ストーリー ★★★★☆ 70点
物語の抑揚 ★★★☆☆ 60点
ドラマ性 ★★★★☆ 75点
他作品への影響 ★★★★☆ 80点

目次

『未知との遭遇』(1972)の作品情報と監督・キャスト


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作品情報

原題 Close Encounters of the Third Kind
製作年 1977年
製作国 アメリカ
上映時間 137分(ファイナル・カット版)
ジャンル ドラマ、SF

監督とキャスト

監督 スティーヴン・スピルバーグ
キャスト・出演者1 リチャード・ドレイファス
役名 ロイ・ニアリー
日本語吹き替え(声優) 入江崇史
キャスト・出演者2 フランソワ・トリュフォー
役名 クロード・ラコーム
日本語吹き替え(声優) 井上倫宏
キャスト・出演者3 テリー・ガー
役名 ロニー・ニアリー
日本語吹き替え(声優) 百々麻子
キャスト・出演者4 メリンダ・ディロン
役名 ジリアン・ガイラー
日本語吹き替え(声優) 八十川真由野

『未知との遭遇』(1972)のあらすじ

宇宙船を目撃する人々(C)1977,1980 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES,INC.ALL RIGHTS RESERVED.

魔の三角海域・バミューダトライアングルに消えたはずの戦闘機やタンカーが世界各地に出現。

時を同じくして、アメリカのインディアナ州では原因不明の停電事故が起きた。

そんな中、幼い子供たちの父親である電気技師・ロイシングルマザーのジリアンは、偶然にも未確認飛行物体と遭遇

この日を境に、不思議なイメージが頭から離れなくなってしまう

神経衰弱に陥り、家族に見放されてしまったロイと息子・バリーを謎の宇宙船に誘拐されてしまったジリアン。

真実を追い求める二人は、ある出来事をきっかけに再会し、衝撃の瞬間を目のあたりにすることに……。

『未知との遭遇』(1977)の感想と考察

何かを見る少年© This content is subject to copyright. - Image courtesy gettyimages.com

『未知との遭遇』(1977)の感想と考察について詳しく書いていきます。

『未知との遭遇』(1977)の意味:「預言者」の物語

『未知との遭遇』(1977)は、UFOを目撃した登場人物たちが「あるイメージ」にとらわれ、次第におかしくなっていく様を描いたドラマです。

そのストーリーゆえに「訳が分からない」「不気味だ」ともいわれる本作ですが、果たして、この展開は何を意図していたのでしょう。

それを紐解く重要なキーワードとして、劇中にも登場した有名な映画『十戒』(1956)の存在が挙げられます。

『十戒』(1956)は「旧約聖書」の一節「出エジプト記」を原作として作られたスペクタクル映画で、預言者モーセの苦難と葛藤を描いています。

不思議な光に神からの啓示を受けたモーセが周囲からの反発を受けながら、自分の信念に従って行動を起こす物語は、まさしく本作と共通しているといえるでしょう。

『未知との遭遇』(1977)では「神からの啓示」を「宇宙船との遭遇」という設定に差し替えることで、まるでロイやジリアンを「預言者」のように描いた。

そのため、「宇宙人の遭遇」という一見、現実離れした題材を、キリスト教徒のアメリカ人が共感しやすいように描いたのが本作といえるのです。

それを踏まえると、宗教の理解が比較的浅い日本の観客の中で「全く意味が分からない」という意見がみられるのも、納得がいく事実でしょう。

『未知との遭遇』(1977)でロイが山に執着するのはなぜなのか?

