
くりっとした大きな目とちょっとハスキーな低めの声、確かな演技力が魅力的な女優エマ・ストーン。
ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(2016)でアカデミー賞主演女優賞を獲得し、名実ともに大女優になった今も、その気さくな雰囲気と豪快な笑顔は変わらぬまま。
今回は、そんなエマ・ストーンが出演しているおすすめの映画15選をお届け!
見逃しているいる作品がないか、ぜひチェックしてみてください。
【編集部おすすめのエマ・ストーン映画】
順位 | 作品名 | 対象 | おすすめ度 |
1位 | ラ・ラ・ランド | 友人、恋人、家族 | ★★★★★ |
2位 | 女王陛下のお気に入り | 友人、恋人 | ★★★★☆ |
3位 | ラブ・アゲイン | 友人、恋人、家族 | ★★★★☆ |
エマ・ストーンの映画とは? 特徴や歴史も解説
エマ・ストーンの映画とは、コメディもシリアス・ドラマも何でも演じ切るエマ・ストーンが出演している映画のことです。
エマ・ストーン映画の特徴
大女優でありながら自然体で飾らない雰囲気を持つエマ・ストーンは、誰からも愛される等身大のヒロインを演じることが多いようです。
オスカー常連となってからも、駆け出しの頃に出演したコメディ『ゾンビランド』(2009)の続編に律儀に出演していることから、自分が愛する作品には売れてからも出続けるという強い意志が感じられます。
それこそが、業界内にも友人が多く、名だたる監督たちから支持される所以ではないでしょうか。
エマ・ストーン映画の歴史
テレビドラマからキャリアをスタートさせたエマは、2007年の『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で映画デビュー。
映画ファンの間でも人気が高いコメディ『小悪魔はなぜモテる?!』(2010)で初主演を飾り、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネートされました。
以降、コメディからドラマまであらゆるジャンルの作品に出演し、アクション大作『アメイジング・スパイダーマン』(2012)では、ヒロインのグウェン・ステイシー役に大抜擢。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)や『ラ・ラ・ランド』、『女王陛下のお気に入り』(2018)といった賞レースを賑わせるアート色の強い作品にも積極的に出演し続けています。
いつも吹き替えを担当しているのは?
これまで最も多く担当しているのは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、『アロハ』(2015)、『ラ・ラ・ランド』、『女王陛下のお気に入り』と4作品を務める武田華。
続いて『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』(2008)、『ゾンビランド』の甲斐田裕子、『マジック・イン・ムーンライト』(2014)、『教授のおかしな妄想殺人』の志田有彩などがいます。
『鋼の錬金術師』でお馴染みの朴璐美も、アニメーション映画『クルードさんちのはじめての冒険』(2013)でエマの声を担当しました。
まとめると以下のようになります。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『アロハ』『ラ・ラ・ランド』『女王陛下のお気に入り』 | 武田華 |
『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』『ゾンビランド』 | 甲斐田裕子 |
『マジック・イン・ムーンライト』『教授のおかしな妄想殺人』 | 志田有彩 |
『クルードさんちのはじめての冒険』 | 朴璐美 |
エマ・ストーン映画のおすすめ一覧
作品名 | 監督 | 作品時間 | 迫力 | ジャンル | おすすめ度 |
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007) | グレッグ・モットーラ | 113分 | ★★★☆☆ | コメディ | ★★★★☆ |
『ゾンビランド』(2009) | ルーベン・フライシャー | 87分 | ★★★★☆ | ホラー、コメディ | ★★★★☆ |
『小悪魔はなぜモテる?!』(2010) | ウィル・グラック | 92分 | ★★☆☆☆ | コメディ、恋愛 | ★★★★☆ |
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』(2011) | テイト・テイラー | 146分 | ★★☆☆☆ | ドラマ | ★★★☆☆ |
『ラブ・アゲイン』(2011) | グレン・フィカーラ ジョン・レクア | 118分 | ★★☆☆☆ | ドラマ | ★★★★☆ |
『L.A.ギャングストーリー』(2012) | ルーベン・フライシャー | 113分 | ★★★☆☆ | アクション、クライム | ★★★☆☆ |
『アメイジング・スパイダーマン』(2012) | マーク・ウェブ | 136分 | ★★★★☆ | アクション | ★★★☆☆ |
『クルードさんちのはじめての冒険』(2013) | クリス・サンダース カーク・デミッコ | 98分 | ★★★☆☆ | ファミリー | ★★★★☆ |
『マジック・イン・ムーンライト』(2014) | ウディ・アレン | 98分 | ★★☆☆☆ | 恋愛 | ★★★☆☆ |
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014) | アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ | 119分 | ★★★☆☆ | ドラマ | ★★★★☆ |
『教授のおかしな妄想殺人』(2015) | ウディ・アレン | 95分 | ★★☆☆☆ | 恋愛 | ★★★☆☆ |
『アロハ』(2015) | キャメロン・クロウ | 105分 | ★★☆☆☆ | 恋愛 | ★★★☆☆ |
『ラ・ラ・ランド』(2016) | デイミアン・チャゼル | 126分 | ★★★★☆ | 恋愛、ミュージカル | ★★★★★ |
『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017) | ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス | 122分 | ★★★☆☆ | 実話、ドラマ | ★★★☆☆ |
『女王陛下のお気に入り』(2018) | ヨルゴス・ランティモス | 120分 | ★★★☆☆ | ドラマ | ★★★★☆ |
オスカー受賞作から日本未公開作まで、バラエティ豊かなラインナップとなりました。
ここからは、それぞれの見どころやストーリーについてご紹介します!
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)脱・童貞を目指す高校生たちが大奮闘!
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 113分 | ★★★★☆ |
【『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の監督&キャスト】
監督 | グレッグ・モットーラ |
キャスト | ジョナ・ヒル |
キャスト | マイケル・セラ |
『はじまりのうた』(2013)や『15年後のラブソング』(2018)などの製作を務めたジャド・アパトー製作の青春コメディ。
セス(ジョナ・ヒル)、エヴァン(マイケル・セラ)、フォーゲル(クリストファー・ミンツ=プラッセ)のオタク3人組は、イケ女のジュールズ(エマ・ストーン)らから高校最後の卒業パーティーに呼ばれ大興奮。
そこでフォーゲルが作った偽IDで酒を買おうと目論むが…。
メインキャストはもちろん、途中、フォーゲル(a.k.aマクラビン)と意気投合するおバカな警官コンビ(ビル・ヘイダー&セス・ローゲン)も最高です!
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のエマ・ストーンの見せ場

