
1年に1度だけ訪れる、ロマンチックなクリスマス。
子供の頃はサンタクロースからのプレゼントにワクワクして、大人になると誰と過ごすかでソワソワした人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなクリスマスに観たい映画を4つのテーマに分けて20作品ご紹介します。
ひと言に「クリスマス映画」と言っても、アニメーションからホラーまで、そのバリエーションは実に豊富!
それだけ、面白い物語が生まれる可能性の宝庫でもあるのがクリスマスだと言えます。
自分にピッタリな「クリスマス映画」をぜひ探してみてください。
【おすすめのクリスマス映画】
順位 | 作品名 | おすすめ度 |
1位 | ラブ・アクチュアリー | ★★★★★ |
2位 | ホリデイ | ★★★★★ |
3位 | ジングル・オールザ・ウェイ | ★★★★★ |
クリスマス映画とは?特徴や歴史も解説
クリスマス映画とは、劇中にクリスマスが登場する映画、または聖夜やサンタクロースなどクリスマスに関するものをモチーフに描かれた作品のことです。
クリスマス映画の特徴
一般的に、恋人と過ごすイメージが強いクリスマスは、映画でもラブストーリーやロマンチックな物語が多く作られています。
それを逆手にとったホラーやスリラーも作られやすいジャンルです。
サンタクロースやプレゼントなど、子供たちにとってはワクワクする要素もたくさんあることから、王道のファミリー映画も数多くの映画が製作されています。
クリスマス映画の歴史
1946年に公開され、今やアメリカのクリスマスの定番映画となっているフランク・キャプラ監督作『素晴らしき哉、人生!』(1946)や、アルバート・フィニーが主演した『クリスマス・キャロル』(1970)などの名作は、公開から何年経っても愛され続けています。
クリスマスは世界中の定番イベントであることから、その勢いは衰えることなく毎年新たなクリスマス映画が生まれているのです。
クリスマス映画のおすすめな選び方
たくさんあるクリスマス映画をどのように選んだらいいのか、悩みますよね。
筆者はジャンルごとで選ぶのをおすすめします。
超ロマンチックな作品を選ぶ
聖なるクリスマスの夜、空から降る真っ白な雪が恋する2人を祝福……なんていうシチュエーションは現実ではなかなかありませんが、映画の中ならあり!
だからこそ、現実逃避できるくらいロマンチックな1本を選んで、その世界にどっぷり浸かってみてください。
きっと気分もリフレッシュされるはずですよ。
あえて残酷な作品を選ぶ
とはいえ、恋愛映画ばかり観ていても心がすさんでてくる……という人には、クリスマスをテーマにしたスリラーやホラーがおすすめ。
浮かれる世間をぶった切る殺人鬼やモンスターが暴れまくる姿は(これも現実ではなかなかあり得ないからこそ)ストレス発散にうってつけです。
やっぱり王道のファミリー映画を選ぶ
本来、クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うものであり、恋人がイチャイチャするためのものではありません。
ということで、クリスマスは家族揃って迎える派の人には、家族みんなが楽しめるファミリー映画を選ぶといいでしょう。
クリスマス映画のおすすめ比較一覧
作品名 | 監督 | 作品時間 | ジャンル | おすすめ度 |
『ラブ・アクチュアリー』(2003) | リチャード・カーティス | 135分 | ドラマ | ★★★★★ |
『ホーム・アローン』(1990) | クリス・コロンバス | 102分 | コメディ | ★★★★☆ |
『天使のくれた時間』(2000) | ブレット・ラトナー | 125分 | ファンタジー | ★★★★☆ |
『ホリデイ』(2006) | ナンシー・マイヤーズ | 135分 | 恋愛 | ★★★★★ |
『スノーマン』(1982) | ダイアン・ジャクソン | 28分 | ファミリー | ★★★★★ |
『アナと雪の女王/家族の思い出』(2017) | ケヴィン・ディーターズ スティーヴィー・ワーマーズ=スケルトン | 22分 | ファミリー | ★★★★☆ |
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1994) | ヘンリー・セリック | 76分 | ファミリー | ★★★☆☆ |
『ミッキーのクリスマス・キャロル』(1983) | バーニー・マティンソン | 26分 | ファミリー | ★★★☆☆ |
『わんわん物語』(1955) | ハミルトン・ラスク クライド・ジェロニミ ウィルフレッド・ジャクソン | 79分 | ファミリー | ★★★★☆ |
『くるみ割り人形と秘密の王国』(2018) | ラッセ・ハルストレム | 100分 | ファンタジー | ★★★☆☆ |
『ダイ・ハード』(1988) | ジョン・マクティアナン | 131分 | アクション | ★★★★☆ |
『ジングル・オールザ・ウェイ』(1996) | ブライアン・レヴァント | 90分 | コメディ | ★★★★★ |
『バットマン リターンズ』(1992) | ティム・バートン | 128分 | アクション | ★★★★☆ |
『戦場のメリークリスマス』(1983) | 大島渚 | 123分 | ドラマ | ★★★☆☆ |
『アイアンマン3』(2013) | シェーン・ブラック | 131分 | アクション | ★★★★☆ |
『ベター・ウォッチ・アウト:クリスマスの侵略者』(2016) | クリス・ペッコーバー | 89分 | スリラー | ★★★★☆ |
『グレムリン』(1984) | ジョー・ダンテ | 107分 | ホラー | ★★★★★ |
『ATM』(2012) | デヴィッド・ブルックス | 90分 | スリラー | ★★★☆☆ |
『P2』(2007) | フランク・カルフン | 97分 | ホラー | ★★★☆☆ |
『-less[レス]』(2003) | ジャン=バティスト・アンドレア ファブリス・カネパ | 85分 | ホラー | ★★★☆☆ |
定番からマニアックな作品まで、筆者おすすめのクリスマス映画を20本厳選しました。
ここからは、それぞれの作品の魅力についてご紹介していきます。
クリスマス映画のおすすめ5選【おしゃれな王道】
「THE クリスマス映画」という王道の作品を5つ紹介。
聞いたことのある作品も含まれているのではないでしょうか。
『ラブ・アクチュアリー』(2003)様々な“愛の形”を描いたオムニバス
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2003年・イギリス アメリカ | 135分 | リチャード・カーティス | ヒュー・グラント | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
クリスマス映画の金字塔として不動の人気を誇る、リチャード・カーティス監督作。
再起を図るロックスター、親友の新妻を好きになってしまった男、密かに惹かれ合う若き英国首相と官邸スタッフ、妻に浮気された作家と彼のもとで働く家政婦……など、10組の“愛”を描く群像劇です。
一見、関係ないエピソードに見えますが、それぞれの登場人物が少しずつリンクしているので、ぜひそこにも注目してみてください。
『ラブ・アクチュアリー』(2003)の名シーン、名場面も紹介

