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僕のワンダフルライフ_感想・考察

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)は犬として何度も生まれ変わりながら、いろいろな飼い主と出会い、やがて奇跡が起こる感動の映画です。

可愛い犬の姿はもちろん、田舎の風景や音楽も印象的。

犬好きな人や愛犬がいる人には、ぜひ観ていただきたい作品になっています。

泣けて、笑える犬と人間の絆を描いた『僕のワンダフル・ライフ』(2017)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の作品情報


僕のワンダフル・ライフ (吹替版)

作品情報

原題:A Dog's Purpose
公開年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:98分
ジャンル:ファンタジー

監督とキャスト

監督:ラッセ・ハルストレム
代表作:『ギルバート・グレイプ』(1993)『くるみ割り人形と秘密の王国 』(2018)

出演者:ジョシュ・ギャッド/吹替:高木渉(ベイリーの声)
代表作:『アナと雪の女王』シリーズ『美女と野獣』(2017)

出演者:デニス・クエイド/吹替:大塚明夫(イーサン)
代表作:『オーロラの彼方へ』(2000)『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)

出演者:ペギー・リプトン/吹替:松岡洋子(ハンナ)
代表作:『誘惑の接吻』(2000)『みんな私に恋をする』(2010)

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)のあらすじ

ベイリー:ⓒUniversal Studios

1回目生まれた時は、子犬の時に野犬として捕らえられてしまい、短い“犬生”で終わってしまう。

2回目はレッドのレトリバーとして生まれ、檻の中に入れられていたところを脱走。

しかし、売ったら金になると企んだ2人組の男に捕らえられてしまい、車の中に入れられ放置されてしまう。

夏であったため車内の温度が上がり、意識が朦朧としかけたところで、買い物に来ていたイーサンとイーサンの母エリザベスに救助される。

イーサンは犬を連れて帰り、エリザベスと共に「犬を飼いたい」と父を説得。

父の許しが出て、犬を飼えることになったイーサンはベイリーと名付け、大切に育てていく。

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の感想と考察

ベイリーとじゃれ合うイーサン:ⓒUniversal Studios

犬好きにはたまらない!

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)はとにかく、犬好きな人、愛犬がいる人にはたまらない映画になっています。

なぜなら犬が主人公でもあり、作品を通して様々な犬の種類が登場!

可愛い犬の姿がたくさん観られます。

本作の特徴となっているのが、犬の気持ちを読み上げるナレーション(心の声)があること。

普段は聞くことができない愛犬の気持ちが伝わってくるような感覚になりますし、ユーモアもあって楽しめる点になっています。

また、犬と飼い主の絆を描いた映画でもあるので、観終わった後は愛犬がとても愛おしくなること間違いなし!

本作で犬(ベイリー)は3回生まれ変わるのですが、その間に飼い主も入れ替わります。

飼い主と共に喜びも悲しみも分かち合い、癒しも与えてくれる犬は人間の最高のパートナーだと心から思えます。

人間と犬の絆に感動

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)では人間と犬の絆に感動します。

ベイリーは最愛の飼い主であるイーサンに会うため、50年で3回も生まれ変わります。

初めて会った時、少年だったイーサンもすっかり初老の男に。

それでもベイリーはイーサンを忘れず、イーサンに会いにいきます。

イーサンとベイリーの再会はとても感動的で、この場面が一番、犬と人間の絆を強く感じられる場面でした。

もちろんこの他にも、犬と人間の絆を感じられるシーンはたくさんあるので、ぜひ注目して観てみてください!

愛犬といっしょに観たら、より一層、感動できるかもしれません。

【ネタバレあり】『僕のワンダフル・ライフ』(2017)原作や元ネタは?

ティノとマヤ:ⓒUniversal Studios

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の原作は、2010年に発行されたW・ブルース・キャメロンの小説『野良犬トビーの愛すべき転生』です。