こんな同級生がいたら好きになっちゃう⁉:© 2007 - Columbia/TriStar
本作で映画デビューを果たしたエマ・ストーンは、セスが脱・童貞の相手として狙いをつける同級生のジュールズを初々しく演じています。
友達も多く卒業パーティーを主宰するジュールズは、いわゆる“勝ち組”。遊びまくっているのかと思いきや、意外と周りのことを考え芯がしっかりしている女の子です。
隅から隅まで下ネタ満載の本作ですが、男同士の友情や青春もしっかり描かれており、“スーパーグッド”なエンディングまで目が離せません!
『ゾンビランド』(2009)ゾンビを倒して生き残る方法教えます!
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 87分 | ★★★★☆ |
【『ゾンビランド』の監督&キャスト】
監督 | ルーベン・フライシャー |
キャスト | ジェシー・アイゼンバーグ |
キャスト | ウディ・ハレルソン |
“ゾンビ”が苦手な人にもおすすめしたい、青春ホラー・コメディ映画『ゾンビランド』です。
謎のウイルスが蔓延しゾンビが蔓延る世界で、唯一生き残った胃弱の童貞コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、自ら考えた“生き残るための32のルール”を守り、なんとか生き延びていました。
そんなある日、ガンマンのタラハシー(ウディ・ハレルソン)と詐欺師姉妹に出会い、4人はゾンビがいないとされる遊園地“パシフィック・プレイランド”を目指すが…。
監督は『ヴェノム』(2018)のルーベン・フライシャーが務め、2019年には続編も製作されました。
『ゾンビランド』のエマ・ストーンの見せ場