『未知との遭遇』(1977)の劇中では「デビルスタワー」と呼ばれる山に執着し、常軌を逸していく主人公の姿が印象的でした。

なぜ、監督は、あるイメージにとらわれる人々を狂気的に描いたのでしょうか。

筆者は、そこに「信じることに対して夢中に没頭すること」を強調する働きがあったのではないかと考えています。

本作の興奮はクライマックスの宇宙船が登場するシーンで頂点に達するといえます。

社会的に見ておかしいと思われていた主人公・ロイや息子を誘拐されたジリアンが正しかったことが証明され、価値観は見事に反転されます

そのカタルシスを盛り上げる一つの要素として、主人公たちを狂気的に描くことが選ばれたのだと僕は考えています。

真実を疑うことなく、他者に惑わされない彼らの姿は、まさしく聖人そのもの

感想の部分でも本作を「預言者の物語」と述べましたが、そう考えれば、それらの描写にも、ある程度の納得がいくのではないでしょうか。

子供の心を持った大人への救済

『未知との遭遇』(1977)の主人公・ロイは、一貫して「子供のような心」を持った大人として描写されています。

自宅に鉄道模型のジオラマを設置し、家族と観に行く映画を決める際には『ピノキオ』(1940)を強く主張するなど、その面はとりわけ序盤で強調されていました。

そして、ロイは宇宙船を目撃してからというもの、その存在に執着するように、一途にのめりこんでいきます。

一つの物事に没頭し、それが頭から離れなくなり、居ても立っても居られなくなること。

これは、まさに主人公が子供の心を持ち続けているという確かな証明といえるでしょう。

また、物語のクライマックス、ロイが宇宙人と遭遇するシーンでは、わずかながら、『ピノキオ』(1940)の挿入歌「星に願いを」の一節が流れます。

これは子供の心を持ち続けたがゆえに、周囲からは認められなかった主人公が、宇宙人たちには認められ、救済されたことを意味しているのです。

ちなみに、特別編では、追加された宇宙船内部のシーンやエンドロールでも繰り返し「星に願いを」が使われており、「救済」の面がより強調されています。

宇宙人の目的とはなんだったのか?

『未知との遭遇』(1977)における宇宙人の目的とは一体、なんだったのでしょうか。

残念ながら、本作でそれが明かされることはありません

つまり、こればかりは観客の想像に委ねられてしまうわけです。

僕自身は誘拐された人々を解放することで、人類との良好な関係性を築こうとしたと解釈しましたが、皆さんはどうでしょうか。

もしかしたら、宇宙人たちが人類を油断させておいて攻撃をするというアイデアを考えた人もいるかもしれません。

このように、彼らの目的が何だったのかを考えること。

それも本作が持つ興味深い点の一つなのかもしれません。

『未知との遭遇』(1977)のリアリティ:SF少年・スピルバーグの実話

『未知との遭遇』(1977)の物語は、監督の幼少期の体験を基にしていると言われています。

幼い頃、電気技師だった父の車に乗せられ、美しい夜空を見に行ったという経験はロイの息子たちに、そして、大人になってもおもちゃ好きな監督の姿は、鉄道模型に魅了されるロイの姿に投影されています。

また、周囲から理解されない主人公像というのは、ユダヤ人失読症だった監督が、幼い頃に受けていたいじめに大きく反映されているようです。

他にも両親が離婚した過去はロイの家族で再現され、SFという描写の中に彼の実体験が盛り込まれたことで、単なるSFでは終わらない深い人間ドラマが生まれたといえるのです。

『未知との遭遇』(1977) の疑問やトリビアを解説

何かを見上げるロイ© This content is subject to copyright. - Image courtesy gettyimages.com

『未知との遭遇』(1977)の音階が持つ意味とは?

『未知との遭遇』(1977)において、とりわけ印象的な要素は「五音音階」の音楽と言えるでしょう。

「レ・ミ・ド・ド・ソ」で構成されたメロディは宇宙人に対する唯一の伝達方法として、クライマックスでは観客に思わぬ感動をもたらしてくれます。

劇中でインド民族が祈りのように捧げていたこの音階は、実際にアジアを中心に使われており、まさしく「東洋の感性」を代表するもの。

そのため、西欧の登場人物であるUFO学者ラコームたちが電子機器を使い、それらを再現する様子は「文明の融合」を見事に描写した表現と言えます。

ちなみに、音や色を組み合わせて人間が作り出した独自の言葉は「人工言語」と呼ばれているそう。

(1817年、フランスの作曲家・ジャン・フランソワ・シュドルが考案した「ソルレソル」が起源だと言われています。)

本作の神秘的なメロディはオリジナルとなり、監督が作曲家・ジョン・ウィリアムズに「5音」という制限にこだわって制作してもらったという逸話もあるようです。

『未知との遭遇』(1977)の宇宙人は本物? 実話なのかを解説

『未知との遭遇』(1977)の宇宙人は本物で、内容は実話なのか?