『ウォーキング・デッド』シリーズのアンドリュー・リンカーン演じるマーク:©2004 Universal Studios. All Rights Reserved.
親友のピーター(キウェテル・イジョフォー)の新妻ジュリエット(キーラ・ナイトレイ)に密かに恋心を抱き続けてきたマーク(アンドリュー・リンカーン)。
彼は、クリスマスの夜に2人の自宅を訪ね、“自分以外の人を傷つけない方法”で彼女に自分の想いを伝えます。
このシーンの切なさは、片想いをしたことがある全ての人の胸に響くことでしょう。
『ホーム・アローン』(1990)クリスマスのファミリー映画といえばコレ!
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1990年・アメリカ | 102分 | クリス・コロンバス | マコーレー・カルキン | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
クリスマスになると、TVで何度も再放送されるマコーレー・カルキン主演のドタバタ・コメディ。
『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)をはじめ、子供から大人まで楽しめるファミリー映画を得意とするクリス・コロンバスが監督を務めています。
クリスマス休暇でパリ旅行に出かける家族に置いてけぼりにされてしまった8歳の少年ケビン(マコーレー・カルキン)が、家族が帰って来る間、ひとりで留守番をすることに。
そこへ、2人の泥棒がやって来て……。
『ホーム・アローン』(1990)の名シーン、名場面も紹介