ウィチタを演じたエマ・ストーン:Photo by Glen Wilson - © 2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
コロンバスが途中で出会う、美人姉妹の姉ウィチタをエマ・ストーン、リトル・ロックをアビゲイル・ブレスリンが演じます。
実は詐欺師の姉妹は、コロンバスとタラハシーを騙して彼らの車や武器を奪います。しかし、ウィチタに恋したコロンバスは、彼女たちを助けようと大奮闘!
『スーパーバッド~』に続き、またもや“童貞”に恋されるヒロインを演じたエマ。やはり、彼女が持つ“高嶺の花”過ぎない身近な雰囲気ゆえ、なのかもしれません。
『小悪魔はなぜモテる?!』(2010)学校の“ウワサ”にはご用心!
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 92分 | ★★★★☆ |
【『小悪魔はなぜモテる?!』の監督&キャスト】
監督 | ウィル・グラッグ |
キャスト | エマ・ストーン |
キャスト | ベン・パッジリー |
エマ・ストーンが初主演を果たした学園ラブ・コメディ。
高校生のオリーブ(エマ・ストーン)は、ひょんなことから友人に“H経験済み”だと嘘をついたことから遊び人だという噂が広まってしまいます。
さらに、噂を聞きつけた童貞を喪失したい男子から頼みでHの相手を“演じて”あげているうちに、いつの間にか学校一の“ビッチ”というレッテルを貼られてしまい…。
エマ・ストーンは、本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされています。
『小悪魔はなぜモテる?!』のエマ・ストーンの見せ場

どんどん垢抜けていくエマ・ストーン:Photo by Adam Taylor - © 2010 Columbia TriStar Marketing Group, Inc. All Rights Reserved.
童貞をはじめ恋愛に難を抱える男子から選ばれてしまうヒロインをまたまた演じたエマの等身大の魅力がここでも炸裂!
本当は優しくてかしこいオリーブが、自分を犠牲にしてでも友人のために優しい嘘をつく。
それがどんどん自分の首を締めていくことになるのですが、エマが演じると嫌味がなく、ついつい感情移入してしまいます。
ちょっと変な邦題ではありますが、観て損はない1本です。
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』黒人差別問題に立ち向かった記者の物語
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 146分 | ★★★☆☆ |
【『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』の監督&キャスト】
監督 | テイト・テイラー |
キャスト | エマ・ストーン |
キャスト | ヴィオラ・デイヴィス |
キャスリン・ストケットのベストセラーを『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016)のテイト・テイラー監督が映像化。
1960年代の米ミシシッピ州の片田舎。
幼少期から黒人のメイドたちに囲まれて育った記者志望のスキーター(エマ・ストーン)は、彼女たちの雇い主である白人のメイドに対する態度に疑問を持ち始めます。
その現状を明らかにするため、スキーターはメイドのミニー(オクタヴィア・スペンサー)らにインタビューを試みるが…。
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のエマ・ストーンの見せ場

カーリーヘアもよく似合ってます!:Photo by Dale Robinette - © DreamWorks II Distribution Co., LLC. ÊAll Rights Reserved.
黒人メイドが当たり前の時代、黒人が白人とトイレを分けられたり、不当な扱いを受けたりするのを目の当たりにしたスキーターは、ひるまずに自らの手で真実を取材することを決意。
正義感が強く曲がったことは大嫌い。自分が信じた道をブレずにまっすぐ進んでいくスキーターは、エマにピッタリな役柄です。
爽快なエンディングまでぜひお楽しみください。
『ラブ・アゲイン』(2011)様々な“愛”のカタチ
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 118分 | ★★★★☆ |
【『ラブ・アゲイン』の監督&キャスト】
監督 | グレン・フィカーラ ジョン・レクア |
キャスト | スティーヴ・カレル |
キャスト | ライアン・ゴズリング |
『フィリップ、きみを愛してる!』(2009)のコンビ監督が手掛けたラブ・コメディ。
熟年離婚を妻エミリー(ジュリアン・ムーア)に切り出された冴えない男キャル(スティーヴ・カレル)、ひょんなことからキャルをモテ男に変身させることになったプレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と、彼が一目惚れした美女ハンナ(エマ・ストーン)。
あらゆる登場人物の様々な愛が交錯する群像劇は、家族や恋人、友人など、大切な人の存在を改めて考えさせられる、なんとも温かい物語に仕上がっています。
『ラブ・アゲイン』のエマ・ストーンの見せ場