『未知との遭遇』(1977)のクライマックスに登場する宇宙人は本物ではありません

これは後の監督作品にも代表される特殊効果の賜物といえるのです。

また、クライマックスに登場する小さな人型宇宙人たちも、子供たちがマスクを被って演じたという裏話があります。

しかし、本作には、都市伝説的にささやかれる怪しいウワサがあります。

この点について事項で詳しく見ていきましょう。

『未知との遭遇』(1977)の都市伝説

『未知との遭遇』(1977)の都市伝説的にささやかれる怪しいウワサとは、本作が「人類にUFOを受け入れる訓練として作られた」ということ。

近年、この話題は日本でも都市伝説という形で有名になっていましたが、果たして、実際はどうだったのでしょう。

最近明らかになった情報によると、撮影中、スタッフ40人に対して、天文学者・ハイネック教授によるレクチャーが行われていたそう。

そして、レクチャーに参加していた一人・ボブ・バラバンは当時の制作日記の中で、このような文面を書き残したといわれています。

「この映画は人類が実際のUFOの飛来を受け入れるために必要なトレーニングの一部であり、秘密裏に政府のUFO担当部署がスポンサーになっている」

果たして、これが真実なのかかどうかは未だに謎ですが、公開当時の大統領とスピルバーグ監督がある重大事項を話すため、接触していたというウワサもあるといわています。

制作の裏に隠された様々なミステリー

それも本作が未だに愛されている理由の一つなのかもしれません。

『未知との遭遇』(1977)の原作や元ネタ、モデルとは?

『未知との遭遇』(1977)には明確な原作はありません

本作公開後、監督みずから執筆した小説版が出版されましたが、それ以前に作品の原作となったものはなく、様々なものがモデルになったと言われています。

今回は、その中でも、特に影響を与えたものを3つ紹介していきます。

モデル①:監督の実体験

『未知との遭遇』(1977)の序盤、UFOと遭遇した主人公・ロイが妻と子供たちを連れ、夜の街を車で繰り出すシーンが登場します。

これはスピルバーグ監督が5歳だった頃、実際に父親に連れられ、流星が流れる夜空を見上げた経験を基にしているそうです。

本作の特別編ではエンドクレジットに名曲『星に願いを』を使用することにこだわっていた監督ですが、その理由はこの経験にもあるのかもしれません。

モデル②:ハイネック教授の著書

『未知との遭遇』(1977)の脚本を書く際に参考にした本として、監督は天文学者でUFO研究家のジョーゼフ・アレン・ハイネックの著書を挙げています。

『The UFO Experience: A Scientific Inquiry』という著書は、日本では『第三種接近遭遇』(旧題:『UFOとの遭遇』)というタイトルで出版されました。

結果的にハイネックは本作のスーパーバイザーとなり、スタッフにレクチャーを行ったほか、本編にカメオ出演するなど、映画にも直接的に関わることになります。

モデル③:ウォーターゲート事件

後に発売された本作の 40 周年アニバーサリー・エディション特典映像では、監督が「ウォーターゲート事件」を参考にしていたことが明かされました。

地球外生命体の存在が注目される中、政府の隠蔽工作が明らかになった事件の存在は大きく、政府に対する疑念が制作のきっかけとなったそうです。

劇中では、宇宙人の存在を民間人には知られないように政府が様々な工作を仕組む描写がちりばめられていましたが、それらの要素には実在の事件が反映されているといえるでしょう。

『未知との遭遇』(1977)のオリジナル版と特別編、ファイナル・カット版の違いとは?

『未知との遭遇』(1977)には、現在、3つのバージョンが存在しています。

以下では、これら3バージョンの特徴を順番に紹介していきます。

①『未知との遭遇』(1977)オリジナル劇場版


原題 Close Encounters of the Third Kind
製作年 1977年
上映時間 135分

まとめ:最初に劇場で公開されたスタンダードなバージョン。

    『未知との遭遇』(1977)オリジナル劇場版の内容
    • 序盤、ロイの家族を描くシーンにて「ピノキオ」のおもちゃが登場し、鉄道模型で遊ぶロイが強調される。
    • ロイの知人から電話がかかってくる。
    • ロイが変電所に行く。
    • ロイが車でトンネルを疾走するシーンが数秒長い。
    • 家族でUFOを見に行くシーンにて「月ロケットが何だ。ハイウエーの方が先端を行ってる」とおじいさんが語る。
    • 失業した直後のロイがベッドの枕を見つめ、何かを思いつく。

    ②特別編


    原題 Close Encounters of the Third Kind: Special Edition
    製作年 1980年
    上映時間 132分