あの手この手で泥棒を撃退するケビン:People: Macaulay Culkin, Joe Pesci, Daniel Stern
© Twentieth Century Fox India Video. All rights reserved.
クリスマスツリーの飾りやペンキ、扇風機など、家にあったありとあらゆるモノを使って、2人の泥棒を撃退すべくケビンが大奮闘!
8歳の子供に振り回されるドジな泥棒たちが不憫でありつつも笑え、何度観ても楽しめる作品となっています。
本作で大ブレイクしたマコーレー・カルキンの全盛期をお見逃しなく。
『天使のくれた時間』(2000)もしもあの時別の選択をしていたら…?
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2000年・アメリカ | 125分 | ブレット・ラトナー | ニコラス・ケイジ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
日々の中でした「些細な決断」が、その後の人生に大きな影響を及ぼしていた、なんてことは、振り返ってみてからわかるもの。
本作は、優雅な独身生活を送る主人公が、クリスマスイヴに“運命のイタズラ”で、13年前につき合っていた恋人と家族を築いている世界に迷い込んでしまうファンタジーです。
ニコラス・ケイジが主人公のジャックを、ティア・レオーニが元恋人のケイトを演じています。
『天使のくれた時間』(2000)の名シーン、名場面も紹介

人生は選択の繰り返し:Photo by Universal Studios - © 2000 - Universal Studios - All Rights Reserved
ニューヨークのウォール街でバリバリ働く仕事人間の今と、ケイトと共に2人の子供を育てるパパとなった「もしも」の世界。
両方の世界で懸命に生きるジャックを巧みに演じ分けるニコラス・ケイジがさすがです。
過ぎ去った時間は2度と取り戻せないのか?今からでも別の人生を歩むことはできるのか?
人生に悩める全ての人におすすめしたい1作です。
『ホリデイ』(2006)人生を「交換」して出会った運命の人
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2006年・アメリカ | 135分 | ナンシー・マイヤーズ | キャメロン・ディアス | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
LAの豪邸に住む、映画の予告編をつくる会社を経営しているアマンダ(キャメロン・ディアス)と、ロンドンで暮らす新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)。
自分の人生に嫌気がさしていた2人は、互いの自宅を期間限定で交換する「自宅交換サイト」を通じて出会います。
待ちに待ったクリスマス休暇、互いの家でのんびりとした時間を過ごしていた2人のもとに、ある男性が訪ねてくるのでした。
『ホリデイ』(2006)の名シーン、名場面も紹介

アットホームな雰囲気のジュード・ロウがステキ!:© 2006 Columbia Pictures Industries, Inc. and GH One LLC. All Rights Reserved.
自宅を交換したとは知らず、アマンダが過ごす家を訪ねてきたアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)。
なりゆきで一夜を共にし、次第に惹かれ合うアマンダとグラハムですが、彼は2人の娘を育てるシングルファーザーだったのです。
この2人のもどかしい距離感にキュンキュンすること間違いなし!
『スノーマン』(1982)雪だるまと少年の特別な1日
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト(声) | 可愛さ | ストーリー |
1982年・イギリス | 28分 | ダイアン・ジャクソン | ―― | ★★★★★ | ★★★★☆ |
レイモンド・ブリッグズの絵本をアニメーション化した短編。
少年が作った雪だるまがある日突然動き出し、少年と冒険に出る心温まる物語です。
色鉛筆のような優しいタッチで描かれた映像は、まるで絵本の世界がそのまま動き出したかのような素晴らしさで、セリフはなくとも心に伝わってくるものがあります。
『スノーマン』(1982)の名シーン、名場面も紹介

スノーマンと少年のつかの間の大冒険:© Sony Pictures Home Entertainment. All rights reserved.
物語の中盤、スノーマンと少年が空を飛び回るシーンがあります。
みるみる小さくなっていく自分の家、ぐんぐん過ぎ去る見慣れた町。
幻想的でダイナミックな名場面は、旅する2人の心の距離もぐっと近づいていくようです。
このシーンで流れている耳に残る名曲『ウォーキング・イン・ジ・エアー』(2011)は大ヒットを記録し、本作もアカデミー賞短編賞にノミネートされました。
クリスマス映画のおすすめ5選【ディズニー】
ディズニー作品にもいくつかのクリスマス映画があります。
どの作品も素敵な物語なのでぜひ見てください。
『アナと雪の女王/家族の思い出』(2017)アナとエルサのためにオラフが大活躍!
アナと雪の女王/家族の思い出 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト(声) | 可愛さ | ストーリー |
2017年・アメリカ | 22分 | ケヴィン・ディーターズ スティーヴィー・ワーマーズ=スケルトン | クリステン・ベル | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』(2013)の後に製作された、後日譚的な短編。
ずっと離れて暮らしていたため、クリスマスの家族の思い出がないアナとエルサのため、雪だるまのオラフはクリスマスを探しに行くことに。
新曲も随所に散りばめられ、新たなアナとエルサの物語が楽しめます。
『アナと雪の女王/家族の思い出』(2017)の名シーン、名場面も紹介