既にすごくお似合いな2人:Photo by BEN GLASS - © 2011 Warner Bros. Entertainment Inc.
本作でエマは、後に『ラ・ラ・ランド』でタッグを組むライアン・ゴズリングと共演。
ライアン演じる恋愛経験豊富なジェイコブの誘いにもなびかない、一筋縄ではいかない女性ハンナを好演しています。
なかでも、勢いでジェイコブの家を訪れてしまったハンナが、体の関係にはならずにお互いの過去の話をしながら朝を迎えるシーンはキュンキュン度MAX!
ハンナのセリフにもありますが、Photoshopで加工したかのようなライアンの筋肉美にも注目です。
『L.A.ギャングストーリー』(2012)大物ギャングVS6人の警察官の死闘
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 113分 | ★★★☆☆ |
【『L.A.ギャングストーリー』の監督&キャスト】
監督 | ルーベン・フライシャー |
キャスト | ジョシュ・ブローリン |
キャスト | ライアン・ゴズリング |
ロサンゼルスに実在したボクサー上がりのギャング、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)と、彼らに立ち向かった勇敢なロス市警の面々の激しい攻防を描いたクライム・アクション。
監督は『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーが務め、かの名作『アンタッチャブル』(1987)を彷彿とさせる激しい銃撃戦が描かれます。
ふてぶてしいギャングのボスを熱演したショーン・ペンはもちろん、ロス市警のメンバーにジョシュ・ブローリンやライアン・ゴズリング、アンソニー・マッキー、マイケル・ペーニャなど個性派俳優が勢揃いし、見応えたっぷりな一作。
『L.A.ギャングストーリー』のエマ・ストーンの見せ場

妖艶な雰囲気が漂うエマ演じるグレイス:© Lionsgate
本作でエマ・ストーンが演じたのは、ショーン・ペン演じるミッキー・コーエンの愛人グレイス。
これまでとは一味違った“ファムファタール”的な大人の雰囲気を漂わせ、ライアン・ゴズリング扮する凄腕刑事ジェリーと禁断の恋に堕ちていきます。
男たちばかりが全面で拳をぶつけ合う激しい作品の中で、唯一の清涼剤のような存在のエマ。やはり、その美しさが際立ちます!
『アメイジング・スパイダーマン』(2012)スパイダーマンの相手役に大抜擢!
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 136分 | ★★★☆☆ |
【『アメイジング・スパイダーマン』の監督&キャスト】
監督 | マーク・ウェブ |
キャスト | アンドリュー・ガーフィールド |
キャスト | エマ・ストーン |
サム・ライミ監督版の『スパイダーマン』3部作を、監督&キャストを一新してリブート。
監督は『(500)日のサマー』(2009)のマーク・ウェブ、スパイダーマンことピーター・パーカー役はアンドリュー・ガーフィールドが務めました。
幼い頃に失踪した両親の謎を追いオズコープ社に潜入したピーターは、そこで蜘蛛に刺され特殊能力を手に入れます。
その力を使いスパイダーマンとして悪と対峙していくピーターですが、“大いなる力には大いなる責任が伴う”のでした。
2014年には、続編『アメイジング・スパイダーマン2』も公開されています。
『アメイジング・スパイダーマン』のエマ・ストーンの見せ場