    まとめ:宇宙船内部が登場し、ロイの「子供っぽい一面」が強調されたバージョン。

    『未知との遭遇』(1977)特別版の内容
    • 「ピノキオ」のおもちゃが登場せず、ロイが息子に「分数」を教えたり、休日の過ごし方で家族と揉めるシーンがある。
    • 知人からの電話のシーンが変更され、ロイが変電所に行くシーンはカットされている。
    • ロイがトンネルを疾走するシーンが短くなり、その前にトンネルを進む車の引きのカットが写されている。
    • 家族とUFOを見に行くシーンで、意味ありげにマクドナルドの看板が映し出される。(元々は似た形状のUFOが登場する予定だった。)
    • モンゴルのゴビ砂漠で消えたはずのタンカーが発見される。
    • フランス人UFO学者ラコームが有識者に「五音音階」を説明する場面で、参加者が席を立って拍手をする場面がある。
    • 精神異常をきたしたロイを心配し、風呂場にむかった妻が泣きじゃくる彼を発見し、家庭崩壊が進行する場面がある。
    • ロイが家族に見放されるシーンが、より短くなっている。
    • クライマックスに宇宙船の内部が映し出され、ロイが宇宙人に祝福されるとともに「星に願いを」が流れる。
    • エンドロールの終盤で「星に願いを」が流れる。

    ③『未知との遭遇』(1977)ファイナルカット版


    原題 Close Encounters of the Third Kind: Director's Cut Edition
    製作年 2002年
    上映時間 138分

    まとめ:追加シーンはなく、オリジナル劇場版と特別版を混ぜ合わせたハイブリットバージョン。

    『未知との遭遇』(1977)ファイナル・カット版の内容
    • ロイと家族のシーンは特別編に準拠している
    • ゴビ砂漠のシーンは本作でも同様に採用されている
    • ロイが家族と食事をするシーンが若干、短くなっている。
    • クライマックス、宇宙船内部のシーンはカットされ、エンドクレジットに「星に願いを」も使用されていない。

    このように3つのバージョンにはそれぞれの特色があり、現在発売されているブルーレイディスク版では全てのバージョンを確認することが出来ます。

    『未知との遭遇』(1977)の最後は? ラストシーンや結末を解説

    『未知との遭遇』(1977)の最後・結末

    自分たちの頭から離れないあるイメージの正体が、ワイオミング州の「デビルスタワー」だと確信したロイとジリアンの2人は、命からがら現地にたどり着きます。

    政府の職員たちによる妨害も乗り越え、何とか「デビルスタワー」の壁面まで登り詰めた二人。

    彼らがそこで見たのは、「デビルスタワー」の裏に隠された大きな基地でした。

    政府がひた隠しにしてきた真実を知ったのも束の間、彼らの頭上には数多くの宇宙船が飛んできます。

    自分たちが間違っていなかったことを再確認した二人。

    政府は唯一のコミュニケーションツールである「五音音階」を使用し、UFOたちとの交信を試みることになります。

    見事、コミュニーケーションは成功し、帰っていく宇宙船に職員たちは安堵

    しかし、間髪を入れず、次は「デビルスタワー」を覆い隠すほどの巨大な母船「マザーシップ」が現れました。

    あまりの大きさに圧倒される人間たち

    そして、基地に降り立ったマザーシップは、その中から次々と失踪していた人間たちを解放します。

    その中には、ジリアンの息子・バリーも……。

    ジリアンは感動の再会を果たし、ロイは宇宙船の内部へと迎え入れられることになりました。

    人類とわずかながらのコンタクトを図り、意思疎通を果たした宇宙人たち。

    彼らはロイを連れて、再び宇宙の彼方、みずからの故郷へと帰っていくのでした……。

    『未知との遭遇』(1977)のラストはハッピーエンドなのか?

    人によっては、かなり不気味とも捉えられてしまうラストシーンですが、僕自身はロイにとって、これ以上のものはないハッピーエンドだったのではないかと考えています。

    宇宙船と遭遇する以前の段階から、そもそも子供のような無邪気な一面は家族に認められてはいなかったロイ。

    (序盤、家族の会話で『ピノキオ』を必死に推す彼の姿からも、それは強調して描かれていました。)

    妻や家族にも捨てられ、今やどん底になってしまった彼を救ってくれる存在、それは、彼が信じ続けた未知の存在に違いなかったはず。

    彼らに認められ、祝福されるように宇宙船へと足を踏み入れる彼の姿は、まさしく幸福の絶頂といえるでしょう。

    本作では、この後、ロイがどうなったかが描かれることはありません。

    しかし、居場所を見つけた彼は、この後も幸せに暮らしたのではないかと僕は考えています。

    【レビュー】『未知との遭遇』(1977)の評価・評判

    宇宙船が飛来するデビルスタワー©Kobal/COLUMBIA/TheKobalCollection/WireImage.com

    【つまらない?】低評価のレビュー

    様々なレビューサイトを確認したところ、本作の批判意見には以下のようなものがありました。

    2.5/5.0 Filmarks
    よくわかりませんでした。何が目的だったんでしょう。人間も何がしたかったんでしょうね。

    2.0/5.0 映画.com

    クライマックスで奏でられる5音階のメロディと眩い光と色彩を放つUFOが圧巻。ETの原点となるような異星人の登場にも驚いた。ただストーリーがチグハグで分かり難く不満が残る。