ちょっとドジなところもかわいいオラフ:© 2017 Shutterstock. No use without permission.
本作の主人公といっても過言ではないオラフのかわいさが本作最大の見どころ。
アナとエルサを喜ばせたくて一生懸命なオラフ。でも思うようにいかなくて落ち込むオラフ。歌とダンスが大好きなオラフ。
そんなオラフからのサプライズに姉妹が出した答えに、感涙必至です!
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1994)クリスマスと「真実の愛」を知った青年の物語
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト(声) | 可愛さ | ストーリー |
1994年・アメリカ | 76分 | ヘンリー・セリック | ダニー・エルフマン | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
鬼才ティム・バートン監督が原案を務めた、ちょっとグロテスクで摩訶不思議なクリスマスを描いたダークファンタジー。
お化けたちが住むハロウィンタウンで、毎年ハロウィンの準備に明け暮れるのが嫌になったカボチャ頭のジャックは、ある日、クリスマスツリーの形をしたドアからカラフルで美しいクリスマスタウンに行き着きます。
そこですっかりクリスマスに魅了されたジャックは、サンタクロースの代わりにプレゼントを配ることを思い付くが……。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1994)の名シーン、名場面も紹介

ジャックたちはディズニーランドのアトラクションにもなった:© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
クリスマスタウンで初めてクリスマスを目にしたジャックが「クリスマスって何だ?」と歌って踊りながら、体全部でその素晴らしさを体感するシーン。
誰にとっても「特別な日」であるクリスマスの魅力が十分に伝わってきます。
ストップモーションアニメーションと、最新のデジタル技術を融合させて生み出された味わいのある世界観は、何度観ても虜になってしまうでしょう。
『ミッキーのクリスマス・キャロル』(1983)あの名作をミッキーたちが熱演
ミッキーのクリスマス・キャロル 30th Anniversary Edition MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト(声) | 可愛さ | ストーリー |
1983年・アメリカ | 26分 | バーニー・マティンソン | アラン・ヤング | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
何度も映像化されているチャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』(1843)を原作に、ミッキーマウスたちが物語の登場人物を演じた短編。
金儲けにしか興味がない富豪スクルージが、クリスマスイヴの夜、3人の精霊によって自分の過去、現在、未来の世界に導かれ、大切なことに気付いていきます。
ミッキーマウスは、スクルージの事務所でこき使われている書記のボブ役を演じました。
『ミッキーのクリスマス・キャロル』(1983)の名シーン、名場面も紹介

金儲けにしか興味がないスクルージが辿る運命は…?:© 1983 - Walt Disney Studios. All rights reserved.
自分の過去と現在を見て落ち込むスクルージが、最後に訪れた未来の世界。
そこで見たのは、誰にも惜しまれず孤独に死んでいった自分の墓でした。
ちょっと怖いシーンでもありますが、ここがしっかり描かれているからこそ、その後スクルージが迎えるエンディングに心がほっと温かくなります。
チップとデールをはじめ、ディズニーキャラクターがカメオ出演しているので、こちらもお見逃しなく!
『わんわん物語』(1955)2匹の犬のキュートな恋物語
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト(声) | 可愛さ | ストーリー |
1955年・アメリカ | 79分 | ハミルトン・ラスク クライド・ジェロニミ ウィルフレッド・ジャクソン | ペギー・リー | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
人間にたっぷりの愛情を注がれて育ったレディと、都会の片隅で生きてきた野良犬のトランプが出会い、恋に落ちる姿を描いた作品。
生き生きと動き回る犬たちがとにかく可愛らしく、とても60年以上前に作られた映画とは思えないほど色褪せず新鮮に映るのは、さすがディズニーです。
『わんわん物語』(1955)の名シーン、名場面も紹介