スパイダーマンの正体を知るグウェンの運命は…?:© 2012 - Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. **ALL IMAGES ARE PROPERTY OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC
サム・ライミ版のヒロインMJ(キルスティン・ダンスト)に代わり、『スパイダーマン』という大作のヒロイン、グウェン役に大抜擢されたエマ。
グウェンは学生でありながらオズコープ社で助手を務める才女ぶりを見せ、スパイダーマンとして活躍するピーターを影ながら支えるキーパーソンです。
本作での共演をきっかけに、アンドリュー・ガーフィールドと私生活でも恋人同士になりました。
『クルードさんちのはじめての冒険』(2013)原始人家族が初めて外の世界へ!
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 98分 | ★★★★☆ |
【『クルードさんちのはじめての冒険』の監督&キャスト】
監督 | クリス・サンダース カーク・デミッコ |
キャスト(声) | ニコラス・ケイジ |
キャスト(声) | エマ・ストーン |
『ヒックとドラゴン』(2010)のクリス・サンダースとカーク・デミッコが監督を務めた、ドリームワークスのファミリー・アニメーション。
外は危険がいっぱいだからと、ずっと洞穴の中で暮らしてきた父グラグ(声:ニコラス・ケイジ)率いるクルード一家。
しかし、好奇心旺盛な長女イーブ(声:エマ・ストーン)は外の世界を冒険してみたくてたまりません。
そんなある日、大地震が家族を襲います。
日本では劇場未公開ながら口コミで評判が広がり、“掘り出し作”として人気が高い一作。
『クルードさんちのはじめての冒険』のエマ・ストーンの見せ場

好奇心旺盛で元気いっぱいのイーブ:Photo by DreamWorks Animation - © 2013 - DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved
ルールを頑なに守る父の目を盗んでは外に飛び出すお転婆な長女イーブの声を担当したエマは、そのちょっと低めでハスキーな声がイーブの声にピタリとハマっています。
ずっと同じ場所にいても見える景色は変わらない。
恐怖から逃げずに立ち向かうこと、新しい扉を開く勇気を持つこと。
人生における大切なことがたくさん詰まっている素晴らしい作品なので、ぜひ家族揃ってお楽しみください。
『マジック・イン・ムーンライト』(2014)毒舌マジシャンと怪しい占い師の恋
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ イギリス | 98分 | ★★★☆☆ |
【『マジック・イン・ムーンライト』の監督&キャスト】
監督 | ウディ・アレン |
キャスト | コリン・ファース |
キャスト | エマ・ストーン |
ハリウッドでメキメキと頭角を現してきたエマは、巨匠ウディ・アレンの作品にも出演。
1920年代の南仏を舞台に、毒舌で頑固者の英国人マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)と、彼がそのタネを暴こうと近付くちょっと怪し気な占い師ソフィ(エマ・ストーン)の一風変わったロマンチック・コメディです。
コリン・ファースとエマ・ストーンの歳の差は28歳!しかしながら、そのアンバランスさが絶妙なコンビネーションを生み、キュートなカップルを体現しています。
『マジック・イン・ムーンライト』のエマ・ストーンの見せ場

エマ扮するソフィの個性的なファッションも見どころのひとつ:Photo by Jack English - © 2014 Gravier Productions, Inc
資産家の家族を騙しているという占い師ソフィのカラクリを暴こうと近付いたスタンリーですが、彼女の魅力的な笑顔と自由奔放な生き方にどんどん惹かれていってしまいます。
ここでも、誰もが虜になってしまう太陽のようなエマの笑顔が炸裂!
ちょっとレトロなファッションと南仏の景色も美しく、まさに眼福な一作です。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)再起を懸ける男の悲喜劇
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(字幕版)
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 119分 | ★★★★☆ |
【『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の監督&キャスト】
監督 | アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ |
キャスト | マイケル・キートン |
キャスト | エマ・ストーン |
第87回アカデミー賞で作品賞や監督賞など4部門を受賞したほか、各国映画祭で話題を呼んだ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作。
かつてスーパーヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡したものの、今は落ちぶれてしまった役者のリーガン(マイケル・キートン)が、再起を懸けてブロードウェイの舞台に挑んでいきます。
全編“ほぼ”ワンカットで撮影された手法が、途切れない緊張感とスリルを演出。
まさに唯一無二の魅力を持つエネルギッシュなブラック・コメディです。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーンの見せ場