    2.0/5.0 Yahoo映画

    内容がよくわからなかった。
    ただ有名な作品もあって最後まで観てしまう力があった。
    これらの感想をみると、メッセージが分かりづらく、単純明快とは言い難い独特なストーリーに不満を抱いている人は多いようです。

    【面白い?】高評価のレビュー

    一方、本作を評価する意見には以下のものがありました、

    4.8/5.0 Filmarks
    終盤までは、正直細々した小さい人間たちのUFOを巡るお話なんだけど、ラストにかけての未知との遭遇シーンには、底知れない感動が待っている。

    5.0/5.0 映画.com
    後に数々のSF映画を撮り続けるスピルバーグ監督の原点にして最高傑作とも言える作品です。
    ラストのUFOが到着し、宇宙人がアメリカに降り立った時に人類はどう感じたのか。

    5.0/5.0 Yahoo映画
    初めて見ましたが、視覚にも聴覚にも奪えそうな内容でしたね。公開当時29歳のスピルバーグ監督が描きたかったSFとパニック風状態になりそうな謎の音楽、ちょっとゆるめの家族映画と3つの要素があったね。

    それぞれの意見を比べてみると、独特なストーリーゆえに、好き嫌いはかなり分かれる作品と言えそうです。

    また、スピルバーグ作品だからといって分かりやすい娯楽大作をイメージすると、肩透かしをくらってしまうのかもしれません。

    『未知との遭遇』(1977)の総合評価:人間ドラマの傑作

    降り立った宇宙船© This content is subject to copyright. - Image courtesy gettyimages.com

    『未知との遭遇』(1977)は上記で述べてきた通り、不思議な物語ゆえ、「よく分からない」という意見も多い作品です。

    しかし、その裏には監督自身の人生が反映されており、描いていたのはSF要素だけでなく、深い人間ドラマだったことが分かります。

    また、変化を受け入れられない大衆の描写や、「誰も一人ではない」ことが分かる物語は、一人一人の結束を求められる現代だからこそ響くテーマだったのではないでしょうか。

    是非、観たことがない人も途中でリタイアした経験がある人も、いま一度、思いを馳せながら、鑑賞してほしい色褪せないSF映画の金字塔でした。

    『未知との遭遇』(1977)はエンドロール後に本編はある?

    『ピノキオ』(1940)の一場面© 1940 - Walt Disney Studios. All rights reserved.

    『未知との遭遇』(1977)のエンドロール後に本編はありません

    しかし、エンドロールで故郷へと帰るマザーシップ(巨大な宇宙船)の姿を観ることが出来ます。

    また、特別版ではエンドロールの終盤に「星に願いを」が流れるため、宇宙人に認められたロイの喜びに深い共感を覚えることでしょう。

    この作品を見た人におすすめ

    『十戒』(1956)



    本作の元ネタとも言われている古典映画の名作

    「旧約聖書」の「出エジプト記」を題材としたスペクタクル映画で、劇中にも映像が登場しています。

    また、宇宙船が来訪する場面の雲の動きは、『十戒』の本編で紅海が割れる場面の雲の動きとそっくりだと言われています。

    『宇宙人ポール』(2011)


    さまざまなSF映画のパロディがちりばめられたコメディ映画。

    突然、空からやって来た宇宙人ポールを、冴えないオタク男性2人が匿う奇想天外な珍道中を描いています。

    劇中では、本作でも印象的だった「デビルス・タワー」がカギとなったり、宇宙人との交信で使われた有名な「五音音階のメロディ」も使用されます。

    『メッセージ』(2016)


    本作同様、突如、飛来した宇宙人と交信をする人々を描いた傑作SF映画

    「言語」という分野や「時間」を巡る概念の捉え方が斬新な一作で、本作と似た題材でありながらも全く異なる感動を与えてくれる作品です。

    本作の公開40 周年を記念して制作されたアニバーサリー・エディションの特典映像では、スティーヴン・スピルバーグ監督も大絶賛していました。

    本作を含めたSF映画の名作はこちら!

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