とってもキュートな2匹:© 1955 - Walt Disney Studios. All rights reserved.
本作を観たことがない人でも、スパゲッティを食べるレディとトランプがふいにキスをしてしまうシーンは観たことがあるのではないでしょうか。
トランプが行き着けのお店にレディを連れて行き、そこの店主からもらったミートボール入りスパゲッティを一緒に食べます。
別々の世界で生きてきた2匹が互いを意識し始める、とってもかわいい場面です。
『くるみ割り人形と秘密の王国』(2018)バレエで知られる名作をディズニーが実写化
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2018年・アメリカ | 100分 | ラッセ・ハルストレム | キーラ・ナイトレイ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
バレエの演目でよく知られているチャイコフスキーの『くるみ割り人形』(1892)を、『HACHI 約束の犬』(2008)のラッセ・ハルストレム監督が実写映画化。
母を亡くし落ち込むクララ(マッケンジー・フォイ)は、クリスマスイブの夜、母が遺したプレゼントに誘われ「4つの王国」から成る秘密の王国に迷い込みます。
そこで、王国同士の戦いに巻き込まれ……。
クララを演じたマッケンジー・フォイは、『インセプション』(2014)でマシュー・マコノヒー演じる主人公の娘に扮しました。
大人の女性に成長した彼女の演技にも注目です!
『くるみ割り人形と秘密の王国』(2018)の名シーン、名場面も紹介

クララに親切にしてくれるシュガー・プラム:Photo by Photo Credit: Laurie Sparham - © 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
モーガン・フリーマンやヘレン・ミレンらベテランが脇を固め怪演している本作ですが、中でも「お菓子の国」を統治するシュガー・プラム役を演じたキーラ・ナイトレイが強烈。
音色を変え、奇抜なファッションとメイクでシュガー・プラムを嬉々として演じる彼女は、ファンならずとも必見です。
クリスマス映画のおすすめ5選【アクション】
クリスマス映画には、アクションのジャンルも豊富。
今回は厳選した5作品を紹介していきます。
『ダイ・ハード』(1988)クリスマスを舞台にしたアクション映画の決定版!
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1988年・アメリカ | 131分 | ジョン・マクティアナン | ブルース・ウィリス | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
ブルース・ウィリスが主演し、大ヒットしたアクション・シリーズの記念すべき第1弾。
クリスマスイブの夜、別居中の妻の職場を訪ねた刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、ビルを占拠した謎のテロリスト軍団の襲撃に巻き込まれ、たったひとりで敵に戦いを挑んでいきます。
「世界1ツイてない男」ジョン・マクレーン誕生の瞬間であり、以降、クリスマスの定番映画として愛されることになりました。
『ダイ・ハード』(1988)の名シーン、名場面も紹介

シリーズは5作目まで製作されています:© Twentieth Century Fox
どんな窮地に陥ってもあきらめず、果敢に戦いを挑んでいく不死身の男、ジョン・マクレーン。
次第にボロボロになっていく彼のタンクトップが、戦いの激しさを物語ります。
今は亡き名優アラン・リックマン扮するテロリストのボス、ハンスとジョンが対峙するクライマックスは、手に汗握る展開の連続です!
『ジングル・オールザ・ウェイ』(1996)子供のクリスマスプレゼントを買うために“シュワパパ”が大奮闘!
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1996年・アメリカ | 90分 | ブライアン・レヴァント | アーノルド・シュワルツェネッガー | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
『ターミネーター』(1984)や『プレデター』(1987)など、硬派なアクション映画に出演してきたシュワちゃんが、初めて挑んだクリスマス映画。
多忙ゆえ8歳の息子との約束をすっぽかしてばかりのハワード(シュワルツェネッガー)は、クリスマスプレゼントとして子供たちに大人気の「ターボマン」人形をプレゼントしようと思い立ちます。
しかし、「ターボマン」人形は売り切れ必至の超人気商品。
人形を狙う他のパパたちとハワードの争奪戦の行方は。
『ジングル・オールザ・ウェイ』(1996)の名シーン、名場面も紹介