エマの大きな目が際立つ!:© 2014 - Fox Searchlight
エマは、かつて薬物依存症で更生施設に入っており、今は父親の付き人をしているリーガンの娘サム役で登場。
少し難しい役ではありましたが、本作でアカデミー賞助演女優賞やゴールデン・グローブ賞助演女優賞など各賞にノミネートされ、名実ともに大女優への階段を確実に上っていきます。
一見よく分からないタイトルもきちんと回収されるので未見の人はチェックしてみてください。
『教授のおかしな妄想殺人』(2015)殺人に夢中(!)な哲学者とその教え子のすれ違いの恋!?
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 95分 | ★★★☆☆ |
【『教授のおかしな妄想殺人』の監督&キャスト】
監督 | ウディ・アレン |
キャスト | ホアキン・フェニックス |
キャスト | エマ・ストーン |
『マジック・イン・ムーンライト』に続き、再びウディ・アレン監督作に出演。
人生の意味を見失い暗闇の中を生きてきた哲学科教授のエイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日、悪徳判事の噂を聞きつけ、彼を殺すという完全犯罪を思い付く。
その方法を夢中で考えているうちにエイブの毎日は輝き出します。
日に日に魅力的になっていく彼に、教え子のジル(エマ・ストーン)は恋心を募らせて…。
頭の中での“殺人”に夢中な教授と、そんなことを考えているとはつゆ知らず惹かれていく教え子の“すれ違い”の関係が楽しめます。
『マジック・イン・ムーンライト』のエマ・ストーンの見せ場

等身大の女の子を演じたら右に出る者はいない⁉:© 2015 - Sony Pictures Classics
エマ演じるジルは、どこにでもいるような普通の学生。
優しい彼氏もいるのに、ちょっと恋愛脳ゆえ刺激的な教授との恋愛にハマっていきます。
おそらく、こういった等身大の役は他の女優では務まらないのではないでしょうか。
そのくらい、エマが演じるとジルという役にも説得力と親近感が湧いてきます。
いつも素朴で自然体、それこそがエマ・ストーンの真骨頂なのかもしれません。
『アロハ』(2015)ハワイで思わぬ三角関係が勃発!?
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 105分 | ★★★☆☆ |
【『アロハ』の監督&キャスト】
監督 | キャメロン・クロウ |
キャスト | ブラッドリー・クーパー |
キャスト | エマ・ストーン |
『バニラ・スカイ』(2001)のキャメロン・クロウ監督×ブラッドリー・クーパー×エマ・ストーン×レイチェル・マクアダムスという超豪華仕様ながら日本では劇場未公開。
ハワイを舞台に、軍事コンサルタントのブライアン(ブラッドリー・クーパー)と、彼の世話係を頼まれたパイロットのアリソン(エマ・ストーン)、ブライアンの元カノで既婚者子持ちのトレイシー(レイチェル・マクアダムス)の関係を描いたロマンティック・コメディです。
『アロハ』のエマ・ストーンの見せ場

制服姿のエマもステキ!:Photo by Neal Preston - © 2015 - Columbia Pictures
エマ扮するアリソンはきっちりまとめ髪にしてかしこまった口調で話す、いわゆる“堅物系”。
レイチェル・マクアダムスが演じるゆるふわな雰囲気漂うトレイシーとは正反対のキャラクターです。
そんな彼女がブライアンと惹かれ合い、デートに出掛けるシーン。髪を下ろしてワンピースを着たエマが可愛らしいこと!
ギャップのあるエマが楽しめちゃいます。
ビル・マーレイやジョン・クラシンスキーら脇の脇まで豪華なので、なんだかんだ最後まで引き込まれて観てしまう作品です。
『ラ・ラ・ランド』(2016)全ての夢追い人へ捧ぐ珠玉のラブ・ストーリー
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 126分 | ★★★★★ |
【『ラ・ラ・ランド』の監督&キャスト】
監督 | デイミアン・チャゼル |
キャスト | ライアン・ゴズリング |
キャスト | エマ・ストーン |
第89回アカデミー賞で史上最多の14部門にノミネートされ、エマ・ストーンの主演女優賞を含む6部門に輝いた、言わずと知れた名作。
『セッション』(2014)のデイミアン・チャゼル監督がオリジナル脚本を手掛け、ジャズ・ピアニストを目指すセブ(ライアン・ゴズリング)と女優の卵ミア(エマ・ストーン)の切なく愛おしい愛をミュージカル仕立てで紡ぎます。
3度目の共演となったライアン・ゴズリングとみせる、息ピッタリのデュエットやキュートなタップ・ダンスなどのパフォーマンスも圧巻です。
『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンの見せ場