この小説は感動の犬物語として、49週全米ベストセラー・ランキング入りしました。

著者のW・ブルース・キャメロンは、この他にも『僕のワンダフル・ジャーニー』、『名犬ベラの650㎞の帰宅』など犬を題材にした小説を執筆しています。

興味がある方は読んでみてはどうでしょうか。

転生する度に変わる犬の種類! 犬の名前と死因や飼い主との関係性を解説

ベイリーとイーサン:ⓒUniversal Studios

犬の種類1.ゴールデン・レトリバー/ベイリー

第1の転生はゴールデン・レトリバーのベイリーです。

ベイリーは少年のイーサンに救われる形で出会い、彼の家で飼われることに。

イーサンの恋人になるハンナとも出会いました。

ベイリーはイーサンが青年になるまでいっしょに過ごしましたが、腎臓の弱まりによる病気(老衰)により、イーサンやエリザベスに見守られながら寿命を全うします。

本作の中では一番関係性の強いパートナーです。

犬の種類2.ジャーマンシェパード/エリー

第2の転生はジャーマンシェパードのエリーです。

エリーは警察官であるカルロスと過ごし、日々の訓練をこなしながら、警察犬として活躍。

孤独に生きるカルロスに寄り添いました。

誘拐犯に噛みつき、カルロスの危機を救いますが、犯人に撃たれて死んでしまいます。

犬の種類3.コーギー/ティノ

第3の転生はコーギーのティノです。

ティノは女子大生のマヤとペットショップで出会い飼われることに。

ティノはマヤの恋愛、結婚、出産という人生の重大な時期をいっしょに過ごし、彼女の子供とも楽しく過ごします。

また、マヤの夫となるアルが飼っていた大型犬ロキシーともいっしょに過ごし、老衰による寿命を全うするまで幸せな犬生を送りました。

犬の種類4.オーストラリアンシェパードとセントバーナードのミックス犬/ワッフルズ

第4の転生は、オーストラリアンシェパードとセントバーナードのミックス犬のワッフルズです。

ワッフルズはウエンディという女性に引き取られて飼われることに。

しかし、恋人であるヴィクトールから嫌われ、一年中鎖に繋がれ、遊ばれることもなく放置されてしまいます。

警察から動物虐待だと警告が来ますが、状況は変わらず。

ある日、ヴィクトールにより車の荷台に乗せられて、捨てられてしまいます。

しかし、その後、イーサンとの再会を果たします。

【ネタバレあり】『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の最後は? ラストシーンや結末を解説

ティノとマヤ:ⓒUniversal Studios

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の最後は、ベイリーとイーサンが50年の時を経て再会。

10代の頃に別れてしまったイーサンとハンナをベイリーが引き合わせ、2人は結ばれます。

さらに、イーサンが少年の頃に教えた技を披露したことで、イーサンは迷い犬(バディ)がベイリーだと悟り、本当の再会を喜び合うというラスト。

伏線の回収が上手くできていましたし、イーサンとベイリーの絆に心温まる感動的なラストでした。

ベイリーが最後に語るナレーションも印象的。

犬生を繰り返して学んできたのは

もちろん楽しむこと

困っている人を探し救うこと

好きな人をなめ

過去をいつまでも悲しまず

未来を憂いもしない

ただ今を生きる

今を一緒に生きる

それが犬の目的

素敵な言葉ではないでしょうか。

犬の目的になっていますが、人間の目的としても違和感がないです。

この世に生を受けたのなら、犬も人間も関係なく、目的は一つなのかもしれません。

人生の目的を見失ってしまったら思い出したい言葉です。

【レビュー】『僕のワンダフル・ライフ』(2017)の評価・評判

ベイリー、イーサン、ハンナ:ⓒUniversal Studios

【つまらない?】低評価のレビュー

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)はどのような低評価がなされているのでしょうか。

映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

・最後のシーンをやりたいだけで、映画自体は薄くて軽くて、あざとい内容だと感じました
・ストーリー自体はどこかで見たようなお涙頂戴モノで今更感動したり驚くようなところはありません
・イーサンとの物語が主軸なのは分かるが、その他の飼い主エピソードがやや雑なのが少し残念

という低評価レビューがありました。

確かにイーサン以外の飼い主のエピソードがやや短いです。

もう少しエピソード膨らませたり、伏線として使うなどの工夫があれば、良かったのかもしれません。

【面白い?】高評価のレビュー

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)はどのような高評価がなされているのでしょうか。

映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

・ずっと同じ子を想う気持ちが繋がっている温かさに心を奪われました
・想像を遥かに上回る感動傑作でした
・動物が好きな人特に犬が好きな人には楽しめる考えさせられる泣ける作品だと思う

など、「泣ける」「感動する」というレビュー多数!

他の人の所へ生まれ変わっても人間を愛そうとする姿や、人間と犬が心を通わせる姿に感動する人が多いようです。

また、ラストでベイリーがイーサンの所に戻ってきた場面に泣けたという人も。

犬好きな人だけが感動できる話かと思いきや、「犬が苦手な人でも関係なく感動出来る」というレビューもありました。

日本のレビューサイトの点数は5点満点中3.7という高評価にも納得です。

『僕のワンダフル・ライフ』(2017)のまとめ

ベイリーとイーサン:ⓒUniversal Studios

犬と人間が心を通わせる姿に心温まる『僕のワンダフル・ライフ』(2017)。

とてもハートウォーミングな作品でした。

転生を題材にした脚本、犬が可愛い点も良かったです。

犬好きな人や愛犬がいる人はもちろん、犬好きでない人もハッピーになれると思うので、ぜひ観ていただきたい作品。

本作がきっかけで犬が好きになり、犬を飼いたくなるかもしれません。

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