ターボマン人形はゲットできるのか⁉:Photo by Murray Close
人形を探すハワードは、途中、街のパレードに出演するスタッフと勘違いされ、ターボマン役としてパレードに参加することになります。
いかにも映画的な展開ですが、ターボマンのスーツに身を包み敵を倒していくハワードの姿は、まさに「お父さんは子供のヒーロー」を地で行くかっこよさ!
コメディ色が強い本作ですが、終盤からアクション映画の要素が強くなるのも、シュワちゃんが主演しているからこそなのでしょう。
『バットマン リターンズ』(1992)ペンギン男の悲哀が胸を打つシリーズ2作目
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1992年・アメリカ | 128分 | ティム・バートン | マイケル・キートン | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
クリスマスで賑わうゴッサムシティを舞台に、市長の座を狙うペンギン(ダニー・デヴィート)とバットマン(マイケル・キートン)、キャットウーマン(ミシェル・ファイファー)の戦いを描いたアクション。
これまでも異形やマイノリティの人々を温かい目で描いてきたティム・バートンが監督を務めているため、本作で登場するペンギンも悪役ではありながら、どこかもの悲しさを感じさせる魅力的なキャラクターとして描かれています。
『バットマン リターンズ』(1992)の名シーン、名場面も紹介

強烈な個性を放つペンギン:BATMAN RETURNS and all related elements are the property of DC Comics TM & (C) 1992. (C) 1992 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
生まれた時にその奇形ゆえ両親に捨てられ、ペンギンと育った過去を持つ「ペンギン」ことオズワルド。
その反動で名声を得たいと願う彼は、ゴッサムシティの市長の座を狙い街を襲撃します。
ペンギンロケットが宙を舞い、骸骨やピエロも登場するバトルは、ティム・バートン監督ならでは。
『バットマン』(1989)シリーズの中でも、かなり異色な本作をぜひお楽しみください!
『戦場のメリークリスマス』(1983)異色スター共演の静かな戦争映画
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1983年・イギリス | 123分 | 大島渚 | デヴィッド・ボウイ | ☆☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしという、異色の俳優たちが集結。
坂本龍一が手掛けたテーマソングはあまりにも有名です。
第2次大戦中の日本捕虜収容所を舞台に、日本軍のエリート士官と連合軍の捕虜兵士の物語が展開していきます。
戦争映画ながら、戦闘シーンは一切なし。
戦争に翻弄された軍人たちの哀しさや葛藤を描き切り、鑑賞後は独特のせつなさがこみ上げてくる作品です。
『戦場のメリークリスマス』(1983)の名シーン、名場面も紹介

ハラ軍曹役を演じたビートたけし:© 1983 - Svensk Filmindustri
英国陸軍少佐のセリアズ(デヴィッド・ボウイ)と英国中佐のロレンス(トム・コンティ)は、クリスマスの夜、酔っ払ってご機嫌なハラ軍曹(ビートたけし)の元に連れて行かれます。
そこでハラ軍曹は、サンタクロースとは自分のことであると言いつつ「メリークリスマス、ロレンス!」と2人を釈放するのでした。
このシーンは終盤の伏線にもなっているのですが、戦争の虚しさや、戦争は悲しさしか生まないことが静かに伝わる名場面です。
『アイアンマン3』(2013)MUCで唯一のクリスマス映画!?
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2013年・アメリカ | 131分 | シェーン・ブラック | ロバート・ダウニー・Jr. | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
マーベル・コミックのヒーローを実写化し、それぞれが世界を共有している一大プロジェクト「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」。
その中で、高い人気を誇るのが、ロバート・ダウニー・Jr.が富豪の天才科学者を演じる『アイアンマン』(2008)です。
シリーズ3作目となった本作、実は密かに“クリスマス映画”だったことをご存知ですか?
『アイアンマン3』(2013)の名シーン、名場面も紹介