『AUDITION』を歌い上げるミア:Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate. ©2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
全編どこをとっても素晴らしいのですが、筆者が特に惹かれたのは、女優になる夢をあきらめようとしていたミアがセブに背中を押してもらい、最後の最後に受けたオーディションのシーン。
審査員たちの前で彼女が歌ったのは、自分を含め夢を追い続ける人に勇気を与えてくれる曲『AUDITION』。
エマが歌った生声をその場で収録したというだけあり、臨場感は抜群。何度聴いても鳥肌が立ってしまうエマの歌声は必見です!
『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017)全世界が注目した“性差を超えた戦い”を映画化
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アメリカ | 122分 | ★★★☆☆ |
【『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』の監督&キャスト】
監督 | ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス |
キャスト | エマ・ストーン |
キャスト | スティーヴ・カレル |
『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)の監督コンビと、『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)の製作チームがタッグ。
男女格差の激しいテニス界に異を唱えた世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)は、独立して「女子テニス協会」を設立。
そんな彼女に男性至上主義の元世界チャンピオン、ボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)が挑戦状を叩き付けます。
1970年代に実際に行われた世紀の対決を映画化した痛快作です。
『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のエマ・ストーンの見せ場

ビリー・ジーン・キング役でまるで別人のようになったエマ:© People Magazine
『ラブ・アゲイン』では父親役だったスティーヴ・カレルと、本作では最大のライバルとして対峙。
髪型やメイク、表情からビリー・ジーン・キングという女性を熱演したエマに、いつものキュートな面影はほぼナシ!
本作の肝でもあるテニスの試合シーンを演じるために4カ月以上ものトレーニングを受け、体重を約6.8kg増量したというエマ。
“誰かのヒロイン”じゃない、ひとりの女性を見事に演じ切り、女優としてまたひとつ成長した姿が観られます。
『女王陛下のお気に入り』(2018)愛憎渦巻く女の館へようこそ
【作品情報】
製作国 | 作品時間 | おすすめ度 |
アイルランド アメリカ イギリス | 120分 | ★★★★☆ |
【『女王陛下のお気に入り』の監督&キャスト】
監督 | ヨルゴス・ランティモス |
キャスト | オリヴィア・コールマン |
キャスト | レイチェル・ワイズ |
『籠の中の乙女』(2009)や『ロブスター』(2015)など、問題作を発表し続けている鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の意欲作に、とうとうエマが出演!
舞台は18世紀初頭のフランス。虚弱な女王アン(オリヴィア・コールマン)に仕える幼馴染みのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)は、女王を陰で操りながら絶大な権力を誇っていました。
そんなある日、没落貴族のアビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして宮廷にやって来たことから激しいマウンティング合戦が勃発!
果たして最後に笑うのは誰…?
『女王陛下のお気に入り』のエマ・ストーンの見せ場

綺麗ごとは一切ナシの女の戦い!:©2018 Twentieth Century Fox
1度は没落貴族として地に落ちたものの、再び返り咲こうと強かに、時には体を張って女王の懐に潜り込んでいくアビゲイル。
先手を打たれて悔しがるレディ・サラ。
この2人の昼ドラばりのドロッドロのバトルが最大の見どころ。
最高に腹黒くて最高に狂っていて最高に面白いエマ・ストーンが観られます。
まとめ
エマ・ストーンが出演しているおすすめの作品を15本紹介してきましたが、気になる作品はありましたか?
近年、ますます演技の幅を広げていっているエマの次回作は、ディズニー・アニメーションの『101匹わんちゃん』(1961)を実写化し、エマがタイトルロールの悪役クルエラを演じる『クルエラ(原題)』だといわれています。
今度はどんな演技を見せてくれるのか、楽しみに待ちましょう!