アイアンマンを熱演したロバート・ダウニー・Jr.:Photo by Zade Rosenthal - © 2012 MVLFFLLC. TM &2012 Marvel. All Rights Reserved.
ヒーローたちが宇宙から来たエイリアン軍団と激闘を繰り広げた『アベンジャーズ』(2012)のその後が舞台。
愛する人を守るため戦い続けるアイアンマンと、世界の平和をヒーローに委ねることを危惧する政府が対立するなか、謎のテロリストであるマンダリン(ベン・キングズレー)が現われます。
遠隔操作できる「アイアンマン軍団」や新型スーツなど、あいかわらずかっこいい映像が満載。
トニーの研究所でクリスマスの定番曲をアレンジした「ジングルベル・ロック」が流れたり、ツリーといったアイテムが映り込み、クリスマスらしさが垣間見える場面があるのでぜひチェックしてみてください。
クリスマス映画のおすすめ5選【ホラー】
クリスマスといえばホラー映画という人も多いのではないでしょうか。
クリスマスを舞台としたホラー映画を5作品紹介します。
『ベター・ウォッチ・アウト:クリスマスの侵略者』(2016)予想を裏切られる胸糞クリスマスムービー
Better Watch Out (feat. VA$¢0) [Explicit]
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2016年・オーストラリア | 89分 | クリス・ペッコーバー | オリビア・デヨング | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
Netflixのオリジナル映画である本作は、“悪趣味版『ホーム・アローン』(1990)”とも言うべきサイコ・スリラー。
クリスマスの日、両親はベビーシッターのアシュレー(ヴァージニア・マドセン)に息子のレビ(オリビア・デヨング)の面倒を頼み、2人で出かけてしまいます。
広い家で留守番をすることになったレビとアシュレーですが、そこへレビの親友や謎の訪問者が訪れて……。
『ホーム・アローン』(1990)のように、襲ってくる敵を留守番中の子供が撃退する話かと思いきや……想像の遥か上をいく意外な展開が待ち受けています。
『ベター・ウォッチ・アウト:クリスマスの侵略者』(2016)の名シーン、名場面も紹介

新星イケメン、オリビア・デヨングに注目!:© Universal
不審な侵入者に怯える2人ですが、後にその侵入者はレビの親友が演じていたことが判明。
激怒するアシュレーを、レビはなんと階段から突き落としてしまうのです!
一体、レビに何が……?
実は主人公は〇〇〇〇〇だったというまさかの展開と、容赦ない残酷描写、そして何とも言えない余韻が残るラスト。
「まだこの手があったのか!」と思わせられるサイコなクリスマス映画の快作です。
『グレムリン』(1984)かわいいギズモにご用心!
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
1984年・アメリカ | 107分 | ジョー・ダンテ | ザック・ギャリガン | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
発明家の父親から、クリスマスプレゼントに不思議な生き物のモグワイを贈られたビリー(ザック・ギャリガン)。
大きな耳とクリクリの目、もふもふの毛で覆われたモグワイこと「ギズモ」の虜になるビリーでしたが、モグワイを育てるためには【水に濡らさないこと】【強い光を当てないこと】【夜の12時以降にご飯をあげないこと】という決まりがあったのです……。
もちろん、その決まりはどんどん破られるわけですが、そうなるとどうなるか。
モグワイは増殖、凶暴な「グレムリン」と化し、街を襲い始めます!
『グレムリン』(1984)の名シーン、名場面も紹介

ギズモは今も大人気のキャラクター:© 1984 Warner Bros.
グレムリンがどんどん増殖しても、かわいいギズモはかわいいまま。
凶暴化した「仲間」にいじめられても、小さい体で戦いを挑んでいく姿がなんとも健気です。
そんなギズモが、小さなか箱から先に手を出し続いて顔を見せる初登場シーン。
誰もが心を鷲掴みにされメロメロになってしまうはず!
かわいいけど気持ち悪い、けどかわいい。
ぜひ新作も作って欲しいものです。
『ATM』(2012)ATMだけで展開するシチュエーション・スリラー
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2012年・アメリカ | 90分 | デヴィッド・ブルックス | ブライアン・ジェラティ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
クリスマスパーティの夜、ほろ酔いで誰もいないATMに寄った3人の男女が、何者かに執拗に襲われ続けるスリラー。
ATMに閉じ込められた3人を助けようとした人を無残に殺し、火や水を使ってジワジワと3人をいたぶる犯人の目的とは何なのか……?
上映時間90分の中に、ほどよいスリルが詰まった小粒で見やすい作品です。
『ATM』(2012)の名シーン、名場面も紹介

現金は多めに持ちましょう:© 2012 - IFC Midnight
ATMという限られたシチュエーションを最大限に活かした秀逸な脚本を手掛けたのは、棺桶に閉じ込められた男の奮闘を描いた『リミット』(2010)のクリス・スパーリング。
ATMを水攻めにするといった、狭い空間ながらダイナミックな仕掛けで観客を楽しませてくれます。
いつまでたっても素顔を見せない犯人に、「実はお前が犯人とグルなんじゃないか?」と次第に疑心暗鬼に陥っていく3人のドラマも見どころです。
『P2』(2007)ストーカーと過ごす“最狂”のクリスマスイブ
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2007年・アメリカ | 97分 | フランク・カルフン | レイチェル・ニコルズ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
『クロール-凶暴領域ー』(2019)や『ピラニア3D』(2010)のアレクサンドル・アジャが脚本と製作を務めるサイコスリラー。
クリスマスイブの夜、残業を終えてオフィスから帰ろうとしたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)が、地下2階駐車場(P2)で体験する恐怖を描いています。
かからない車のエンジン、つながらない携帯電話、迫りくるサイコパス……と、まさに八方塞がりに陥るヒロインを、『G.I.ジョー』(2009)のレイチェル・ニコルズが熱演しました。
『P2』(2007)の名シーン、名場面も紹介

驚異の粘りを見せるヒロインも要チェック!
照明を全て消された真っ暗な地下駐車場に1人きり、というトラウマ級のシチュエーションで描かれる恐怖演出が見もの。
一見、親切そうに見えた駐車場の警備員トム(ウェス・ベントリー)は、実はアンジェラを狙うストーカーであり、襲った彼女を椅子に縛り付け、勝手にクリスマス・ディナーを開始。
その行為は次第にエスカレートしていき……。
実話に基づいているという点でも、特に女性にとっては最怖のクリスマス映画かもしれません。
『-less[レス]』(2003)ループする森に迷い込んだ家族の末路
製作年・製作国 | 作品時間 | 監督 | キャスト | 可愛さ | ストーリー |
2003年・フランス アメリカ | 85分 | ジャン=バティスト・アンドレア ファブリス・カネパ | レイ・ワイズ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
クリスマスイブの夜、祖父母の家での恒例パーティに参加するため、車で向かっていた家族4人と娘の彼氏。
行き慣れた道に飽きた父親は、いつもとは違う道を通ることにしますが、そこであやうく対向車とぶつかりそうになります。
そして、しばらく行くと赤ちゃんを抱いてケガをしている白い服を着た女性と出会います。
彼女を車に乗せた後から、家族がひとり、またひとりと死んでいくのでした……。
『-less[レス]』(2003)の名シーン、名場面も紹介

黒いクラシックカーに次々と連れ去られていく家族:©2002 Captain Movies. Sagittaire Films. Sagittaire Distribution. Studio Canal plus. All Rights Reserved
真っ暗な森で家族は先を急ぎますが、行っても行っても出口に着かず、時間もまったく経過していません。
そして、突然現われる霊柩車のような黒いクラシックカーが恐怖を煽ります。
ループする時間や白い服の女性など、随所に散りばめられた伏線が回収されるストーリーは、1度観たらもう1度最初から観たくなってしまうはず。
ぶっちゃけまくる家族の会話は意外と笑え、ミステリー要素も満載なので、本格ホラーが苦手な人におすすめです。
Netflix・U-nextで観れるクリスマス映画を紹介
NetflixやU-nextは月額制動画サイト。
今回紹介した作品以外にも、豊富な種類のホラー映画が観られます。
もちろんNetflixのみ、U-nextのみでしか視聴できない作品もあるので、観たい映画がどのコンテンツでなら観られるのか確認してから登録しましょう。
どちらも最初に無料期間もあるので、気になった方はぜひ試してみてください。
おすすめのクリスマス映画まとめ
クリスマスが舞台の映画を20本紹介してきましたが、いかがでしたか?
決してハッピーなだけじゃない、クリスマス映画の世界をぜひお楽しみください。